世田谷線三軒茶屋駅(ほぼひとりごと(2021年6月12日(土)))
(写真は、三軒茶屋のキャロットタワー内にある東急世田谷線三軒茶屋駅。手前に大判焼き屋さんがあります)
1969年5月11日に東急玉川線の渋谷二子玉川間、砧線の二子玉川砧本村間が廃止され、三軒茶屋下高井戸間だけが世田谷線として残りました。通学で使っていたので、とりあえずは、ホッとしました。
5月11日まで世田谷通りから玉川通りに出るところにあった専用軌道上の三軒茶屋駅は2線ありましたが、最終電車が出発後の突貫工事で、翌朝までに終点らしい1線だけある駅になりました。
今ほど、写真を撮る人が殺到するということもなく、混乱もありませんでした。5月12日から使う車両を事前に世田谷線内に入れるということなどの入念な計画が行われ、新三軒茶屋駅が開業しました。
折り返し電車のあった上町駅沿いの土地を活用した車庫が用意され、22両の電車が世田谷線用になりました。ペコちゃんと呼ばれた連接車200型6両は、使いにくかったようで、全部廃車されてしまいました。
戦前からの車両や、戦災にあった車両の改造車ばかりだった玉電に200型が登場したのが1955年、新車が入ったと喜んだ記憶があります。残念ながら、14年ですべて廃車されることになりました。
電車はすべて2両編成で運転されました。1両で動かすことも考えていたようで、単行で走れる車両を6両残しましたが、意外に乗客が多かったようで、翌年、予備の2両を残し、江ノ電に譲渡されました。
扇風機がついたり、徐々に古い車両の体質改善が行われましたが、1999年には冷房付の300型が登場し、三軒茶屋駅も1993年に出来たキャロットタワー内に移転しました。世田谷線は今も元気です。
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