私が5歳の頃のはなし
父はかなり弱っていました。
入退院を繰り返して
少しでも家族と時間を過ごそうと自宅療養に切り替わった頃
私は誰に言われたでもなく、本能的に
「幼稚園にいきたくない」と言うようになり
母も、父と過ごす時間を少しでも与えようとしてくれて
幼稚園をやめました。
それからおそらく半年ほど経ち、最後の入院。
いろんな管に繋がれた父が息を引き取る時
わたしは病院の階段で姉と遊んでいました。
その頃はもう「死」を認識していて
もう父には会えないんだと、わかっていました。
凄かったのは母です。
5年生の姉、3年生の兄、小学校にもあがっていない私を
女手一つで育ててくれました。
この頃の母の気持ちは想像もつきませんが
今でも絶対に頭が上がらないし、最強の母親だと思っています。
次は小学生。