女の変容
新婚時代はかわいく、素直でした。妊娠中は周りから心配され、大切に扱われ、子供時代に戻ったよう。
が、出産したとたん注目の的は生まれたばかりの新生児に。ふと、さびしさを感じる瞬間。
夜泣きがひどい、体重が増えない、アトピー、おむつが取れない、自動的にすべて母親の責任となりました。
気が付けば、赤ちゃん語ばかりしゃべって、大人と話してない。そんな日が続けば育児鬱にならないほうがむずかしい。
育児鬱にならないために、反論するすべを身に着けてしまうことも。そう身に着けるじゃなくて、仕方なく身に着けてしまう、仕方なく……。自己防衛です。
そうやって、かつてかわいい人だった人が、家で力を少しづつつけていき、やがては立場が逆転。
誰と?もう一人の成人男性とです。
家庭の中で元女子だった人は、ワンマン総理大臣、ワンマン女王様、ワンマン上司、独裁者に変容していきます。
でも、独裁政治は長く続くものではないですよね。
思春期になった娘が反旗をひるがえして、生意気な口をきくようになりました。
そろそろ、我が家は民主主義に変更します。暴動を起こされる前に。
この時期が終われば子供の反抗期。