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現実を見つめるために

コロナウイルスの影響で高体連の支部大会、全道大会が中止になった。自分を含めた多くの高校生の目標であったはずだ。この現実に嘆き悲しみ、目を背けながらこの先の道を歩くことはとても辛いことだ。そこで今日は僕が考える現実の見つめかたについて述べていこうと思う。

自分の意思が届く範囲を見つめる

ぼくたちができることというのは思ったよりも少ない。選択肢はたくさんあるが外部からの不確定な要素がぼくたちの選択肢を無条理にも踏みつぶし、新たな選択を強いられることもある。そんな時にぼくたちができることはそのことを悔み、悲しむことではない。ぼくたちが選び、つかみ取ることができる現実を見つめ直すこと、つまりコントロールできることとできないことを明確にすることだ。ぼくたちは何かの助けがなければ空を飛ぶことはできない。そんな時に空が飛べる体に生まれなかったことを悔やむだろうか。きっとそうではないだろう。もし鳥に生まれていれば…などと悔やむやつもいるかもしれない。けれど脳味噌をぞんぶんに使うことができる生物として生まれたことを受け止めて、その上で空を飛ぶ方法を模索したほうがよっぽど楽しい。自分が変えられることを発見して楽しむのだ。そして素晴らしいことに脳みそを使うことのできるぼくたちは自分の意思で「空をとぶ方法を考える」という選択をすることができるのだ。

今ぼくたちに残っているものを思い出してみようじゃないか。

きっとそこには素晴らしいものがたくさん残っている。空をとぶ方法をかんがえることができるぼく自身、一緒に空をとぼうとしてくれた仲間、空の飛びかたを教えてくれた先生、試行錯誤して作ったぼくたちにしかない翼。彼らはまだ死んでいない。そしてぼくたち自身もまだ生きている。ぼくたちに残ったこの愉快で強烈なやつらを思い出してみよう。ひょっとしたらそれは僕たちの日常の中に溶け込みすぎていて忘れてしまうかもしれない。そうして辛くなったときにまた思い出すんだ。ぼくたちが持つ明らかな証を、何度でも。



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Hiragi
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