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くいたろうとめだかのハナシ①

こんにちは。
くいたろうです。

最近めだかを飼育している人のnoteをいくつか読んでいます。
めだか…かわいいですよね

ということで、今回は
くいたろう と
めだか
について、書いていきたいと思います。

※結局めだかの話は次回に持ち越しになりましたので、この先読み進めてもめだかは出てきません。
あしからずご容赦ください。

くいたろうのハナシ


さて、自己紹介のときに
このnoteの、名前『くいたろう』は
飼ってたエビの名前
と書いたのですが

今から15年近く前の話
(もうそんなに経つのかぁ…)
彼は『LOFT』で売っていました。

10センチ位の瓶に
消しゴムのカスくらいの大きさの
エビ7〜8匹と
マリモ1個の小世界。

エビの赤とマリモの緑がかわいくて、
当時一人暮らしの私は
生き物のいる暮らしにも憧れがあり
連れて帰ることにしました。

10センチの世界の中で
小さな命が暮らしている…
会話はないけれど、家族が増えたことに
小さな喜びを感じていました。

翌朝、小さな新しい家族の様子を見てみると
かわいいではないか。
やっぱり飼ってよかった!
そう思いながらしばらく観察する。

1匹少ない気がする?
気のせいかな?

仕事から帰宅し、
また小瓶を見てみると
動いてる。動いてる…

あれ?
朝より少なくない?

瓶の入口はコルクで栓をしてある
一体どうしたのであろうか?

翌日謎は衝撃の事実とともに
判明するのであった。

さて、翌朝
いつものように小瓶をのぞく…
みんなよく動いている。かわいいな…?
!!!

エビが!エビを食べてるではないか!!!

瓶の中には半分食われた元エビが!
なんということだ。
この小さな世界は
凄惨な殺戮現場と化してしまっていたのだ。

気がついてからは、瓶を覗くのが怖くなった。
今までは、かわいい小さき生き物の世界だと思っていたのに。

見るたびに減っていくエビたち
凶悪な殺エビ犯は誰だ?
みんな同じに見えるのでわからない。
もはやまりもの影にいるエビが
殺エビ犯を恐れて身を隠しているようにしか見えない。
10センチの小さな世界が恐怖の現場と化しているが、
そこはエビの世界、私の介入する余地はない。

そうして我が家に来て1週間のうちに、
とうとうエビは1匹のみになってしまった。

なんということだろう
凶悪な殺エビ犯(勝手に決めつける)だけが生き残ってしまった…
憎い。他のエビたちを亡き者にしやがって…
こんな恐ろしいエビを飼い続けられるだろうか。

初めの数日はかけらも愛着は持てなかった。
でも、飼いはじめて1週間の間に
みるみる減っていったエビ
失われる命をみるたびに感じたあの不安

瓶をのぞく度に
またエビが死んでいたらどうしよう。
1週間かけてただエビを死なせただけで、
初めての飼育が終わってしまうのか心配だった。
たとえ憎いエビでも、これ以上エビを亡き者にしたくなかった。

エビの無事を確認するとほっとし、
段々と元気でいてくれるエビに愛着を持つようになった。

残されたエビを
これも運命と思い大切に育てることにした。


名前をつけないとな。
そう思って人に相談したら
「他のエビをたくさん食べたから、
食いしん坊の『くいたろう』でいいんじゃない?」
とアドバイスを受け
くいたろう。悪くないかもと命名した。



くいたろうと私の同居生活は、こうして始まった。

夏の暑い日
仕事から帰り無事でいることに安心し、
赤い色が薄くなれば、どうしたことかと心配
インターネットとにらめっこ。
そもそも、このエビの種類がわからない。

インターネット検索で出てくるエビは
もう少し本気のエビだ
参考にしていいのかもわからなかった。

更にいろいろネットサーフィンをして
わかったこと。
これはどうやら
ピクシーシュリンプ』という
ハワイにいるエビではないだろうかということ。

ピクシーシュリンプ


色が薄くなるのは、ストレス
共食いも、ストレス
と当時見たサイトに書いてあった。

うちに来たことがストレスだったのか。

はじめのうちは、かわいくてしょっちゅう覗き込んでたし、動くのがかわいくて、瓶を揺らしたりもしてた。

怖かったんだな、きっと。

くいたろうに申し訳ない気持ちになる。
殺エビ犯なんて思ってごめんよ。
おまえも必死に生きていたんだな。

これからも大事にしようと、固く心に誓ったのだった。

初めての夏も無事に乗り越え、
問題は冬。
そもそもくいたろうは
ハワイのエビ(たぶん)
夏は得意でも、冬はどうだろうか…

またもやお得意のインターネット様に教えていただく。

やっぱり冬は苦手のようだ。
どうしようか、
と思っていたら、
小動物用のホットカーペット的な物を発見。
瓶の底を半分だけ乗せて、なんとなくちょうどいい温度になるとのこと。

これだ!

早速水温計と共に購入。

これで冬も一安心だ。

先人たちのありがたいブログのおかげで、初めての冬も無事に乗り越えた。

冬の間には、
引っ越しというビッグイベントもあった。
とにかく振動に弱いと思われるエビ。
電車の移動の中で、
細心の注意をはらい無事新居にも、
たどり着いた。

着々とくいたろうの飼育にも慣れ、
飼い主としての自信もついた

ただ、くいたろうの色がいまいち赤くならない。
だいたいいつも、白っぽいのから薄ピンクなのが気になった。
しつこく見過ぎなのかもしれないな。

ストレスを与えないよう、くいたろうの観察も物陰からこっそり見る程度にとどめておくことにした。

季節は巡り、2回目の夏
最近は、くいたろうも赤みが戻ってきた。
あまりストレスをかけないようにしているおかげかな。

瓶に入っている枝もあるため、物陰からこっそり見る程度では、赤みが薄い時は、どこにいるか正直あまりわからなかったが、今はよくわかる。

同じような物を見つけたので参考画像



よかった!

毎日暑くて心配だったが、大丈夫なようだ。

ところで、冬の間に引っ越した新居は、最上階
日当たり抜群で冬の昼間は正直暖房いらずだった。
夏は、屋上から伝わってくる熱もあり、非常に暑かった。

最上階も良し悪しだな

そうして、2回目の夏も無事に乗り越えるかと思っていた
毎日物陰から見るくいたろうは赤い。
ずっと赤い。
…なんかいつも同じ場所にいるな。
…なんだかおかしくないか。

ストレスを与えたくないとは思ったけど、瓶を振ってみた。
動かない

暑すぎたのかもしれなかった

悲しい結末となり、くいたろうとの暮らしは終わった

おそらくくいたろうは、犬、猫のように私を飼い主だとは認識してくれなかっただろう。
でも、私にドキドキとワクワクと慈しむ心を与えてくれたくいたろうに、15年近く経ついまでも感謝の気持を忘れない。

おわりに



今回メダカの話も書こうと思ったが、
思っていたよりもくいたろうとの思い出が長くなってしまったので、
今日はこの辺で。

メダカはまた今度書きます。
生き物っていいね。

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くいたろう
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