ラグビー観戦記☆日本代表vsウルグアイ代表〜フランスへの想いを、今ここに〜
1.キラリと光る国から
ウルグアイ🇺🇾 正式名称 ウルグアイ東方共和国
首都はモンテビデオ。国土のほとんどが、昔社会科で習った『パンパ』とよばれる肥沃な平原で占められる。主要産業は牧畜。肉を塩で味付けして炭火で焼くアサード(Asado)は絶品との事🌟🌟
上掲外務省資料によると、面積は17.6万平方km、 人口は347万人。
日本の国土の約半分に、ざっくり静岡県人口(約360万人)の国民が暮らす。公用語はスペイン語、おもな宗教はキリスト教。
ウルグアイ、といえばこの方が思い浮かぶ。
ホセ・ムヒカ元大統領。
【Rio +20 地球サミット2012 (国連持続可能な開発会議)】でのスピーチは世界の注目を集めた。
外務省資料によると、この国は南米の優等生らしい🌟🌟🌟
民主主義指数(Economist Intelligence Unit)、法治指数(World Justice Project)ともに中南米第一位、国民一人当たりGDP南米第一位(15,438ドル)
日本とウルグアイは、2021年に外交関係樹立100周年を迎え、下掲資料で外務省は、この国を
小さくてもキラリと光る国
と表現した。
『彼ら』はこの国から遥々やってきた。
日本からの距離18,573キロメートル、乗り継ぎも含めフライト時間は27〜34時間😳😳
まさに『地球の裏側🌎』から、この東方の島国にようこそ❗️❗️
🇺🇾ラグビー・ウルグアイ代表🇺🇾
W杯2019日本大会では、釜石鵜住居復興スタジアムで格上フィジーを破る大金星🌟🌟2023フランス大会予選でも、アメリカ代表を下して南北アメリカ大陸地区代表として出場を決めた🌟🌟
チームの愛称は 『ロス・テロス』。国鳥『ナンベイタゲリ』に由来するという。
ちなみにウルグアイは、サッカーW杯第1回の開催国にして優勝国🌟🌟優勝計2回、2010年にはスーパースター《フォルラン》を擁してベスト4🌟🌟前回大会もベスト8に進出したサッカー強豪国だ🔥🔥
ラグビー・ウルグアイ代表の世界ランキングは19位。10位の日本としては、絶対勝たなければいけない相手ではある🔥🔥が、、
ウルグアイは強豪ではないが弱くはない。どのスポーツであれ『勝負強い』のが南米チームの特徴だ。
とはいえ、
試合当日の東京都予想最高気温は29℃、湿度も高く、およそラグビーに適した気候ではない。しかも忘れてはいけない、南半球のウルグアイ6月は真冬⛄️だ❗️
代表選手はほとんどが国内、しかも一年中温暖といわれる首都モンテビデオの同一チームで活動しているとの事、彼らには過酷すぎる環境かもしれない🥲
以前買った【地球の歩き方】で見るモンテビデオは、どこかレトロな情感に包まれた街だ。『選手団は【シブヤ】の雑踏に驚いた』、というweb記事を読んだ。1日の渋谷駅利用者数はウルグアイの全人口に匹敵するらしい😳😳
先日のサッカーでも感じたが、国際親善試合は、日常関わりの薄い国々を途端に身近にしてくれる🌟🌟代表選手とは親善大使でもあるのだ。
2、久々の祝祭に
日本にとって、W杯2019以来となる自国での国際親善試合は、あの『聖地』で行われようとしていた。
2022年6月18日 リポビタンD チャレンジカップ 2022
ラグビー日本代表vsウルグアイ代表@秩父宮ラグビー場
ワールドラグビーが配信した公式ポスターの『曲者』という表現(日本語訳?)は適切とは言い難いが、『簡単には勝てない』という意味で捉えることにした💦
