【良書紹介】Rustの丁度いい入門書
お盆のおかげか、Rustブームのようなものを検知したのでご紹介致します。
書籍名
Rustで作るプログラミング言語——コンパイラ/インタプリタの基礎からプログラミング言語の新潮流まで
対象読者層
Rustの良さは理解できるものの、C++やScala辺りのドデカ言語に時間をかけすぎて人生爆発四散済みの方向けです。
学習曲線が高い言語との暗い思い出で、プログラミング言語の習得自体に完全に億劫になってしまった方・・・リハビリしませんか?
何で爆発四散経験者じゃないとダメ何ですか?
「実際に動かして学ぼう!(意訳)」という割には、書籍内のコードはかなり読みやすいです。ある程度のプログラミング経験があれば、リファレンスを引かなくてもコードは読めます。
C++のSTLやScalaとまともに向き合ったことがあれば、Rustを一切触ったことが無くても1〜2日で読み切れる想定です。
この本の良さ
Rustの入門書的にも使える(個人差あり)
プログラミング言語の作り方も覚えられる
入門書のついででプログラミング言語の作り方も一緒に覚えられる点が、刺さる人には刺さる書籍となっております。
電子書籍で購入しましたが、私は気付いたら読み終わってました。
総評
生き残る言語への嗅覚が磨かれるのは前提として、言語オタクの道楽としての1冊にも使えます。お盆休みの1冊には丁度いいボリュームで楽しめるかと思います。
余談
Rustにはコンパイル時間の問題があります。そのため、C++がRustの良い部分を逆輸入してRustを終わらせるXデーが来ると考えています。
ただ、上記シナリオが来た際に、Rustの経験はあった方が何かと便利です。
C++とRustに両張りできる点で、この本はかなりの年数が経ってから評価されるんじゃないかなと思います。