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一人でも幸せになれると思うんだよね


一人で生きていくことを決めているわけでは全然ない。人生のパートナーに出会えたらすごく素敵だと思っている。けれど、シングルバツなし子なし40歳超えの私には、このシンプルな言葉がじわじわとしみている。

一人でも幸せになれると思うんだよね

大豆田とわ子と三人の元夫のプレ最終回(第9回)でのとわ子の言葉。

そう、人はそれぞれ。人生いろいろ。結婚だけが人生じゃない。もうそんな時代じゃない。なるようになる。

と思っている自分でも「一人の人生は何かが欠けたもの」と思っていた、思い込まされていた部分があった、と思う。

そんな、知らず知らずのうちにかけられてしまってる呪いをといてくれる、そんな言葉だった。

確かに「ひとり」はさみしくなることが多い。

でも、だからと言って不幸、ではない。(誰かといたって、その誰かと気持ちが繋がってなかったら、その方がよっぽど寂しいと思う)



見たいテレビ番組があまりなくて、見るとしてもNHK(地上波・衛星放送)にチャンネルロックで、ドラマってほぼ見ていないのだけれど、何年かぶりにはまっている「大豆田とわ子と3人の元夫」。

元々は最後の主題歌?目当てで見始めたのだった。(Punpee氏のSeason's Greetings '20?か 、彼が所属するレーベルSummitのラジオでその話題が出て知った)

松田たか子さん、松田龍平さんなどの魅力的な人たちの自然なやりとりに引き込まれて。音楽も素晴らしくて、毎週の楽しみになっている(配信で何度も見返したりしている)

番組名で色々ググって見ていると、番組プロデューサーさんのこんな言葉があった。

人が急に死んでしまったり、一人で生きていかなければならない状況を抱えたり、一人で生きていくことを肯定的に自分で選んだ人もいると思いますが、一人で生きていく人を応援するドラマにしたいね、というところから、坂元さんが作ってきたキャラクターが「大豆田とわ子」です。
<大豆田とわ子と三人の元夫>佐野亜裕美Pが制作の経緯を明かす「最初は男女逆で、男性の弁護士が主人公で」【インタビュー前編】


ドラマではとわ子の大切な人が、ある日突然なくなってしまう。でもそのことは深く描かない。それでも続いていく毎日。お葬式ではテキパキとはたらいて、そして、仕事に行く。そんな、「続いて行く毎日」を描くところがすごくリアルで泣けて仕方なかった。(第6話)


過去とか未来とか現在とか、そういのってどっかの誰かが勝手に決めたものだと思うんです。
時間って別に過ぎて行くものじゃなくて。
場所というか、別のところにあるものだと思うんです。

人間は現在だけを生きてるんじゃない。
5歳、10歳、20歳、30、40、そのとき、その時を人は懸命に生きてて。
それは別に過ぎ去ったものなんかじゃなくて。(小鳥遊さん)

この言葉もすごく深く届いた。(小鳥遊さん役はオダギリジョーで、スーツ姿が素敵過ぎてクラクラしてしまった。いつぶりだ?という感覚だった)

ということをわざわざ書かずにはいられないほど、「大豆田とわ子と三人の元夫」への想いが溢れて、なnote。

生のライブとかもそうだけれど、人はこういう「心が震える瞬間」があるから、そのささやかな喜びがあるから、それを心の栄養に、なんとか毎日をやっていけるんだ。と思う。


写真は今日のそら。夏みたい。


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