明日から化粧をして会社へ行く
明日から化粧をして会社へ行く。
「化粧は社会的マナーだ」
「それは差別的発言だ」「いや、セクハラだ」と様々な意見があるけれど、今日はそういう話ではない。
私は不動産屋の事務職をしている。勤め先で化粧に関して言われたことはないが、必要最低限の化粧をしている子、ガッツリ化粧をしている子、化粧をしていない子、と色々いる。
そして化粧をしていない子とは私のこと。入社当時はちゃんとしていたけれど、だんだんとしなくなっていった。最近はマスクをつけることが普通になったし尚更。
そんな私がなぜ化粧をしようと思ったのか。
「会社で好きな人が出来たから?」ノンノン、違う。
「かわいい子が入社してきたから張り合おうとしている?」ノンノン、全然違うね。
「ブスだから」
そう、正解。
ブスっていうのは別に顔のことじゃない。そこまで卑屈じゃない。
「別に誰が見るわけでもないし、化粧をするのが面倒くさいな」
これだ。そう思う心がブスなのだ。
化粧することが面倒くさい。「面倒くさい」この言葉には私の怠けきった怠惰の精神が見える。
化粧をしている人が綺麗で魅力的なのは、化粧という物理的な理由はもちろん。綺麗にしよう、可愛くなりたいという思い。努力や活力を感じられるからではないのだろうか。私には圧倒的に、その気持ちが欠けている。
だから私は誰の為でもなく、自分の為に明日から化粧をしようと思う。
やっぱり何かに向かって努力をしている人って魅力的だ。っていう、そういうお話でした。