出場メンバーは6月16日に発表されていた。
これは😳😳新鮮だなあ🌸🌸🌸
日本代表候補を目指す選手達【NDS=ナショナル・デベロップメント・スコッド】から選抜されたメンバー。初CAP獲得の選手も多く、【若々しい、初々しい🌱】そんな表現を使いたくなる🌟🌟
日本代表は宮崎で合宿中、そこに来週合流できるか、この試合は、その『最終試験』でもある。
ウルグアイ代表もメンバーを発表していた。
伸び盛りの南米チーム相手にどう戦うか。
チームの勝利同様、いやそれ以上に、『個々の選手』の『内容もしくは成果』が問われる一戦。
心のどこかに祈るような想いを抱えこの試合を見つめるであろう観客は少なくない、きっと。
* * *
試合2日前、日本ラグビーフットボール協会は『マッチデーグッズ・事前オンライン販売』を開始したが、予想通りネットはパンク💦あっという間にほぼ全てがSOLDOUTとなった😭😭
半分諦めながらも諦めきれず、開場1時間前にたどり着いた地下鉄銀座線外苑前駅。
尋常ではない人の波😳😳それもそのはず、
AOKI 23
若い女性が羽織るベースボールシャツには、ツバメチームのベテランの名が縫い込まれていた。
お隣神宮球場では、同時間帯にヤクルトvs広島戦が行われるのだ。今や入手困難の【ヤクルト1000】も貢献したのか絶好調のスワローズ、ファンの出足も好調だ。
『秩父宮で練習試合でもあるの?』
『親善試合じゃないか。』
ツバメテイストに身を固めたご夫婦が、赤白ジャージを怪訝そうに見つめる。お二人が気になるのは専ら赤ヘルの方らしい。
空はどんより曇り空、思ったほど暑くはないのになぜかジワジワ汗が出てくる💦💦これは危険な兆候だ❗️
赤白ジャージと赤青ツバメの波に揉まれてようやく辿り着いた聖地、
秩父宮ラグビー場
さすが国際親善試合、入場時間前だが早くも賑わっている🌟🌟が、なぜか物販テント前は今ガラガラだ😳😳😳
しかも、ネットでSOLDOUTのグッズが全部ある⁉️私は脇目も振らずテントに駆け込んだ🔥まずはキーホルダーとタオルだ🔥🔥
拍子抜けするほど簡単に全ての品を手に入れたら、急に喉が渇いてきた。すると、、
『リポビタンD 無料試飲できまーす。』との声🌟🌟🌟
リポD、名前は知っているが、崖によじ登ったりしない専業主婦には日常あまり縁がない。最後に飲んだのはいつのことか。あの温泉上がり♨️に飲んだ黄色い飲み物だろうか。
『冷えてますよー』
氷水でキンキンに冷えたリポDをいただき早速飲んでみた。
あれ⁉️炭酸じゃないの⁉️
その瞬間、私が温泉で飲んだのはオロナミンCである事に気づいた。とはいえ、この気候に冷たく甘い液体はなんとも心地よい。楕円のトロフィーを眺めながらありがたくいただいた。
ようやく開場時間となり、遅れて到着した夫と合流、スタンド内に入った。入り口で配布された団扇でとりあえずバタバタ仰いでみたが、これで5時まで凌げるのだろうか。着込んだ代表ジャージは意外と分厚い💦
電光掲示板に掲げられた両国の旗。白と青、黄色の太陽、ウルグアイの旗はなんとも目に涼しい。パンパなる大平原は、この秩父宮より荒々しい緑が果てしなく続く、そんな風景だろうか。
3.秩父宮発宮崎経由フランス行
涼しい⁉️
湿ってはいるが徐々に冷たい風が吹いてきた。団扇は要らなくなり、半袖の腕がヒンヤリする程だ。
ゲリラ豪雨の前触れか⁉️
ビル群の奥にはなにやら怪しげな雲も見える。慌ててレインコートを下だけ履いてみた。(結局、最後まで用を成さずただ暑いだけだったが💦)
