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2.入院先に行ってみた

12/9(木)
9:00に入院予定先の総合病院のアポイントだったので、しっかりと紹介状を持って自転車で向かう。
自転車では10分くらいの距離なのでとても近く、思ったより早く着いた。
中に入ると、たくさんの人がいて少し面食らった。しばらく人の多いところに行ってなかったからだ。
スタッフの方から患者さん、その付き添いなどさまざまな人が居り、少し百貨店を思い出した。それぞれの専門分野の人がたくさんいて、お互いを把握しきれない規模で働いている、というところに重なったのかもしれない。
キョロキョロしながら総合受付に向かい、そこから北外来というところに行くよう指示された。
大きい病院というのはスタッフも多いから、細かな引き継ぎや指示を誰がやってもきちんとこなさないといけないからか、通達手段が実にシステマチックに作られているものだ。
幾つかの項目を検査したのだが、これを書いている今となっては内容を少し忘れてしまったので、診療明細を見ながら思い出していこう。

まず、外科で往診。紹介状の宛先は勿論トップの医師宛になるが、おじいちゃん先生が現れたのでこの人だろうな、とすぐバッジを見てしまった。
老医師は挨拶をしてくれたのち、いくつかの質問をして、入院期間の希望を聞いたりした。
そして、じゃあとはお願いしますねといった感じで別の医師にバトンタッチをしていった。
受け継いだ女性の先生はクールに検尿、採血、エコーなどを行ってくれた。
やっぱりこっちでもまたエコーはやるんですね〜〜…
首のエコーは喉をグリグリとやられるので、普通に咳が出たりする。あと痛い。なんとか堪える。
手術についての説明を聞く。
全身麻酔を使うことになるので家族の付き添いがある方がいいらしい。
希望日を聞かれた。勿論早いことに越したことはないが、それでも翌月下旬が最短のようだった。手術は月水金のいずれかで行うらしく、母が来るとなると待機期間がどうなるか、なども考えさせてくれた。
その上で1/26(水)の手術を希望した。

全身麻酔を使うにはある程度健康状態が良いのが条件らしく、そのためのCTも必要らしい。
入院前検査というやつで、その予約も取ります、と言われたが、それはまた別の管轄らしい。
すぐ判断ができないそうなので、その間に耳鼻科に声帯の検査に行くように言われた。
手術範囲は声帯にとても近いところなので、万が一の場合、少し声帯に傷がついたりする事もあるかもしれないらしい。なにそれ急に怖い。
その為に現在の正常な状態の声帯のデータをとるとのこと。
総合病院て便利だな…とホテホテ耳鼻科に移動してサクッと検査されてまたホテホテと外科に戻る。
CTの予約も取れたというので1/17に入院前検査が決まる。先すぎてピンとこない。

最後に「入退院課」に行くように言われた。
そんな課があるのか。
院内をまた迷いそうになりながら入退院課へ。
こちらは仕切られた個別ブースが並んでいた。
入るとすぐ女性がこちらへどうぞ、と席へ案内してくれた。
電話の機種変みたいだな、と思う。
ここで実際の入退院についての具体的なスケジュール、必要なもの、規則、システムなどをプリントアウトされたものと一緒に確認していった。
学校の入学前みたいでもある。
アメニティは提携会社がレンタルしてくれるサービスもあるし、申込も入院当日で良いという。荷物が少なくて済むし洗濯の心配も減るのは良いことだ。
気になっていた面会は今は大丈夫になっていたので喜んだの束の間、可能なのは週2回、2組までで、面会時間は15分とのこと。
AKIBIのライブかよ…
入院生活が退屈になりそうだな、と思った。
質問はありませんか、と聞かれて「駐輪場ありますか?」とまたもや素っ頓狂な質問をした。家から近いので自転車で入院できないかな、と考えたからだ。
しかし入院期間中ずっと自転車を置けるような場所はなかった。
とはいえ、これは後になって荷物を詰めた時に「自転車で行ける量じゃないな」と気づいたので本当にただ素っ頓狂な質問になっただけだった。
あとはT字帯を買うように言われたけど、それも初耳のアイテムでそれはなんですか?どこに売ってますか?など、聞いた。そういう入院に必要なものなど大概病院の売店で買えるのですぐに気にするようなことでもなかった。
それから高額医療費についての制度も教えてくれた。私の場合は区役所で手続きをするように言われた。
入院も社会保障制度も良い歳して何も知らないもんなぁ、私。
昨年無職だったので、かなり安くなりそうな事が書いてあった。これはとても助かる。
所得の低い人にも、高い人にも病気は平等に訪れるのを、収入の高い人だけが助けられる世の中であってはならないものね。
でも、申請はこちらから行かないとその待遇にはしてくれないんですよねー。病人なのにちゃんと申請行くという手順はなんだか違和感はある。私は元気だからいいけれど。

一通り聞き終わったら終了。
次の来院は1ヶ月以上先とだいぶ日が空く。
しかも生活制限、びっくりするほど何も受けなかった。
がんなのにどこも痛くないし普通に生活して良いというのはなんとも実感の湧かない病気持ちだろうか。
私ってめちゃくちゃラッキーなんだな、と思いながら、そのままバイトに行った。

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