プロソフトボール選手から企業の役員へ。90株式会社CHO本庄遥が「世界一働きたい会社」を目指す。
フルリモート、フルフレックス、海外で働いているメンバーも多い90株式会社(以下90)。今回はCHO(最高幸福責任者)の本庄遥(以下、はるか)にインタビューをしました。
*現在、90株式会社のnoteの取材記事をすべて担当している関係で、今回はセルフインタビューになります。セルフインタビューだからこその「ここまで聞いていいの!?」という内容まで話しているので、ぜひドキドキワクワクしながらお読みください。
ー簡単な自己紹介をお願いします。
現在、パートナーとポーカーで世界一周をしながら90株式会社でCHO(Chief Happiness Officer)を勤めている本庄遥です。兵庫県出身で、小学8歳からソフトボールをはじめ、2023年3月にプロ現役選手を引退しました。大学生4年生からフリーランスとしてライターやマーケター、ユーチューバー、ソフトボールの指導者、コミュニティマネージャーなど幅広く色んな仕事をしてきました。
ー90に入るきっかけを教えてください。
大学4年生の頃からフリーランスとして活動をはじめ、自分ができそうなことはどんどん手伝っていくスタイルで活動していました。ある日、友人のインスタライブに代表のタカショーくんがゲストとして出演しているのを見たんです。私がコメントすると「あ!本庄さんだ!初めまして!!」と、気さくに話しかけてくれたことを今でも覚えています。
インスタライブが終わった後に、タカショーくんのインスタを見てみると「路上で1円靴磨き」と書いてあるのを拝見し、一度会いに行きました。渋谷の路上で靴を磨いてもらったときからはじめて会った感覚がなく、もともと友人だったかのようにすぐに打ち解けました。
その後、お茶をしたり一緒に作業会をしているうちにどんどん仲良くなり、私も留学の経験があったので90 English が提供しているサービスのプロダクトの内容を議論させてもらうこともありました。
ー代表のタカショーさんと意気投合したのがきっかけだったんですね。その後、どのタイミングで関わることになったのでしょうか?
タカショーくんとゆうたろうが、90 Englishを事業として正式に立ち上げようと話をしていた2ヶ月後くらいのタイミングです。ある日、渋谷の焼肉屋さんでいつものように事業の話をしたり、私の活動を聞いてもらったりしていると「90のメンバーとして一緒に働かない?」と声をかけてもらい、即答でジョインすることを選びました。
会社のメンバーとして関わることになるとは思ってもいなかったので嬉しかった反面、本当に私が何か会社に対して貢献できるかは少し不安はありました。
ーどのような不安だったのでしょうか?
まず、私にビジネススキルがなかったことですね。小学生の頃からソフトボールをして、そこからずっとアスリートとして活動してきました。
大手企業に勤めた経験のあるタカショーくんと当時大手企業に勤めながら自身でも社内起業制度を利用して事業を立ち上げているザ・エリートのゆうたろうと一緒に働いて、本当に自分が何か貢献できるのか?という不安はありました。
ーその不安はどのように取り除いたのでしょうか?
タカショーくんから「はるかは確実に芽が出るよ。大丈夫。」と伝えてもらったことでしたね。メンバーとしてジョインして半年ほど経った頃に、なぜ私を誘ってくれたのか聞いたら「行動力も決断力もあるし、何より英語を0から話せるようになるところまで努力した経験がある。当時はビジネススキルはなかったかもしれないけど、圧倒的なポテンシャルを感じていたから誘ったんだよ。」と言ってもらいました。
90で働き始めてから、色んな企業からも一緒に働かないかと業務委託のお誘いをたくさんもらえたので、本当にタカショーくんには感謝しています。
ソフトボール選手を引退してまで、90にコミットしたい
ーはるかさんは、2023年3月に26歳でプロ選手を引退されています。比較的プロの選手としては引退も早く、大きな決断だったと思うのですが、きっかけはなんだったのでしょうか?
