ひとり語り『藪の中』ー清水寺に来れる女の懺悔ー

七人の証言等で構成される芥川龍之介の名作から其々単独でお届けします。
物語全体はコチラ⇒https://note.com/92katarito/n/n0ae237af824f

藪に残された死骸…殺しと強姦の吟味。
〈不確実性〉に隠された「欲」、邪悪と正直の共存にフォーカス。

『藪の中』の発表は大正11(1922)年、「新潮」新年号。
芥川は同年、
4誌(新潮・改造・中央公論・新小説)の新年号に登場し、一つの絶頂期を迎える。
又、この前年には新聞特派員として上海に渡った。
混沌とした大陸も又
「確かなモノなどない現実」と「欲望と渇望」の渦であったろう。

2020年、撮影会場、友人、〈かたりと〉メンバーの協力により一日ロケで製作。掛け軸は、清水寺に因んだものです。

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『藪の中』関連作品に
瀬戸内寂聴作「髪」(新潮文庫刊)に収められた『風』がある。
芥川を一笑に付す場面も交え、真砂が地獄に落ちて物語る。なかなか珍味の一作。

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