目指すべき社会、理想の小学校のたとえ
私の目指す世界観について小学校の例で話してみようと思う。
小学生が自治する小学校と言われてもイメージしにくいかもしれないが、そこは例え話として割り切って聞いて欲しい。
新入生が入学してくると、まずは上級生達が歓迎して迎え入れる。
そして小学校が楽しいところである事を教えるのである。
とにかく楽しむ事を教える。いじめなく、みんなで楽しむことを教える。
もちろん、勉強も教える。勉強の楽しさを教える。
良い成績が取れるように教える。
正しい生活習慣、学習習慣が身に付くように教える。
一年目は、基本的に与えられた環境を楽しむだけで大丈夫である。
与えられた環境の中で、思いっきり愉しめば良い。
遊びも勉強も、とにかく思いっきり愉しめば良い。
基本的には、みんなで楽しむことが大切である。
しかし、中には集団行動が苦手な子もいる。
大切なのは、それぞれが思いっきり楽しめていることである。
このような話を、私のようなマイノリティーが話すことは意義があるかもしれない。
二年目からは少しずつ役割が増えていく。
役割が増えると、責任も増える。
目標は当然、自分達の時よりも良い環境を整えることであり、自分達よりも良い成績を取らせること。思いっきり楽しませることである。
このようなサイクルにより、年々良い環境を整えて行くのである。
以上が私が目指す社会の例え話である。
現実社会は、この例え話の逆である。
若者は苦労して当然と考え、年長者は、自分達の立場的優位を守ることに熱心である。
新人に楽しむこと、人生を楽しむことを教えるのではなく、自分の環境を整えること、自分が楽しむことが大切と考えている。
明確にどのような社会を目指しているのか示すことは重要である。
現実社会の悪い例は無数にある。ひとつひとつ批判していけばきりがない。
しかし、現実社会の例を取り上げながら話すことは、より具体的な説明、具体的なイメージを感じてもらうためには有効である。
今回紹介した理想の小学校の例は、出来ればシリーズ化したい。
私の示した例は、成功への唯一の道ではない。しかし、一度先進国の立場に立った日本が、衰退の道を歩き続けないために、子供達、若者達の環境を改善することは非常に重要である。
国民の意識が変われば、社会は大きく変わる。