金閣寺と言えば

ふと、動画で金閣寺を見かけた。

修学旅行の登竜門みたいな場所である。類に漏れず、私も修学旅行で伺った記憶がある。

そこであった不思議な体験をウン十年ぶりに何故か?思い出した。

そこで感じた感情は、今でも理由はよく分からない。
どう考えても金閣寺の方がインパクトが強いと思うのだが、金閣寺についてほとんど覚えてない。

金閣寺の側にあった白蛇の塚?正しい名前を忘れたが…池の真ん中にひっそりと立つ…石で出来ている塔…だったと思う。
もう、そこを目にしたら、その塚が気になって気になって動けなくなった。

「なんで、そこ、そんなに見てんの?」

友人が不思議そうに話してきたが、自分でもよく分からない。

無知ゆえの無礼を承知で、その時の感覚を正直に言う。

「金閣寺なんかより、ずっとずっと大切。やっと、お会い出来ました。」

そんな感覚だった。
歴史も疎い私には、由縁も何も分からない。

でもハッキリと頭に浮かぶ女性。
多分、現代の方では無いと思う。

静かに声も出さず、泣いていらした。
恨み節を述べる訳でもなく、
誰かを責め立てるでもなく。

「なぜ、こんな事に…」

はっきり感じたのはその感情だけだった。

何かして差し上げる事が出来る訳でない私は、どうしていいか?分からなくてただ、ぼんやり石の塔を見つめていた。

「どうか、明るい温かな場所へ、お上り下さいませ」
よくわからないまま、手を合わせていた。

「え?どうしたの?」友達が集まって来たので
「お寺で、手を合わせるのは当たり前でしょうよ!」
とか何とか…それらしい事を言って誤魔化したが、私の記憶にあるあの白蛇の塚。

金閣寺よりも強い印象を残し、今も思い出す時がある。

今、調べてみても……何だかよく分からない。

四六時中、そう言う事を感じるタイプでは無かったので尚更、印象に残ったのかもしれない。

その方を思い出しながら描いてみた


数珠繋ぎに、何かを思い出す。
クロスワードにも似ていなくも無い。

今なら「あぁ!」と閃く事や理解できる事もあれば、今も、よく分からない事。


父親が飲んで帰宅が遅かった日は、必ず翌日の朝食が豪華だった事(笑)

「パパ!!昨日帰ってくんの、遅かったね!どこ行ってたの?この豚肉(角煮)、どこで買ってたの?ねぇ!」

私達の父への質問攻めを、キッチンで静かに背中で聞いていた母の気持ちと、戦略はなかなかのものだ…と、今なら理解出来る(笑)

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