宝塚花組『エンジェリックライ』『Jubilee』観劇_大劇場初日付近
花組公演 三井住友VISAカード シアター
ファンタジー・ホラロマン『エンジェリックライ』
(作・演出/谷 貴矢)
レヴュー グロリア『Jubilee(ジュビリー)』
(作・演出/稲葉 太地)
初日があけてすぐ、観に行ってきました。
(本当は今月下旬が初観劇予定だったけれど、色々とあり、急遽観劇予定を追加)
◆全体
お披露目公演
トップスター永久輝せあさん、トップ娘役星空美咲さんのお披露目公演として幕があいた今作。
私が初めて本拠地(といっても東京宝塚劇場)で宝塚を拝見したのが、音月さんトップ時代の2011雪組ロミオとジュリエット。永久輝さんは97期なので、何とその頃まだ初舞台を踏む前。歳月を感じます。
宝塚自体には20年以上触れているけれど、今の感じで観始めたのがちょうど105期メンバーが研1になる頃だったので、105期からトップ娘役が~というのも何だかしみじみです。
お芝居もショーも、どちらもお披露目公演にぴったりな、明るくて幸せな雰囲気溢れる作品でした。
◆エンジェリックライ
平成POP&平成少女漫画
なんて副題が公式についているわけではありません。とはいえ平成のあの時代を感じる作品。所謂伝統的な宝塚芝居から考えると“今時”の雰囲気なのですが、平成を生きた人間には、何となく懐かしさも感じます。(あの時代のキラキラお目目の漫画とか、アニメが原作と言われても不思議でない……!)
ストーリーも、舞台美術も、かな?(個人的には好き!)
そして、何せ天使が主人公で、特定の国や特定の時代背景などもありませんので、事前予習など何もなく、何ならあらすじすら読まないで観劇しても全く問題なさそうなストーリー。
普段は、深く深く考えたくなるようなストプレを好んで観ていますが、たまにはこんな作品も良いかな。
(と、書きましたが、『嘘』『ホラ』についてとか、各宗教における天使・悪魔についてとか……追究しようと思えば色々要素はアリ!)
谷貴矢氏が描き出すあて書きファンタジー
谷貴矢氏のオリジナル作品は、21年の花組『元禄バロックロック』も拝見(星組RRRも担当されています。こちらは言わずと知れた原作あり)。
世界観は異なるものの、元バロの時も感じたエッセンスがところどころに散りばめられており、こういう演出がお好きなのかなとか、こんな要素にこだわっていらっしゃるのかななど、共通点を感じて面白かったです。
役名の付け方も、そのままじゃーん!と思うものや、少々ひねりのあるものなど、色々と楽しいです。
各々のキャラクターが魅力的で、”あて書き”の中の”あて書き”!演者さんの雰囲気や関係性、得意分野などをしっかり考慮されている感じが。
脚本上、若干気になる点はあるものの……明るいファンタジー作品である上、スターさんたちそれぞれのファンの方々にとっても色々と嬉しい要素が多いのではないかなと思いました。
学生さんやお子さん等の初観劇にも良さそう。発売中の大劇場のチケット、まだ買える日程もあるようなので、ちょっと観てみたいな~くらいの感じの方にも気軽に観てほしいなと思います。
加藤真美氏の煌びやかなお衣装
次回作が谷貴矢氏の作品。と聞いたときに、一番最初に思ったのは、お衣装のこと。お衣装担当は、谷氏作品の元禄バロックロック、RRRに引き続き、加藤真美氏。天界の方々のお衣装、綺麗だったな~。(人間界は、ちょっと不思議な感じ?)
初回の観劇ではストーリーメインで拝見したので、次回以降、お衣装もしっかり拝見したいなと思います。
◆Jubilee
ヨベルの年 The Jubilee year
公演案内には、【Jubilee⸺それは、記念祭や祝典を表す言葉。】とありますが、Jubileeは、ヨベルの年(旧約聖書のレビ記)。「ヨベル」とはヘブライ語で「雄羊の角」という意味があるそうで、この年には雄羊の角を国中に吹き鳴らす習慣があったと。
というわけで、今回のショーは、角笛を吹きならすところから始まります。
(色々考察するのが好きなので、レビ記を改めて読み返してみるなど……)
他にも何か要素があるのかな。今後の観劇で探してみたいです。
THE"男役"凪七瑠海の見納め
今作で退団される凪七瑠海さん。今回のショー、凪七さんの黒燕尾が観られます。最早これだけでもショーを観る価値がある、と言いたくなってしまう程、私は凪七さんの[男役姿]をリスペクトしています。
身体の使い方、手足の角度、指先一本一本まで、本当に美しくて、繊細。別格。
正統派男役『凪七瑠海』の舞台姿を、しっかり目に焼き付けたいと思います。
クラシックの名曲に乗せて
オリジナル楽曲である主題歌を除き、各シーンでクラシックの名曲がたくさん使われています。
造詣が深いわけではない(私のような)人でも一度は聴いたことがある楽曲ばかり。全ての楽曲名や作曲家がぱっと頭に浮かぶわけではないけれど、あ!あの曲だ!といった感じです。
(そんなところも、初心者の方にもおすすめできる部分)
王の誕生
前述の通り、新たな王(トップ)の誕生を祝う、華やかなレビュー。
一度の観劇では、なかなか全てを観きれなかったため、もう少し観てから色々考えたいなと思います。
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