東海大対大東文化大 初心者プチ観戦記〜関東大学ラグビーリーグ戦〜
ここ、どこなのよ!
とにかくうるさい。テレビから聞こえてくる耳障りな音は絶えることがない。ゴーッ、ゴーッ、、
明らかに高速道路だ。常磐道らしい。
埼玉県セナリオH三郷、なる試合会場。
落ち着かない。こんな所で試合をするなんて間違ってるぞ!
しかもラインが見にくい。黄色と白⁈
白はサッカーで使うラインらしい。
関東協会よ、ここしか会場見つからなかったのか?
無観客試合で行われた関東大学ラグビーリーグ戦
東海大 対 大東文化大
おお、懐かしいな大東大。監督さんは優勝した1988年のメンバーだそうだ。この年、早稲田のナンバーエイトは『我が愛すべきゆるキャラ』きよみい(清宮さん)だった、らしい。私は大学生ではなくきよみいの名前しか知らない。当時の映像を見て驚いた。横顔は幸太郎くんそっくりだった。きよみいも大学時代からオッさんだった訳ではないらしい。
さて、、
対抗戦ばかり見ていると、リーグ戦のメンバーにまず驚く。
こんなに留学生がいるんだ!
日大法大戦を見に行った時も驚いたけど、法政に留学生がいなかったから、まだ多少の驚きですんだ。
いやいや、東海大も大東大もこんなに多いなんて。
東海大ナンバーエイトのノアくん、ホントに大学生ですか⁈スーパーラグビーの選手みたいな貫禄ですが。
縦と横もサイズが違う。かつ動きもスピーディー。たとえプレーが粗くても、これって多分
世界基準のパワーとスピード。
別の大学ラグビーを見ているかのようだ。
その影響か、日本人選手も体が強い。彼らとレギュラー争いしているから当然か。それなりにスリムな選手も、相手をはねのけてグイグイ前進できる。
明治や早稲田とは明らかに違う動きだ。
帝京はFW陣が破格にパワフルだけど、チーム全体の動きはやっぱり
対抗戦スタイル。
私は初心者だからよくわからないけど、スカウティングさえうまくいけば、リーグ戦の方がレベルの高い試合を沢山経験できそう、日本代表にも近そうな気がする。
前半は大東大がよく守っていた。東海大はスピードがある。でも十分対応できていた。捕まえればあとはパワーで前進を阻止するのみ。
体が強い分動きが粗く見えるけど、彼らなりに統制と連携は取れているのだろう。
倒されるようで、倒れない。
だから、そこか⁈というところでボールを離せる。2本目の大東大のトライは、左へ左へ面白いようにパスがつながった末の芸術作品だった。とはいえ、
東海大は、リーグ戦で頭一つ二つ抜けている。ハーフタイムで前半の修正点をしっかり確認できたのだろう。
後半は開始早々から、
東海大劇場
だった。スピードが際立っていた。モールで押し込む速さは尋常でなかった。ダッシュしてるのか⁈押し込む、という表現は適切ではない。
疾風の如く、集団で駆け抜けていった。
小技も効いていた。モールで押し込みながら最後は左隅へキック、落下点に駆け込んだ選手がスマートにトライ。
東海大には余裕があった。大東大と視野の広さが違うのだろう。
結果は55-12
東海大の大勝
東海大の強さは、明治や早稲田とは明らかに異質だ。
鋭く直線的なスピード感。重さを感じつつも精密な攻撃防御。そう、精密機械みたいな動きをする。学生っぽくないのだ。
今年の年明け、明治といい勝負だったのはよくわかる。いや、対抗戦に移ってきたら、帝京より恐怖だ。
明らかに、日本の大学ラグビーではない。
日本代表の強化は、おそらくリーグ戦で戦う彼らの姿が鍵を握っている。足りないものは
彼らを緊張と興奮の渦の中で戦わせること。
満員の観客、これだ。
少なくとも、今日のスタジアムで試合をさせるのはいかがなものか。絶え間ない騒音と、排ガスで喘息になりそうな空気の中で、いい試合は生まれない。
彼らにこそ、観客のどよめきや歓声が必要なのだ。明日の日本代表強化のためにも。
今日の感想はそれに尽きる。