グラウンドには、早くもウルグアイ代表(以下、ウルグアイと表記する)の選手達が顔を見せ始めていた。
日本代表(以下、ジャパンと表記する)も、ちらほら指導陣が練習の準備を始めていた。
久々に見る大柄の男性が、ノシノシとグラウンドを横切る。
ジェイミー日本代表HCだ🌟🌟
この日のジェイミーはあくまで視察での参加、試合の采配はNDSのHC、静岡ブルーレヴズ監督堀川隆延さん(=タッキー)に任されているという。
ジェイミーとタッキーは長く話し込んでいた。ファンにはその様子が気になる。いわばテストの試験官同士の会話、一体何を、誰を、見るつもりなのか⁉️
主将田村さんは、ウルグアイ主将とコイントスに臨んでいた。トンガチャリティーマッチに続き、キャプテンとして若きチームを牽引する。ベテラン立川さんもリザーブに入っていた。
次々とジャパンの選手達が姿を現した。その度に拍手が湧く。
この日は、今までほぼ封鎖されていた北スタンド立ち見席が復活、早くも満席に近い🌟🌟🌟南スタンドもギッシリだ🌟🌟🌟
目の前のバックスタンド中央は一面赤白のストライプで埋まっていた🌟🌟🌟
それゆえに、、
ことさらその両脇の【ごっそり空いた座席】が異様に映る😨😨😨チケットの売り方を誤るとこんな珍妙な会場風景になるのか🥲🥲🥲
練習は着々と進み、徐々にその勢いは加速していく。若々しいジャパンの躍動を、絶えず観客はスマホやカメラに収めていた。
初めての晴れ舞台、久々の晴れ舞台、ここに集う選手達は、目の前にある微かな希望の光を追い求め、この戦いの場に挑もうとしている。
ジャパンは隊列を組み、静かに下がっていった。大きな拍手が湧いた。
準備も覚悟もできたのだ。この大切な国際親善試合にして、自らの最終試験、
見事突破できることを信じて。
ファンもまたそれぞれに祈り続けた、彼らのために。
戦う者の歌が聞こえるか 鼓動があのドラムと響き合えば 新たに熱い命が始まる 明日が来た時 そうさ明日が (ミュージカル『レ・ミゼラブル』より『民衆の歌』)
4.前半〜運命の女神はどこに〜
日本、ウルグアイ両国の国旗が入場した。
旗を掲げるキッズ達に、強い横風が吹き付ける。この思わぬ試練に、足を踏み締め腕に力を込め全力で旗を掲げ続けるキッズ達🔥🔥協会よ、旗の固定ベルトはなかったの⁉️
キッズよ、とにかく頑張れ❗️観客は声なき声援を彼らに送っていた。
続けて、日本、ウルグアイ両国の選手が同時に入場した🌟🌟両主将はエスコートキッズの手を握り聖地の中へと走る🌟🌟🌟
右は鮮やかなスカイブルー、左は赤と白、胸に咲く3つの桜🌸🌸🌸。
色鮮やかな両チームが一堂に会する。親善試合とは何とも壮観な眺めだ。
まず全員で黙祷が捧げられた。
ウルグアイ代表チーム・サイコロジスト ファン・ホセ・グランデさんがお亡くなりになったという。穏やかに微笑む遺影に手を合わせた。
次いで、両国の国歌が演奏された。
まずはウルグアイ。静かなイントロ、勇壮なリズム、一気に盛り上がるラスト❗️❗️突然の絶叫に驚かされた😳😳
この国の歩んだ道のり、それは決して平坦なものではなかった事を思い出す。
次いで、君が代が流れた。
初めてあるいは久々に、桜のジャージを身に纏い、国歌を歌う選手達の姿、見ているだけで胸に込み上げるものがある🥲🥲
歌い終わるとジャパンは円陣を組んだ。
国際親善試合独特の高揚感が会場を包む。そして試合は始まった。
* * *
