白い春 八杯目
真ん中の段と別皿を食べ終えて、ポットのお茶も少ないですし頼みましょうと頼む。
上の段の目の前の一品は真珠の様に輝くお菓子が乗るショートケーキ。
初めから此れは、ミガキイイチゴのスパークリングワインと共にと思っていた。
さてとと一息入れてから食べようと、一息入れていると、バーカウンターにもう一度、先程と同じセットが並ぶ。
ただ、先程と違うのはMARTINIの隣に透き通る水色の瓶のBombay Sapphireが並べられていること。
シャカシャカ。
「もう嫌だわ」
私は失笑しながら、カップを口元に運んでは思い出す。
そう、彼から教えて貰って初めて覚えたドライジンの素敵な瓶のボンベイサファイア…。