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日本橋本石町(ほぼひとりごと(3月15日(日))
(写真は、日本橋本石町にある日銀の重厚な建物。後ろが新館。右側につぼみをつけた桜の木が見えます)
日本橋の、もうじき咲き始める桜並木の通りに、日銀があります。新しい高層ビルがだいぶ増えましたが、三井本館や日本橋三越とともに、堂々としたクラシックな建物が残っています。見ごたえのある景色です。
一度だけ、日銀の建物に行ったことがあります。知り合いの新聞記者が日銀記者クラブ所属になったので、訪ねて行きました。残念ながら、重厚な本館ではなく、通用口に近い普通の部屋だった記憶があります。
ここしばらく、低金利政策が続いています。昔は、年8%という利息で、10年経ったら倍増した銀行の定期預金金利も、はっきり言うとないも同然になっています。そのかわり、住宅ローン金利は低いままです。
不動産景気は続いていますが、働いている人の給与が昔のように上がらないので、消費は活性化しません。昨年行われた消費税上げの前に、日用品を買いためておく動きがあった程度かなと思っています。
その一方で、高額商品が売れていないわけではありません。以前より大幅に値上げした、人気の高級時計など、モデルによっては、売り切れて欠品が続き、数か月待ちという事態になっているようです。
大多数の人が景気が良いと実感していないのに、あるところにはあるということなのでしょう。言われているように、富の偏在が進んでしまったということになってしまったのだと思います。
ここのところ、絶対だと思っていた権威が次々に変質しているようです。昔からの地名、日本橋本石町にある重厚でりっぱな建物が史蹟として残っただけということにならないよう願っています。