またもやの声〜その2〜
遠方への突然の参拝。
数年前の私なら有り得ない事だ(笑)
社務所が開く時間は?
予定のその日は、関係者以外は入れない催事の日とかではないか?ちゃんと下調べをしてから出掛ける。
日取りも勿論、吉日を選んで無礼の無いように。
それが今回の頼みの綱はGoogleマップだけ(笑)
1人で遠方へ…と言うのも何十年ぶりだろう?
それぐらい久しかった。
考えたくなってしまういつもの癖をひたすら打ち消し、余計な事を考えないようにしていた。
ちょうど道すがら、福島県の郡山で日の出を目にした。
こうして朝日を目にする朝を迎えられる事も、100%約束された「未来」では無い。
ほとんど車通りも人通りも無い早朝の街並みは霧で立ち込めていて、まるで起きながら夢を見ているみたいだった。
上杉神社
到着するまで、私のイメージは日光で目にした大将軍の神社を想像していた。
彼の地は駐車場へ入る瞬間から張り詰めるような…あれは結界なのだろうか?何かの力と、強い思いを感じたのだが、上杉神社は全く違っていた。
優しい。
例えて言うなら起きたら一面が雪景色だった朝の瞬間のような雰囲気だった。
神社を囲む池も、木々も、全てが静かで優しかった。
手水舎が、虎!
初めて拝見しました!
毘沙門天様の眷属(けんぞく)が虎であるからでしょうか。
……知ったかぶりますと(笑)けんぞく、とは神様のお使いをお役目にしています。見た目は動物ですが、動物園にいるそれとは違います。
弁財天様なら白蛇。
大黒様ならネズミ。
ウカノミタマノカミ(稲荷神社)はキツネ。
今まで上がらせて頂いた神社の手水舎のほとんどは龍であったと思います。
上杉謙信公が毘沙門天様を強く信じていらしたからですね。
こうして無事、お詣りに上がらせて頂いた幸せを感謝申し上げました。
八雲が感じた事
上杉神社に上がらせて頂いた瞬間から思った事。
上杉謙信公は、とても有名な武将でいらっしゃるけれど…戦や争いを本当に望んでいらしただろうか?と言う事。
私は歴史に詳しくは無いので間違えてたらすみません。
もしかしたら戦ごととは真逆の事。
芸術に触れたり、移ろう自然の中で過ごす時間を、とても大切にされていた方なのではなかろうか?と。
ふとそんな風に感じました。
そして、手水舎の隣りにあった石碑に目を奪われました。
有名な上杉鷹山の言葉。
この言葉だと思いました。
私へのメッセージは。
最初は無理だと思っていた上杉神社に、こうして上がらせて頂く事が叶った。
まだ見ぬ不安や恐れが歩みを止めていて、自分の中にそれがあるとは、そうは思いたくなくて。
何やかや…理由を付けていたのだと。
もっともっと!八雲の心の声に耳を傾けよう。
そして八雲に経験させてあげよう。
そんな風に思いました。
帰路、どこをどう間違えたのか?
←ナビしてても道を間違える人
裏磐梯と呼ばれる猪苗代近くの山道を通りました。
時間もあるし、迷うのも意味がある気がして。
この美しい風景が、この日本の地にずっと、ずっと、有り続け増すように。
心から祈りました。
此度の参拝で有り難い経験を、たくさん頂きました。
上杉謙信様。
上杉鷹山様。
本当にありがとうございます。