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3年飲み続けてるレクサプロを飲まなかった日の体験談


常日頃飲んでる抗うつ薬のレクサプロ。
薬の大切さを思い知らされた日です。
(細かい2つの夢の内容の描写、
過去の治療のため受けたユング派心理療法を用いた夢の分析等があり、
かなり長文です)

先日精神科医の予約時間を完全に忘れて、
すっぽかしてしまいました。


何故かその日の朝から可動式のぬいぐるみを作るのにハマっていて、
予約時間を思い出したのが営業終了時間の2分後でした。

正直びっくりしました。
いつもなら、予定のある日は朝からその事で
頭がいっぱいになるのが自分だったからです。

その日の前の日の夜は診察終了後のおやつを買う事をパートナーに
話していたにも関わらずです。

太陽暦と連休のおかげで薬が余分に手元にあったのが幸いしました。
その時手元にあったのが効きすぎて困っていたアトモキセチンが2錠。
慌てて取れた予約が3日後。

パートナーは素人なので、うつ病がどういった身体的影響を
もたらすのか体感的に詳細には知りません。
パートナーなりに励ましてくれて、とても嬉しかったのですが、
自分の中にはひしひしと嫌な予感がありました。


いつもはレクサプロ2錠とアトモキセチン2(たまに1)錠。
精神科医から外で働くのにドクターストップがかかるほどの
鬱症状の強い自分。


ここからはレクサプロ2錠3年目が1日薬を飲まずに見た夢と、
翌日1錠飲んで二度寝した時に見た夢の話をします。


レクサプロを飲まずに、アトモキセチン1錠を飲んだ翌日に見た夢、をシェアします。

夢の色はカラー付き、
日本料亭の座敷、個室にいました。
グレードは高級、中庭が見える秋の絵が描かれたふすまに囲まれた和室でした。

登場人物は父、母、妹、そして叔父。

食卓の足の短く、古い時代の家父長制の一人の席x横に長い、
正座かあぐらをかいて付くタイプのものでした。
その上には豪華な日本料理や
刺身が豪華に3段に盛り付けられた大きな舟皿が乗っています。

個室は食事が給仕される座敷と
浴槽が3つ置かれている和室一部屋で分かれていました。

一回の操作で風呂が3つ同時に湯を張れる、
謎のハイテクさ。しかしそのうちのひとつだけ栓が抜けていて、
お湯が溜まらず、流れていっていました。

私は夢の中で登場人物全員に警戒心を持っていました。
現実でも他人に合わせる事が苦手で話の噛み合わない人達です。

ユング派では夢の登場人物は自分の中にあるものなので、
父は父性、母は母性。自分より年齢が若い弟妹は未来の自分です。
それ以外の登場人物は性別により
自分の中の男性性、女性性と表現されていきます。

そして水が表すのは深層無意識の世界です。
夢の中で水に関わるものがどう表現されているかで
患者とその心と身体が調和を保っているのかを見ます。
3は調和の取れた数字です。
しかしそのうちの1つが抜けていく。

その夢の中で高級な日本料亭に似合わず、
マナー悪く食卓についている父と母、叔父が私を笑います。
弱いものを見下す笑いでした。現実によくあったシーンの再現です。
現実の私は異常に食事マナーについて厳しく躾けられ、
自分達の作法には甘い両親が憎く、醜く、許せませんでした。
そして夢の中の妹は何も言いません。
彼女は黙って隣の和室に行き、お風呂の蛇口を捻りました。
二つの浴槽にお湯が溜まり、一つは溜まらずに湯気だけみえます。
私はその部屋の茶室のような作りと掛け軸を眺め、
そして右手の方に広がる開けられたふすまと、中庭の秋の紅葉と夏の緑を眺めました。


ここで意識が現実に浮上してきました。

そこで目が覚めてぼーっとしていたら、男の笑い声で「おはようございまーす!!」
という声が生々しく耳の内側から聞こえました。

とてもびっくりして瞬時に覚醒しました。

そして身体がレクサプロを飲み始めて半年くらいの体の重さ、動かしづらさの状態であることに気付きました。
このほかにも、頭の左上、こめかみの上部分の内側あたりで、
老年の男女が話し合っている声が聞こえたり、
右耳の辺りの頭頂部、右目のさらに上の頭蓋骨の内側あたりから子供達がはしゃぐ声が聞こえていました。

