preview市民ギャラリー栄次世代アーティスト企画展 水上卓哉の世界~イノチトハ~:第8展示室②地球の手紙
本日は 第8展示室②「地球の手紙」より地層をモチーフにした作品をご紹介します。「地球は生きている星で人類が上手に使えばあと5億年持つんですよ。」と大学の自然学&環境学の恩師の原田憲一先生はおっしゃいました。この講義で聞いたoneness (ワンネス)を制作テーマに決めたのが2012年のことです。地層は私たちが唯一太古からの地球のメッセージを受け取れる場所だと思います。愛知の佐久島、三重熊野の鬼が城、奈良のどんづる峯、秋田の後生掛温泉自然研究路、玉川温泉自然研究路での取材をもとに制作した8点、そして9室の作品へと続きます。
液体紙粘土に油絵具で着彩。秋田の玉川温泉自然研究路で見た、まるで黄色い宝石のような硫黄の噴出孔を再現した。地球の息吹を感じていただけたら嬉しいです。
こちらも2020年秋、秋田の後生掛自然研究路に取材に行った泥火山を描いた作品。1月にテレビで日本の泥火山の存在を知ってから行きたくて行きたくてたまらなかった場所。柵があり「ここから先は94℃」などと表示されている。硫黄のにおいが立ち込めて大地の熱を感じる。ここの空気まで見る方に感じていただけるだろうか・・・。泥が噴出して積み上がり点々と山になっている。地球は若々しい星なのだ。
これは熊野の鬼が城に取材に行き作品にしたもの。虫に食われたように浸食された岩が続く。鬼が住んでいたのかな?と思わせるような断崖。波が作った造形だ。父の友人に三重県にはすごい地層があるよと勧められて出かけた。もちろん、「車でいける?」「あぶなくない?」と尋ねてである。絶景を見ることができてとてもうれしかった。同じサイズの3点で展示する。
皆さんが訪れたことのある場所はありますか?ダイナミックな地層のおすすめの場所があったら教えてくださいね。