目を離せないんです。
電車に乗っているとたまにある出来事。
電車には、時折人だけでなく虫も乗車する。
私は虫が苦手なので、そんな珍乗車客を見つけてしまうと、もう目が離せない。
立っているならば、もう諦めて自ら場所を移動するという方法もあるけれど、座っているとなると、難しい。
だって、せっかく座れているこの状況を手放すのは惜しい。まだまだ乗車時間があるというのに、たかが虫1匹の所為でこの座席を手放すのが惜しい。
とか、とってもケチくさいことを考えてしまう。
なので、座りつつ、ひたすら飛ぶ虫を目で追ってしまう。向こう行け〜、向こう行け〜って念じながら。
そうやって目で追っているうちに、自分以外にもその虫の存在に気付いている人がいることに気付く。私と同じように視線で捉えながら、近付くとさりげなく手や足を揺すって虫を遠ざけている。
分かる!その行動原理、分かる!
あなたも虫が嫌いなのね、といった妙な連帯感を一方的に勝手に感じてしまう。
本音を言えば、目を瞑ってちょっとうたた寝とかしたいけど、目を瞑っている時に自分の体に虫が止まることもあるかもと考えてしまうと、目を瞑ることもできない。
そもそも、無賃乗車じゃん!
ダメじゃん!虫、ダメじゃん!
なんてことを考えながら、今日もひたすら無賃乗車の虫の動きを目で追いながら電車に乗っていた。
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