ソフトボールをやめよう、と思えた理由は大きく分けて2つあります。一つ目は「ソフトボール以上にやりたいことができたから」です。90に入る前までは「プロ選手」だったこともあり、引退後のキャリアが不安でした。しかし、90に関わりはじめて「自分からソフトボールがなくなったとしても社会的に十分に価値がある人間だ」と思えたのも大きかったです。
90の事業も大きくなり、90だけで生活ができる状態まで会社を大きくすることができたのは自信にも繋がりました。また、今後のキャリアを考える上で、ソフトボールをこれ以上続けて海外を周るよりも、90にフルコミットして事業を伸ばしながらみんなで働く人生が楽しそうだと感じることができました。
2023年1月〜3月に行われた「引退試合」の期間にも、90のメンバーにたくさん相談に乗ってもらいましたし、心の支えにもなってくれました。友だちでもあり、会社仲間でもある役員の3名は私にとって財産であり、このメンバーで死ぬまで会社をやれたら最高な人生だろうなと感じられたことが引退を決意しようと思えた理由です。
ー働くメンバーに対して、とてもポジティブな感情をお持ちなのは素晴らしいことですね。もう一つの理由はなんだったのでしょうか?
もう一つの理由は、一生を共にしたいと心から思えるパートナーに出会えたことです。2023年12月末に婚約をしたのですが、彼とは付き合って2ヶ月半の超スピード婚。ドラマみたいな話なのですが、出会った瞬間からお互い惹かれ合い、とんとん拍子で婚約しました。私が仕事に対して熱量があることにもとても理解がありますし、引退試合のときにはわざわざオーストラリアまで足を運んで見に来てくれました。
一生涯ここで働きたいと思える会社の役員になり、私の人生を尊重してくれる最高のパートナーと出会ったことを機に、引退に踏み切りました。
「引退」と聞くと、ネガティブな言葉に聞こえますが、私は非常にポジティブな引退の仕方ができたと思っています。ソフトボールも、もしやりたくなったらやったらいいと思っているので、気持ち的には「一時休止」の感覚です。
「みんなのhappinessに特化する」特殊な役職
ーはるかさんはCHOという一見珍しい役職ですが、どんな経緯でどのような仕事をされているのでしょうか?
90で働きはじめてから「はるかって既存の役職に捉われない特有のポジションだよね」とずっと言われてきました。現在、採用責任者もやりつつマーケティングの実行部分、インフルエンサーとのやりとり、生徒さんとのやりとり、働いてもらっているメンバーのメンタルケアやキャリア相談など、幅広くユニークなポジションで働かせてもらっているなと感じています。
いわゆる「名前のないポジション」だと思っているのですが、とにかく会社として緊急度の高いことや優先度の高いことを高速で回していきながら、生徒さん、働く人、会社がすべてハッピーになる状態になるように動いています。
ー面白いですね。どうして、ハッピーにこだわりたいと思ったのでしょうか?
役職名は、後追いですがわたしが普段から無意識的に「みんな90で楽しく働いてるかな?」という問いを続けていました。細かいことではありますが、Slackのやりとりの様子や返信スピード、zoomで話したときの表情などを見て「あれ、もしかしたらあの人少し今しんどいのかな?」など感じたらすぐに連絡するようにしています。
また、副業で働いているメンバーがほとんどなので、90との関わり方と他社との関わり方のバランスも含めたキャリア相談なども実施しています。コーチが女性が多いからか、恋愛相談まで乗ることもあります(笑)。そこまでしなくても…と言われそうですが、どうせ働くなら、信頼関係があるメンバーと働きたいし、働いているメンバーが幸せな状態がいいなと思っていて。
ハッピーにこだわれる会社ってなかなかないので、90の働き方にはつくづく感謝しています。
女性キャリアとの向き合い方
ーはるかさんは2022年12月に婚約されていますが、現在27歳で、ライフステージが変わるタイミングかと思います。その上で大変なことや苦労されたことはありますか?
20代後半〜30代前半の女性は特に「キャリアとプライベート」が難しい時期に入ってくると思います。わたしもそのうちの一人でしたし、結婚に関しては今となっては最高のパートナーと巡り合っているものの、それまでの恋愛は本当に悲惨でした(笑)。浮気をされたり、借金持ちだと知らずに付き合い、ずるずると数十万貸したこともあります。
ーはるかさんにもそんな時期があったんですね…!!どのようにして乗り越えたのでしょうか?
