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RTAファンが「RTA in Japan」へ行ってきた【Winter 2024】


はじめに

 自分はたくさんゲームをやる人ではないのだが、数年前からRTAの動画を見るのが好きになり、『RTA in Japan』(以下RiJ)の一般入場をするようになった。今回も参加したので、その一部始終をお話したいと思う。

 まずは、自分の行く日程を決めるところからスタート「今冬は抽選ではなくフリー入場可のため、人は多いだろう…。インフルエンザが流行っているため、長居はせず、かつできるだけ人が少ない日に行きたい…それは平日…。そして、遠征する人は土日と近い曜日にお休みを取るだろうから金曜は避けて…」

 と頭をフル回転させ、1日目(水)の夕方だけお邪魔することにした。

 ちなみに2024夏のRiJは抽選が外れて行ってないので、約1年ぶりの入場である(※1)

※1、最近は「夏は抽選で当たった人のみ入場、冬はフリー入場」の傾向にあるっぽい

 緊張のせいか、行き道で久々にしゃっくりが出て止まらなくなり焦った(走者さんも、RTA前にしゃっくり出たりするのだろうか)

持ち物、ご飯について

 今回の記事では滞在時間が短かったため、持ち物やご飯などの情報は省略しています。過去の記事を参考にしてください。
RTAファンが「RTA in Japan」へ行ってきた【Winter 2023】

ラウンジにて

 今冬の一般参加者は、受付での作業は不要で、受付スペースはあったものの何もやり取りはせず、会釈するぐらいで通れた(おそらく受付スペースは、走者さんや、困っている人のためにあると思われる)

 余談だが、2024夏は事前にもらえるQRを見せる必要があり、QRを読むマシーンが置いてあったらしい、自分もピッてやってみたかった。

 会場を見渡すと、予想はしていたが人が多い。おおまかな配置は、1年前と変わっていない感じだった。

 まずはラウンジへ(ラウンジはホントにすぐ混むため)

 セレナーデゆうきさん(※2)と無敵時間さん(※3)がいたので、人が少なそうなタイミングを狙って挨拶をした。ほぼ1年ぶりに話したにも関わらず、ふたりとも再会を喜んでくださり、大変ありがたかった。

※2、走者さん。前回のRiJで知り合った。「廊下で走者さんたちが写真撮影をやっていますよ」と、どこにも書いてない情報を教えてくれた。ありがたい
※3、ご存知、RiJのスポンサーをしているアパレルブランドの方。前回のRiJでは、走者さんから名刺をもらおうとウロウロしていた服部を見かねて走って助けに来てくれた。ありがたい

 このラウンジには、無敵時間さんのブースや、国境なき医師団さんのブースなど、さまざまなブースがある。日によってはRTA道場(RTAが体験できる催し)なども開催されているので、余裕があればスケジュールをチェックして、ぜひエキサイティンしてほしい。

 今回のRiJのメインビジュアル(待機時間の映像や、Tシャツなどに使われているイラスト)はお部屋の絵なのだが、それをイメージしたミニチュアもあるということで、見に行った。

再現度が高い
※タイミングによっては、展示していない可能性もあります

 この時、気づいた。ラウンジ内は比較的空いており、いつも大人気のゲームコーナーまで空いていることに!(以下のツイートの4枚目を参照)

 机の上にゲームのハードとソフトがずらりと並んでおり、いくつかのゲームは遊んでいる人がいるものの、今なら空席も多い。すぐにでも遊べそうだ。

 おそらくゲーム好きの人にとっては夢のような機会なのだろう。自分も「キャア(歓喜)!」と思ったが、ゲームをプレイするのはあまり上手ではないので「いや、こういうのって、上手い人がプレイしたほうが良いよな…」と、引き返そうとした。

