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誰か「牧=巨k」のソースよろ

「OL」という二文字を見て何を連想するか。
『オフィス・レディ』というのが昔の概念ではあったが、2018年のナウでヤングな人々が知っているか否かは微妙なところだ。
たしか赤川次郎の小説だったと思うのだが、「OLはオフィス・ラブ!」と社内恋愛を謳歌する女性がいたように思う。

しかしだ。

「OL」はついにその略称の最終形態に至った。もう言うまでもないが、

『おっさんずラブ』しかねーだろ!!!

はい、わたくし八壁ゆかり、二日で二週見て、どちらも最後でボロ泣きいたしました。

あのね、多分リアルタイムで見ていた皆さまがね、この場合「皆さま=同志」だけども、それは置いといて、すでに素晴らしいレビューや感想文を書いてらっしゃることと思う。だがな、私は今それらを見ないよう、細心の注意を払ってこの文書を書いておる。何故かというと、他の方の意見印象感想萌えポイント胸キュンシーン等々、それって主観的なものよね? つまりね、私は今自分の意見なり感想なりをね、フレッシュにフラットに書き記しておきたいわけだ。ご理解いただけるといいのだが。

本編の感想に入る前に、私のスペックを書いておいた方がいいかもしれぬ。
私は、自称「退役腐女子」だが、周囲には「どこが退役だよwww」と嘲笑される程度の腐り具合だ。
無視できないのが夫の存在である。腐男子です。多分私よりもくs……おっと、誰か来たようだ(懐かしいなコレ)。

※この流れで言うとだな、俺は断然春牧だよ、ああそうさ※

さて、本題に入ろう。
あらすじ? どうせおまえら知ってるだろ!!! こんなタイトルの記事! クリック! してる! 時点で!!!

(ぜえはあ)

私はテレビがあまり好きではない。積極的に嫌い。要するに見ない。
だから、失礼ながら主演の田中圭氏は存じ上げず、「公式ヒロイン」は映画などで存じておって、「ライバル」氏は、Netflix版「火花」で知っていた。その程度の知識で見たさ。

ヒロインのヒロインっぷりにねー、もう感動キュンキュンしましたよ僕は。凄い、凄いよね、あの乙女演技。彼が乙女=ヒロインの座を死守するために日夜演技の練習に明け暮れていたかと夢想するだに鼻汁が出そうだ。

んで、問題は貴様だ牧ぃぃぃぃぃ!!
何?! 何なのその「元から影のある顔立ちだったけどそれを逆手にとってBLの王道『強引な年下キャラ』を完璧に演じ上げた上に感情移入しすぎて本番でガチ泣きする」とかいうマーク・ザッカーバーグも真っ青の戦略!! 

それであの殺し文句だよ。例のシャワーのシーンだよ、キスシーンだよ。
「何それダジャレ?!」と視聴者の79%が内心でツッコミを入れた(多分)あの殺し文句。いや、ここには書かないけどさ、それはな、でもさ、でもさ、あの情熱的な瞳でそう言われたらなんかもう真偽はともかく男女共にコロッと落ちるんじゃねえの? っていうか何人死んだ? 何人アレに萌え殺された? とりあえず合掌!

嗚呼、真面目に書こうと思ってたけど無理難題ってやつだよ。
私が個人的に「巧くやったなぁ〜」と感動したのは、「ゲイ」、「LGBT」、「ホモ」、「おかま」といった単語が一切本編に登場しなかったのがそのひとつだ。
巧妙に回避していたが、それは制作者側の意図がどうであれ、「おっさんずラブ」という作品を「ただ、相手が同性というだけの、ガチでピュアなラブストーリー」たらしめた。もはや革命的と言っていいほどじゃないか? 私の記憶にある限りでは、それを意図的にやって成功したのはドラマ「逃げ恥」くらいだが、まあいいアレについても語り出したら長くなる(すでに長い)。

個人的に、主人公・春田の「お人好しすぎ」な部分、見方によっては「流されがち」という点が、最終回までずっとつきまとっていた。「主人公巻き込まれ型」のハーレムものは、TVドラマでは存ぜぬが、ちょっと前までよくあったパターンだ(今も?)。

しかし。
最終回にて、春田がほとんど初めてと言っても過言ではない愛情と共に牧のもとに走って行ったあのシーンである。
春田は自らの意志で選んだのだ。牧を。

ほらだから泣くでしょここで!!!

そりゃな、「人の数だけ萌えがある」という名言があるようにだな、「えー! 私はヒロイン推しだったのにぃ!」とか、まあ異論反論多々あることと察する。或いは春牧か牧春かで壮絶な戦が勃発しておるかもしれぬ。

あーあーあーそういうの聞こえない!! もう何も聞こえない!!! 「ごめんなさい」も聞こえない!!(ヒロインリスペクト)

もちろん他にも色々と楽しめる要素はあった。マロや武川さんや鉄平兄とか武川さんとか蝶子さんとか武川さんとかちずちゃんとか最終回でまさかの武川壁ドンとか、ええ、そりゃもうてんこ盛りでしたよ、ええ。

(つか武牧過去篇のスピンオフ製作しろやという熱心な皆さまの嘆願書が局に殺到していて欲しい)(※個人の感想です)

というわけでそろそろ終える。
今のところ続編や映画化の企画は一切ないとのことだが、間違いなく「おっさんずラブ」は日本のテレビドラマの歴史に大きく深い引っ掻き傷を残した。腐だとかLGBTアライだとかそういう観点からではなく、単純に美しいラブストーリーを製作してくれたことに、いち視聴者として感謝したい。

感謝するから牧のあの件のソースは出してくれ。現場からは以上です。

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八壁ゆかり
励みになります! 否、率直に言うと米になります! 何卒!!