まずは男女の心理学を徹底的に学び、自己分析したことですね。私と同じように恋愛をこじらせた経験がある友人からおすすめされた本に「理想の男性を書き出した方がいい」と言われて実践したところ、自分の理想の人と今まで付き合っていた人のギャップが見えてきました。
そこからもいろんな人と付き合ってみて、本気でこの人との将来を考えられるか、100%自分が理想とする人なのかをしっかり見極めを繰り返しているうちに、今のパートナーと出会うことができました。
ースピード婚されてから、子どもについても考えたりする時期に入ってきていると思います。お話しできる範囲でぜひお願いします。
子どもについて、今までも真剣に考えていたつもりでした。いざ目の前に婚約した人がいる状態で考えてみると、自身が意外と「とても子どもがほしい!」というわけではないことに気づいたんです。
友だちの子どもを抱っこさせてもらったときに「私も母になりたい!!」と思った気持ちもあったのですが、現実的なことを考えると今はまだパートナーと好きなことをやっていたい時期だなと思うようになって。
パートナーも意見がかなり近くて、ここ2年くらいは一旦考えずに自分たちの好きなことしたいね、という話になっています。
ー子どもをつくるかどうかは、会社の役員のポジションの責任感なども関係してきますか?
無関係、とはもちろん言い切れません。私以外の役員メンバーは全員男性なので、子どもをつくる事により自分だけが置いていかれるのは嫌だな、という気持ちはとても強いです。
ただ、その辺りも役員の3人にも伝えていて、もうすでに理解してくれていて「はるかがもし今後、子どもをつくる選択をしたときに会社として守れる状態にしていきたい」と話してくれています。
今は仕事をがんばりたいし、90で仕事をしながらパートナーと世界を旅し続けられるなら、一旦子どもを産むことを考えずに二人の時間を思い切って楽しむ選択をするのも悪くないなと思うんです。
子どもを産んでいない状態で産むか産まないかの選択はできますが、妊娠してしまったら「産まない」という選択肢はなくなるわけなので。もし、本当に子どもが欲しいと思ったときには「本当に欲しいのか、育てていくだけの覚悟があるのか」はパートナーとも自分自身とも対話を重ねていきたいなと思います。
はるかから見たメンバーの印象
ー90の役員メンバーの印象を教えてください。
みんなポジティブですね。あと、固定概念が本当に少ないです。「社会的にこれはダメでしょ」が少ない会社だなと感じています。
4人がお互いを補って、できること、できないこと、サポートするべきところがみんなわかっているし、阿吽の呼吸が合います。全員のメンタル状態などもお互いが敏感に察知することができるからこそ、リモートで働いていても仕事がスムーズにできているんだと感じています。
ー運営メンバーはどんな人が働いていますか?
実は、ありがたいことに一緒に働いているメンバーのほとんどが私の「リア友」なんです。なかには一緒に働いていきながら友だちになった人もいますし、友だちを90のメンバーとして紹介することもありました。
採用の領域も担当しているので、正直社内でわたしが一番居心地良く働かせてもらってるんじゃないかと思います(笑)。
運営メンバー全員に共通することは、全員思いやりがあり優秀なメンバーが揃っていることですね。特に90の今のフェーズはスキルが高くポテンシャルのある人、そして小回りを効かせられる人しか採用できないので。即戦力を採用できているからこそ、強いチームができていると感じます。
世界一働きたい会社へ
ー最後に、今後の目標について教えてください。
世界一働きたい会社にしたいですね。私自身がずっと大切にしてきたことが「好きなことしかしない」で、今それをすでに体現できている状態なんですね。
今までもいろんな企業に業務委託で属してみたのですが、90ほど自由で楽しく働ける会社が今のところ見つかっていません。だからこそ、もっと認知度を広めて、世界中から「90で働きたい!」と思ってもらえるような会社にしていきたいです。
そして、将来的には90のような会社をつくりたいと言ってくれる人たちが増えて、働くすべての人が楽しく働ける社会を実現していきたいです!
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