『〈愛蔵版〉夏の思いで つげ義春作品集』(1988年/中央公論社)の「まえがき」に書かれた【自作解題】より。この本のユニークさ?は「本の帯」にだけ〈自選作品集〉と書かれているが、帯を外した書籍本体には、どこにも「自選」と書かれていない点。なぜ? 帯の「背」の部分には〈単行本未収録作品多数をふくむ鬼才の自選集〉。つげ氏は「1987年以降休筆」の状態。
↓目次。有名?な『ねじ式』『李さん一家』『海辺の叙景』『通夜』が無い。
私はつげ義春にハマっていたずっと昔に(もちろん今も大好きだけど)、まんだらけ大阪店で『つげ義春漫画術』(上下全2巻/ワイズ出版)と『つげ義春資料集成』(北冬書房)を買ったが未開封のまま。多分色々書いてあるだろう。
「帯付き」と「帯無し」の書影 ※「1988年の初版」の定価は「1200円」
つげ義春作品の主人公には結構↑↓「ポケットに手を入れてる」印象がある。一番印象に残っているのは李さんと並んで歩く『蟹(カニ)』の最後の場面。
↓『蟹』の扉絵。最後のページは李さんをマネてポケットをふくらませる。
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