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宝塚花組『アルカンシェル』観劇_東京千秋楽

宝塚歌劇花組公演 ミュージカル『アルカンシェル』~パリに架かる虹~
(作・演出/小池 修一郎)

5月26日の大千秋楽を拝見してきました。


『白』で染まった日比谷で

普段の千秋楽とは比べものにならない程、劇場内外を埋め尽くすかのような、白服を身に纏った方々の姿。そんな光景を目の当たりにして、ついにこの日が来たんだなと実感。

大分前から宝塚を拝見しているものの、毎公演花組の演目を欠かさず観るようになったのは、ちょうど柚香さんがトップになられた頃。
コロナ禍が始まり、舞台芸術が止まっていったあの日々や、再開の日、無観客配信等々。各演目の思い出とともに、様々な思いが巡りました。

『柚香光』らしいラストデイ

どうしても湿っぽくなってしまうラストデイですが、、、全体として、別れよりも旅立ちを感じるような、カラッとした千秋楽だった印象。

トップ退団ブーケは薔薇や胡蝶蘭などが多い中、大劇場に引き続き、キングプロテアなどを用いた個性派ブーケ。
独特のオーラを放ち続けた柚香さんらしい、素敵なお花だなと思いました。

退団者の皆さん

同時退団された星風さん。サヨナラショーの『アナスタシア』In My Dreamsが印象的。退団後も活動されるのかな?そんな未来を感じるような歌唱でした。

舞月なぎささん、
帆純まひろさん、
愛蘭みこさん、
美里玲菜さん、
まだまだこれから、と思っていた方々も多く、寂しい限りですが……
ご卒業おめでとうございます。

時代は変わっても、舞台は『生もの』

そういえば前任の明日海さんが退団された頃は、まだネット配信はなく、千秋楽も生中継は映画館でのみ。あの頃は確か、映画館の鑑賞チケットすら争奪戦になっていましたね。既にあの時代が懐かしい。

そう思うと、ここ数年で舞台を取り巻く環境も随分変わったなぁと。
様々な理由で劇場へ足を運ぶのが難しい方々も、気軽に鑑賞できるようになったのは良いことだなと思う反面、やはり舞台は『生もの』。
劇場で、音圧や息遣いを感じて……あの瞬間、あの空間で受け取るものも大切にしたいなと思う日々です。

劇団の未来を想う

新トップの永久輝さん。雪組時代から拝見しており、こんな日が来たんだなぁとしみじみしております。
永久輝さん・星空さんの花組も、どうか輝きのあるものでありますように。

そして、宝塚歌劇(全体)の未来が、色々と心配な今日この頃。
長く応援している身としても、肯定できないこともあります。私はこのまま客席に座っていいのか、応援し続けていいのか、葛藤を抱えた日も。(というより正直なところ、今も色々と考えあぐねています。)
健全な環境で、健全な舞台がつくられることを、祈るばかりです。


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