 あとなんていうか…たとえば、RTA道場(RTAの体験会)だと「ここでは1面をクリアしましょう!」と目的が決まってるんだけど、ゲームコーナーの「さぁ、どのソフトでも、好きなゲームやってください!」って感じは、初心者には逆にうれしすぎるというか、料理のバイキングに来た時の感じというか「えっ、どれにしよう!」と迷ってしまってすぐに飛び込めないというか(※個人の意見です)

 そんな葛藤を感じ取ったのか、スタッフさんが「いやいや遠慮せず、どうぞプレイしてください!」とにこやかに言ってくださったため、「そうだな…せっかく空いてるのだし…とにかく触るだけでもしよう!」とチャレンジすることにした。

 幸運なことにほとんどの設置ゲームを触ることができたので、個人的に感じた使用する際の難易度(起動しやすいかどうか)を書いていくので、触る際の参考にしてほしい。64とWiiだけは、いつ見ても誰かしら遊んでいたため今回は触らなかったので、ぜひあなたの目で確かめてほしい。

※タイミングによっては、記載のゲームの設置がない可能性もあります。ご了承ください
※あくまで個人の使用難易度です。後述していますが「自分は★3にしたけど他の人は普通にプレイしていたやつ」もあるので、ホントに人によるのだと思います
※ボタンは優しく押しましょう

ファミコン(個人的な使用難易度★☆☆)

 ファミコンの類は親戚の家にあったので慣れている。使いたいソフトを差し込み、赤いスタートボタンをカチッと上げて電源を入れ、終了したいときはカチッと下げて電源を落としてから、ソフトを引き抜けばOKだ。

RiJの「映像・音声テスト」を担う重要なソフトを発見し、大興奮で起動し写真を撮った。なぜこのソフトが「映像・音声テスト」に使われているのかは不明。

スーパーファミコン(個人的な使用難易度★☆☆)

 これもファミコンと同様の操作でOK。

 余談だが、サワスボ(RiJで知ったゲーム)を初体験。「スポーン!」という快音を聞いてみたかったが、音が小さめだったのか聞けず。しかし、ハンギョドンさんが負けた時に、目が斜め上にびょんびょん動いておもしろかったのでオススメである。

この あたしンちのお母さんのようなキャラがハンギョドンさん。なお、RiJのサワスボではほぼ見れない(理由はこちら
あと、スーパーマルチタップという見たこともない物体を発見。なんと、これがあればスーパーファミコンで5人プレイができるという優れ物。でもソロでイベントに来ている自分にとっては、あまり関係ない感じもする。

ネオジオミニ(個人的な使用難易度★★☆)

 まず、思ったのは「ハードどこ…?」だった。

 ハード(ソフトを入れる機械)がどこにも見当たらないのだ。
机には
・テレビ画面
・アーケードコントローラー
・あとはなんか「アーケード筐体の形をした貯金箱みたいな大きさの置き物」しかない……

 まさか、こんなかわいい貯金箱みたいな大きさの置き物がハードなわけないし……

……

 そう、このアーケード筐体の形をした貯金箱みたいな大きさの置き物こそが ハードなのである。

 衝撃だった。「いや、でも、これソフト入れる差込口がないじゃん」と思ったが、このかわいい置き物みたいなやつに既にゲームが何十本も内蔵されているらしく、最初のメニュー画面にたくさんのゲームが表示され、そこから選択して遊ぶシステムのようだ。

 自分はアーケードコントローラーに不慣れのため「うーむ、どれが決定ボタンなんだ…」と一瞬戸惑ったが、「決定ボタンはココ」というふうに、親切なシールがいくつも貼ってあった。なんという思いやり。落ち着いて操作すれば大丈夫だった。

アストロシティミニ(個人的な使用難易度★★★)

