鉄道開通(ほぼひとりごと(2021年6月3日(木)))
(写真は、千葉県印西市にある、成田線木下(きおろし)駅。近くに木下街道があります)
JR成田線は、お世話になった成田エクスプレスが走る佐倉駅から銚子駅(ひとつ手前の松岸駅で総武本線と合流)までと成田空港支線、開通して120年になる我孫子支線で構成されています。
我孫子から電車に乗る機会がありました。途中の木下(きおろし)駅は列車交換が出来る設備があり、行った時間帯は駅員不在でしたが、みどりの窓口もありました。印西市役所最寄り駅です。
このあたりは、里山と耕作地、開発された住宅など、のんびりした雰囲気ですが、歩いている人を見ることはほとんどありません。移動はクルマで、我孫子支線の出番は通勤、通学時に限られるようです。
ニューヨークから戻って、成田エクスプレスの車内から見て、日本だなとホッとする里山のある景色は、本線も支線も同じような、成田線の原風景という感じがします。そんな車窓を眺めていると木下駅に到着しました。
駅自体は、改装され、エレベーターもエスカレーターもあるバリアフリーの駅になっています。駅構内ではありませんが、整備されたトイレもあり、すべてが今風になっています。情緒は感じられません。
地元色を強調し過ぎた、奇を衒った駅も今一つです。地元の要望を入れ、今風の機能を入れて建てた木下駅では、素材や壁画を使って、昔から交通の要衝だったという地元色を出すような努力を感じました。
鉄道が開通したころの成田鉄道木下駅をテーマにした、内山嘉吉さんという方の児童劇に「鉄道開通」という作品があります。小学校のころのことを思い出し、初めて木下駅で下車することにしてみました。