私は既にこの感覚を知っており、うつ病時の入眠の瞬間や覚醒の瞬間に
私の声ではない、異性や年齢の異なる声が聞こえていました。
これは確実にレクサプロが私の日常の社会生活を過ごす上で守ってくれていたものなんだと、強く強く自覚しました。
脳の仕組みはよくわからないですが、記憶しているものを脳が止めなく
再生しているのか、幻聴と呼ばれる症状なんだろうなと個人的に思います。
それくらい、誰かへの無償奉仕、いじめ、暴力虐待が
脳に何らかの影響を及ぼすのかもしれないですし、
あるいは私の家系や遺伝子上で形成されていった脳の状態なのかもしれません。

薬のない状態の私の頭の中は、ユング的な分析で見ると、
私の中の深層無意識内で、過去「現実の両親との関係」によって生じた
父性と母性の欠如、男性恐怖心を露わにしてきました。

しかし「私の中の未来の私」は私の状態を暗示してくれてました。
3つの浴槽のうち1箇所だけ湯がたまらない。
自分の中のコントロールできていた安心、調和が少しだけ崩れたことを知らせていました。


幸いレクサプロが3日分防災のリックに入っていたので服用出来ました。
そのあとすぐに強烈な眠気に襲われて、再び別の夢を見ました。

その夢の中で私は山頂の大きな日本家屋の管理者のような役割で、
客人を待っている感じでした。
家屋は古さが目立ち、気品はあるものの、修繕が行き渡っていない様相でした。

私の後ろには3人の男性従業員と大きなゴールデンレトリバーがいました。
このゴールデンは蛇みたいな形のもの、チューブやホース、ヒモみたいなのが
好きなんだと、何故か知っていました。

そしてすごい高速で一台のスポーツカーのようなシャープなデザインの車が到着しました。車体が全てステンレスのような金属で、輝きが虹色に絶えず変化します。
排気ホースが車体の下部から後部座席あたりの天井まで伸びている、
シュノーケリングのホースのようなものがくっついていました。

それをみたゴールデンレトリバーが
ものすごい高速で車の後ろを追いかけに行ってしまいました。

少し距離のある駐車場から車に乗ってた家族が降りてきました。
家族は3人家族で、30代くらいのサイバーパンクファッション(蛍光色)のご夫婦と、
14歳くらいの純和風なおさげと黒縁メガネ、ブラウスとスカートファッションの少女でした。

私は彼らを屋内へと案内しました。
とても大きく広い和室の部屋でした。3DLKのような感じです。
屋内の灯りは吊下で傘型の和風の蛍光灯が3ヶ所ぶら下がっています。
広い面が縁側になっており、日本庭園のようになっています。
植物は枯れていて全て茶色です。

お茶と和菓子を持って再び訪れると、
彼らが不思議なボックスを持っていて、それが不思議な道具で、
空間を覆っていき、屋内が近代的な装いになっていきました。
女の子はゲーミングデスクについてPCでゲーマーかコーダーのように
キーボードを高速でブラインドタッチしていました。
青い口紅で茶髪のソバージュヘアの奥さんがお茶を受け取りに来てくれました。
姿勢や所作は控えめでこちらに気を使っている親切で丁寧な女性でした。
ご主人はホログラムや何かで屋内をインテリアなどでデコレーションしていました。


そこで意識が浮上しました。

体がスムーズに動きました。
薬が効いてきたようで、自分の頭の中はきちんと自分一人のものになっていました。

夢の分析は、全て自分の意識の支配下に置くことの成功。
自分の男性性、女性性、父性母性も役割をきちんと持って機能している状態と分析します。


結論としては、自分の脳は常備薬が必要だなぁ、ということ、
治療前の自分はよくあんな状態で生きれたなと思います。

今後どういうようなトレーニングをするか、課題が見えた気がします。


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