早々に相手のペナルティーから敵陣に入るジャパン🔥相手のミスにも助けられ、マイボールのスクラムでトライを狙う。
NDSは結成2週間の急造チームだけに、この日も出足はぎこちない。
タタフ君がグイグイ持ち込むがノックオン🥲しかし相手のペナルティーがあり、今度はラインアウトから攻め込む🔥しかし、トライまで決めきれない🥲
とはいえ、ウルグアイのペナルティーは早くも重なり、敵陣深くでジャパンは攻撃を繰り返す。
それは開始早々、
敵陣でのマイボールのラインアウトから。ラファエレ選手から田村さん、そして竹山選手、彼は続けて長く低いパスをだした🔥
キャッチしてそのままゴールラインに飛び込んだのは根塚選手🔥🔥
ジャパン 根塚選手 初キャップでの初トライ❗️
田村さんのキックは失敗
5-0 ジャパンはやくも先制❗️
ジャパンの動きはまだ固いものの攻撃は続く。ウルグアイのペナルティーはどんどん重なっていく。ラグビーは、力量の差がこんな所にストレートに現れるらしい。
試合は、キックの応酬による陣地の取り合いになっていた。すると、
突然試合が止まり、レフリーのポケットからイエローカードが出てきた🟨ペナルティーを繰り返したとしてウルグアイ6番の選手がシンビンの判定、10分間の退場だ。
ジャパンはショットを選択、田村さんのPGは成功❗️
8-0
その後もキックの応酬は続く。
今度は、ウルグアイの選手が倒れた😳😳
しばらくして立ち上がったが、、
レフリーは試合を止めた。
尾崎さんにイエローカード🟨❗️キャッチしようとした際、ボールではなく人に向かっていった、との判定らしい🥲
14人vs14人になってしまった。
ジャパン陣内での攻防が始まったがウルグアイは攻めきれない。逆に日本はスクラム勝負に勝ち、田村さんのキックで一気に陣地を挽回した。
マイボールスクラム ゴールは目前だ🔥
スクラムからボールは右へ、しかし最後に待つ竹山さんに繋がらない🥲
その後も攻勢、ところが、ラインアウトからのボール獲得に失敗、再度ボールを奪うも結局ジャッカルに遭いトライに結びつかず🥲🥲
絶えず攻め込みながらも点が入らない。サッカー・チュニジア戦みたいな事になったらマズいぞ❗️気がつくと、試合開始からもう30分近く経っていた😳😳
ウルグアイはチャンスを得ても全体通してミスが多くトライに至らない。ジャパンは、マイボールのスクラムから再び攻勢に🔥
さらにジャパンはマイボールのラインアウトでタタフ君が敵を跳ね上げて前進、しかしボールを奪われトライには至らず🥲
ジリジリとした展開の中またもキックの応酬となる。
ウルグアイ10番ナイスキックで敵陣へ🔥ラインアウトから、ボールを持つウルグアイは一気に走ってきた🔥前進を試みるウルグアイ、ジリジリ前進、ゴールラインは目前🔥🔥
ここでレフリーの手が上がる。
ジャパンはオフサイドのペナルティーを繰り返したようだ。レフリーから注意を受ける。
ウルグアイはショット選択。成功
8ー3
さらにウルグアイは攻勢を仕掛けるが、ジャパンはスクラムで圧倒、これを機に再び敵陣へ。
それはマイボールラインアウトから。
ボールは即タタフ君へ🔥🔥スクラムハーフ小川さんからのボールを抱えて敵1人をかわすと、あれよあれよと周りを振り切りそのまま走り切ってしまった🔥🔥
ジャパン テビタ・タタフ選手、ど真ん中に異次元のトライ❗️
田村さんのキックは成功❗️
15-3
ここで前半終了。
点数が入りそうで入らない、このもどかしい40分。サッカー同様、国際テストマッチは簡単にはいかないらしい。
