大学ラグビー2021観戦記🌟早稲田vs帝京〜赤い弾丸と赤黒の閃光と〜
テレビからみたその会場は、目に眩しいほどの日差しが照りつけていた☀️☀️
この日東京の予想最高気温は23℃、吹く風は心地よい冷たさを持っていたが、この日光を80分も浴びたらしっかり日焼けしそうだ😨
関東大学ラグビー2021☆対抗戦グループA
リーグ戦最初の大ヤマがやってきた❗️
11月3日 駒沢オリンピック公園陸上競技場 🌟早稲田vs帝京🌟
🌟慶應義塾vs明治🌟
世田谷区の駒沢から大して離れていない外苑前の秩父宮でなんの都合が悪いのか⁉️
都心のくせに『アクセス今一つ』のグラウンドが試合会場となっていた。
帝京大学
かつて破格の強さを誇り、大学ラグビーの在り方さえ根本から変えた『ラグビー界の風雲児』大学は、ここ数年悩みの中にあった。
長らく続いたラグビー人気の低迷が、一般就職に有利な早慶明に選手を引き寄せた、と言えなくもない。
先日の日本代表戦で活躍した主将の中村さん、流さんや坂手さん、のような華々しい人生を歩める帝京大生は、ほんのほんの一握りだ。
しかし、今年はかつての輝きを取り戻しつつあった。
パワーを全面に押し出す攻撃の歯車が噛み合ってきたのだ⭐️⭐️
対する早稲田。
昨年の大学選手権決勝は、選手にもファンにもほろ苦い結末だった😢😢
外国人留学生のいない早稲田ラグビー部
遺伝学的に日本人にはつけようもない筋肉から放たれる強靭なパワーとどう向き合うのか。
早稲田ラグビー部は、日本ラグビー界が永遠に抱える課題に今年も向かい合っている。
2、赤き弾丸、敵を射抜く
試合が始まった。
スクラム
重力、摩擦力、推進力の融合たる力と力の勝負は、試合通じて帝京の圧勝だった。
そもそも、FW陣の胸板が尋常の厚さではない。日本人にもこれだけ筋肉をつけさせるのは相当管理が行き届いている証拠だ。
もちろん、早稲田のFW陣もバランスの取れた見るからに体幹の強靭な身体をしている。
この体格の違いは、おそらく戦術の違いからくるものだろう。
どちらが良い、とは必ずしも言えない。
しかし、スクラムは『おしくらまんじゅう』でもある。力が強い方が自然有利になる。
早稲田はマイボールでも押されに押され、帝京は早稲田陣内にどんどん踏み入っていった。
開始5分も立たないうちに、帝京は最初のトライをあげた。
ただ、ここからが今年の帝京の真骨頂でもあった気がする。
スクラムに勝ち敵陣に侵入した帝京は、パワーを加速の源泉として一気に攻撃を仕掛ける。
とにかく速い😳😳強い😳😳
銃口から放たれた弾丸のごとく、各選手達はゴールライン目掛けて突進してきた。
スピードとパワーの調和
この日の帝京、特に前半は、このバランスが絶妙だった。早稲田は防御が後手に回り、彼らを止められない。
22分、帝京二つ目のトライ❗️
正直なところ、
前半を12点で抑えた、その方が不思議であり、それは相手が早稲田だったから、と言えなくもない。
早稲田も攻撃の起点はいくつも作った。個々のスキルという点では、早稲田が明らかに優っているように見えた。
しかし、スクラムで負ければ、常に防戦に回らなければならない。
ラグビーは陣取りゲーム
よく言われる例えを、この日実感した。
前半終了 3-12 帝京リード
9点差 しかし、点差以上の課題を早稲田は突きつけられた気がした。
3、赤黒の閃光、敵を切り裂く
後半もこのままズルズルいくのか😨😨
早稲田ファンはハーフタイムかなり憂鬱だっただろう。
しかし、帝京はまだ復活の途上にある、後半はその混沌を目の当たりにした時間でもあった。
それを私達観客に最初に気づかせたのは、早稲田の一年生だった。
SH 宮尾くん
俊敏に敵を軽々と抜き去るその非凡なセンス、その華奢な身体から放たれる才能に観客は驚きと賞賛の拍手を送った🌟🌟
10ー12
俄然試合は面白くなってきた❗️
後半19分、帝京は留学生の陽気な3年生がボールをゴールライン右隅に叩きつけた。
『24歳くらい⁉️』
横目で試合を見ていた娘は、彼の逞しい身体に驚いていたが、そのあどけない笑顔は、彼がまだ大学生である事を十分示していた。
10ー17
続けて後半25分、そして31分、早稲田陣内に攻め込んだ帝京は確実にトライを決め、試合の趨勢は決したかに見えた。
10ー29
しかし、早稲田にはこの男がいた。
早稲田2021の真打ちたる四年生
15番 河瀬くん⭐️⭐️⭐️
一年生から試合に出てましたけど、もう四年生なんですね
解説の村上さんと実況の住田さんが感慨深く頷いていた。
彼は、今日までチームの苦境を個の力で打開できる選手だった。
後半33分、一気に敵を軽やかなステップで置き去りにした。加速したまま投げたボールは14番槙くんへ。彼もまた『個の力』を持つ男だった。
早稲田トライ❗️
17ー29
帝京の選手達の脳裏にこの時どんな思いが駆け巡ったのか。
帝京は後半攻守にやや落ち着きを失っていた。ボールが手につかない。勝利という幻影が彼らの心を多少揺さぶったのか。
早稲田はこの隙を見逃さない。
一旦ボールを持てば、個々の技量は一級品だ🌟🌟
大学ラグビーも近年ビックリする程進化している😳😳
後半36分の河瀬くんは、まさに『河瀬劇場』だった🌟🌟
驚くほどのバランス感覚で、右に左に重心を変え次々敵を置き去りにしてゴールラインへ疾走した。
しかし、
一度倒れてしまう😨
にも関わらず、即立ち上がり、ギアを入れて一気にゴールラインを越えていったのだ😳😳😳
早稲田トライ❗️
22ー29
にわかに、勝負は緊迫してきた😳😳😳
結果として、
この試合の雌雄を決したのは、後半から出場した帝京の外国人留学生達のパワーだったかもしれない。
倒れない、捕まらない、
この破格の推進力が後半のトライに繋がっていた。
しかし、早稲田は終了間際怒涛の攻撃を見せる。
残り時間はもうない最後の攻撃、点差は7点。
1トライ1ゴールで同点だ❗️
、、あの時、ゴールライン前で伊藤くんが転ばなければ、、というのは結果論だろう。
早稲田最後の攻撃は、このアクシデントで攻撃のリズムが落ちた早稲田のボールを帝京が奪取した事で終わった。
22ー29
帝京の勝利🏆
その瞬間、弾けるような歓喜が帝京の選手達に沸き起こった🌸🌸
『強豪復活への狼煙』は確かに上がったのだ。
早稲田の選手達は、腰に手を当ててどこか放心しているかにみえた。
優勝へ
今も昔も、早稲田大学ラグビー部はもれなくこの『重い荷物』を背負う。
頂点に立ち『荒ぶる』を歌う瞬間を目指して、『勝負』という坂道を毎年登らなくてはならない。
今年の坂道は、少し険しいようだ。
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