マガジンのカバー画像

バブルなんて知らない銀行員~ある銀行員の半生

14
銀行員の最初の思いは貫けるのか?暴走する組織に翻弄される銀行員の半生! (連載中)
運営しているクリエイター

#小説

銀行最後の日とそれから最悪の出来事・・・(その3)

その場にいた私は、やめていったものに対し、なぜこのようなことをするのか、本当にやるせない…

4

ある銀行員の最初の思い

 私の部下が自殺した・・・・・。  その影響は大きく、自分としての責任と銀行に対する不信…

8

銀行最後の日とそれから最悪の出来事・・・(その1)

銀行を3月31日に25年務めた銀行を辞めた・・・  3月31日は、朝からフルに仕事はして…

8

銀行人事と忖度~上司の自殺の意味

私が課長時代、直属の上司の副支店長が自殺した・・・  これは衝撃的なことだった。当時の丸…

9

スルガ銀行不正融資からみる暴走する銀行組織の内側

はじまりは不動産融資だった・・・  最近、スルガ銀行の事件が大きく報じられているが、この…

19

うち、明日つぶれます。破産申立します・・・

 9月の終わりの、ある日の午後17時くらいだと覚えている。槌田社長が、藤田課長に挨拶に来…

手のひら返し・・・

雨の日にかさをさしてくれない銀行・・・  銀行は、雨の日はかさをささないとよく言われるが、実際はそのとおりだった。理由は・・・・。    まず融資の基本を述べる。会社を定量と定性の両方で分析し、お客様のニーズにあった商品で融資する。そして、計画どおりに回収する。  ところが、これに上司の判断が入るととたんに変わる。  高知支店の勤務時代に、松田次長が赴任して来た。「初めての次長です。なんとか業績上げてひと花咲かせたいです。」と発言どおり、とても積極的な方だった。7月の転

銀行員のノルマと忖度

 ぼくらは、本当に使い捨ての兵隊だった・・・・。    鹿児島支店から転勤した福岡支店の上…

8