5.後半〜このチャンスに賭ける〜
ジャパンは円陣を組んだ。ウルグアイはそのままポジションにつく。
最終試験も残り40分、後半が始まった。
いえ、待てないわ。時間は残り少ないのよ。(ミュージカル『グランドホテル』より)
* * *
ウルグアイはハーフタイムで決めていたのだろうか。
開始早々、軽やかにパスを繋いで一気に攻め上がってきた🔥🔥軽いキックでボールをゴールライン近くまで送る。これを田村さんがキャッチ、ジャパンは窮地を脱する。
その後はウルグアイのミスにも助けられジャパンは再び攻勢へ。
それは後半開始早々、
マイボールのラインアウトから、7番山本選手はフェイントを入れつつサラリと敵をかわして前に出た🔥そして2番堀越選手へパス、堀越選手はそのまま突っ込み右手一本でボールを叩きつけた🔥🔥
ジャパン 堀越選手、技ありのトライ❗️
田村選手のキックも成功❗️
22-3
その後ジャパンはスクラムでも圧倒、攻勢は続く。
ここで【ウルグアイの鉄人】ディエゴ・マニョ選手登場🔥🔥 あの均ちゃんの如く代表キャップ97を有しているとの事🌟🌟
ここからウルグアイは攻勢に転じた。選手交代してからのスクラムの調子もいい。キックの応酬にも打ち勝ち、ゴールライン近くまで迫る🔥🔥
それはマイボールのラインアウトからだった。マニョ選手、一気にディフェンス2人を引き連れたままトライ❗️鉄人マニョ選手の職人技が光った🌟🌟ところが、
TMOが入った😳😳トライ寸前手元で落としたか⁉️微妙なタイミングではあったが、ここはトライの認定。
ウルグアイ ディエゴ・マニョ選手 いぶし銀のトライ❗️
キックはわずかに右にそれた。
22ー8
ここから日本は一気に選手を交代させてきた。若手の期待株メイン平選手も入る。大きな拍手が沸いた。ブラックラムズの選手は女性ファンにも人気が高い🌟🌟
この若き力の注入は効果があったようだ。
ジャパンはゴールライン目掛けて猛攻にでた🔥🔥竹山さんが、タタフくんが、平さんが、、ジャパンの攻撃は加速していく🔥🔥
いよいよゴールラインは目前だ🔥茂野さんはボールを4番ファンデルバルト選手へ、即そのボールは5番大戸選手へ、そのまま飛び込んだ❗️が❗️
直前にノックオン😨😨😨
右腕で相手を振り払った際に左手のボールが腕からこぼれたらしい😭😭😭
アーーーーッ❗️❗️
悲鳴もしくはため息にも似た声が会場中を覆った。誰もが頭を抱えた。地面を拳で叩く大戸さんの姿があった。
しかしその直後。後半22分過ぎ。
ゴールライン手前でジャパンはマイボールのラインアウト。
HO日野選手が投げ入れたボールをキャッチした山本選手、彼を中心にモールは前進🔥最後尾でボールを再び受けた日野選手がそのままゴールラインに飛び込んだ❗️
ジャパン日野選手 静岡挽回&フランスへの想いを乗せたトライ❗️
田村さんのゴールも成功❗️
29-8
何と言えばいいのか、
色々な意味で、どこか救われたような気持ちになった。
しかし、ジャパンはリスタートのボールをキャッチできず、逆にウルグアイのチャンスに🥲
前進を図るウルグアイだがノックオンのミス、しかし今度はスクラム勝負に勝ち、再びチャンスを掴む🔥🔥
マイボールのラインアウトから攻めるウルグアイ🔥、しかしジャパンの防御の圧が勝り、ジャパンはまたも攻勢に転じた。
ここで立川選手が入った。大きな拍手が湧く。ハルさんの安心感はやはり特別だ🌟🌟🌟
日本は攻め込む🔥田村さんから立川さん、立川さんは前へ軽くキック、惜しくもボールはタッチ外に、しかし拍手が沸く。
