真夏の卒業式。
2020年8月31日、としまえんはその長い歴史に幕を下ろした。
長いと言っても、94年。私と比べれば人生の大先輩だが、私の祖母からしてみればまだまだ後輩だ(私の祖母は100歳を数年前に越している)。
が、やはり素晴らしい。
94年間お疲れ様でした。ありがとう。
としまえんには、想い出がいっぱいある。
最近はとんとご無沙汰だったが、子供の時はかなり遊ばさせてもらった。
私にとって遊園地と言ったら「としまえん」が当たり前だった。
というか、年齢が一桁代の頃は、遊園地=としまえんだった。
あの夢の国は遊園地という認識ではなく、夢の国として確立していたし、遊園地と呼ばれるものが他に存在しているなんて知らなかった。
それだけ大きく身近な存在だった。
8月31日の夜、いつもより少し豪勢な花火が上がった。
夜空に最後の花を咲かせる。
本当はもっと、もっと、もっ〜と大きな華を咲かせてもらいたかった。
もっと大人数で、何回も足を運びたかった。
子供の頃連れて行ってもらった親や親戚のおばちゃんやおじちゃんを今度は私が連れて行ってあげたかった。
無くなってしまうということは、「またいつか」という言葉が使えないということだ。「またね」のない「さようなら」はただただ悲しい。
8月31日の夜、少しセンチメンタルな気分になりながら、私は明後日の勉強会の課題に追われている。
なにこれ?夏休みの最終日に焦る学生と同じじゃないか。
としまえんの閉園、夏休み最終日、夏の終わり、なににしても「またね」がない終わりは少し怖い。
だから別れの挨拶は「さようなら」でなく「またね」が良い。
明日からの未来に可能性を残し欲しい。
解体されて仕舞われるというエルドラド。
あなたにはまた会える?どうか、「またね」の挨拶で。
想い出をたくさんありがとう。
▼としまえんに行った日に書いた日記
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