激怒すると震えるってホントなのだ
ケンカしたり怒ったりすることってほとんどない私。
争うのが怖い、というのは表向きで、本音は嫌われたくないから。
納得いかないことや、理不尽なことがあっても、『まぁ私が我慢すればいいか』という思考回路でやってきました。
結婚するまでは……
夫婦といえども、他人。
一緒に暮らしていくうちに、最初はあれっ?と首をかしげるところから始まって、徐々にパズルが合わなくなっていきます。
未完成のジグゾーパズルの状態が続いていたりする、我が家。
私は2年間ほど、義理の姉夫婦と二世帯住宅で暮らしていたことがあります。
玄関は別々だったけれど、うすーい壁で仕切られた隣に住んでいました。
歩いて10歩の義理姉夫婦の家。
10分じゃなくて10歩です。
ある夕食時、夫が肉が食べたいというのでプルコギを作っていたのですが、壁越しに『サンギョプサル食べにおいで』と叫ぶのです。
壁越しでもはっきり聞こえました。
サンギョプサル、夫が大好きなサンギョプサル。
そしたら、夫が食べに行こうというのです。
『私、今、作ってるじゃんね。見えないのか❓あなたが食べたいって言ったよね、さっき。もう食べたとウソでもついてくれないかな』
カチンと頭のなかで火の粉が飛び交いました。
が、がまんしてたんですよ。
ここで怒っていはいけないじゃないですか?
せっかく、お姉さんが食べに来いと言っているんですよ。
それに夫はサンギョプサルを食べたいはず。
静かに、静かに、そっと、自分の心に言い聞かせました。
『大人の対応をしましょう、取り乱してはいけません。』と。
そしたらなんと、あら、まぁ、震えてきましたよ、からだが。
漫画でよくあるじゃないですか?
怒りでワナワナ震える絵。
人って怒りすぎると、本当に震えるんですね。
自分の中で消化しきれない怒りが、震えとなって出てきました。
怒りすぎて自分が作った肉料理を捨ててしまいました。
そして大人しく隣に食べに行きました。
でも私、食べませんでした、サンギョプサル。
なんで食べないのか?と言われましたけど。
今、考えると、完全なる嫉妬です。
嫉妬、嫉妬、嫉妬。
お恥ずかしい次第です。
嫉の漢字は女性の病気(ねたみ)を意味し、
妬の漢字の石は、積もった感情という意味だそうです。
どちらも女が入っています。
男性より女性の方が嫉妬しやすいということでしょうか?
今は準備をしていたのに、『食べない』と言われると、『ラッキー!次の食事にまわそう』と思うようになった結婚生活15年目の私です。
人間変わるものですね。
良くも悪くも。