残り時間はあと10分。
ボールは竹山選手から根塚選手へ🔥、一気に走るが僅かに届かない🥲
そして、ゴールライン手前でマイボールのラインアウト、大戸選手を軸にモールで押し込む、そして一瞬の静止、最後尾の男は左へスルスルっとカーブを描いてゴールラインに飛び込んだ❗️
ジャパン日野選手 この日2本目のトライ❗️
選手達に笑顔が溢れる。会場の雰囲気も急に明るくなった。日野さんは盟友大戸さんともハイタッチする。
田村さんのキックは失敗
34ー8
残り時間はあと7分。
ウルグアイは最後の攻勢🔥🔥
大外左で待つ13番の選手はスルスルっとディフェンスをかわしボールをパス、最後はキックでボールを前に、
しかし、メイン平さんも追いついていた、どちらが先か🔥🔥
判定はノートライ。
しかし、その直後、ウルグアイ21番の選手はステップを切り俊足を飛ばした🔥🔥最後はパスを受けた8番の選手が余裕のトライ❗️ジャパンは完全に虚をつかれた感じだ😨
キックも成功❗️
34-15
残り時間はあと3分❗️
ジャパンはタタフくんが一気にゴールラインに迫る🔥、さらにゲイツ選手が行く🔥、しかしその後ノックオンがありジャパン陣内でウルグアイボールのスクラムに。
残り時間はあと30秒。
ウルグアイは反対サイドにボールを回す。ここで80分のホーンが鳴った。ジャパンは次々と圧をかけ、遂にウルグアイのノックオン。
ここでノーサイド。
34ー15 ジャパンの勝利
選手達は互いの健闘を讃えあった。ジャパンの選手達の表情、それは疲労と勝利の安堵だろうか。時間が経つにつれ、少しずつ笑顔が多くなった。
ここからは、タッキー、ジェイミー、ウルグアイ主将、同HC、最後に田村さんのインタビューが続いた。
表彰式には、あの展示されていた楕円のトロフィーが巨大リポDと共に登場した。
最後に、ジャパンは選手スタッフ全員で記念撮影を行った。この日でNDSは一旦解散となるのだ。
この間、ウルグアイの選手達は所在なげに佇み、そのまま引き上げていった。まだ、来週に第二戦が控える以上、ジャパンと和気あいあいとはいかない。
ジャパンの選手達は、手を振りながらゆっくり会場を回り始めた。
バックスタンド中央を歩く選手達の姿は、客席の赤白に紛れてその姿は判然としない。伸ばした腕と、歩みを進める逞しい脚だけがかろうじて見えていた。
W杯2019日本大会終了から約2年半、
私達がずっと待ち続けた風景が、ようやく目の前に現れたのだった。
〜あとがき〜
あまりに久々なラグビー国際親善試合の観戦風景。とはいえ、この試合に臨んだ【桜の蕾達】の最終試験でもあるこの試合には、どこか別の緊張感がありました。
翌日夜の協会発表。宮崎に呼ばれたのはわずか4人、その内2人は既に宮崎入りしていました。一昔前の宝塚音楽学校並みの狭き門に絶句したファンも少なくないでしょう。
しかし、彼らの挑戦はまだ終わっていません。本番まであと1年以上、時間はまだ十分にあるのです。この試合を一つの契機として来年さらなる飛躍を遂げる、そう信じています。
新しい力、復活した力、その力が見せてくれたエネルギーは、宮崎に集う代表達に劣らずファンを魅了しました。
結成からわずか2週間、NDSの選手スタッフの皆様の健闘に心から拍手をおくります。本当にお疲れ様でした。
なにより、この若きチームを牽引し、二試合共に勝利へと導いた主将田村優さん、その姿は頼もしく素晴らしかった、その一言に尽きます。