また貯金箱みたいなやつが出てきた

 これもネオジオミニと同じような仕組みらしく、メニュー画面のたくさんのゲームから選択して遊ぶやつ……

なのだが、ゲーム選択後の「インサートコイン!」の時にどのボタンを押せば良いか分からずオロオロしていた。

 適当に押したなんらかのボタンが当たったようでゲームが始まったは良いものの、終わった後に最初のメニュー画面へ戻ろうとしたら、またやり方が分からず(スマホで調べたところ、黄色いクレジットボタンと黄色いスタートボタンを同時押しっぽいのだが反応がなかった)スタッフさんも忙しそうだったので心が折れてそのままの状態にしてしまった。本当に申し訳ない。

 しかし、後でもう一回見に行ったら他の人たちは普通に楽しそうにプレイしてて「えぇ〜…???」となった。自分が不器用なだけだった説が濃厚である。狐につままれたような貴重な体験であった。

DanceDanceRevolution Classic Mini(個人的な使用難易度★★☆)

 ゲームセンターにある、あのパネルを足でタンタン踏んで遊ぶゲームの、小さいバージョンと思われる。足踏みパネルはなく、代わりに手で押せるようなコントローラーが繋いであった。

左の機械を見た感想「デコトラみたい」

 さっそくスタートするもなんと無音

 突然の音のない世界に
「えっ…!?
他の人がやってた時は音出てたのに…!?」
と大困惑。

 音量がおかしいのかと思いきや、英語の注意書きまで表示されており、なんだかヤバそうだ。

 …………壊してしまったのか???

 と、不安になったが心配ご無用。どうやら無音の曲があるようで、運悪く その曲に当たってしまったようだ。なんでそんな曲が選択できるんだ。

 注意書きの紙が置いてあったので、ちゃんと読みながらやれば大丈夫と思われる。「よく読まずにゲームをやると服部みたいになるよ」とお子さんへの教訓にしてほしい。

 しかし、まさか無音の曲があるとは、「音楽が当たり前にあると思うな」というメッセージが感じられる。

 余談だが、前衛的なプレイをしすぎたのか、リザルト画面の時に「アーユーモンキー?」と直球で罵られてしまった。

【追記】
 このDDR mini が故障してしまったとの噂を聞きました…!現在ラウンジでは遊べないかもしれません

beatmania IIDX_PlayStation 2(個人的な使用難易度★★★)

 こちらも音ゲーで、ターンテーブルとピアノの鍵盤みたいなので操作するゲーム。

ゲームセンターで見たことあるかも

 少しオシャレな音楽ゲームに、ビビりつつ挑戦。またしてもボタンに不慣れで、難易度選択しようとセレクトボタンを押したつもりが、なんかスタートしてしまった。

 押さなくてはいけないボタンが多く(7つくらいある)序盤の5秒くらいでついていけなくなり、1・2分ほど流れていくノーツを切ない目で眺めていた。今思えば初心者向けの簡単な曲もあったのかもしれない。


 ちなみに今回のRiJでは「お持ちのゲームを持ち寄って遊ぶことも可能」とのことです(機材情報など、詳しくは公式のツイートをご確認ください)。たまに「あ〜、私もゲーム持っていけば良かった〜」というつぶやきを見るので、ちょっとしたお知らせでした。会場にはソフトいっぱいあったので、混ざらように気をつけてね。

これはおもちのゲーム

観覧エリアにて

 ラウンジで珍しい体験をし、楽しかったのだが、慣れないことをしてかなり疲れてしまい、観覧ゾーンの椅子にもたれるように座った。

 疲れてはいたが「もう帰ろう」とは微塵も思わなかったので、我ながらRTA見るの好きすぎだろと思った

 この日は、とんこつさん(※4)が久しぶりに走者として出ると聞いており、特に楽しみにしていた。

※4、走者・解説もこなすすごい人。アメリカ行ったりもしてる。去年の冬に初めてお会いしたのだが、自分は感動のあまり何も言えねぇ状態になっていた

 「1人でふたりプレイ」など、聞いてすぐには状況が理解できないプレイをはじめとしたスーパープレイの数々はもちろん、なんか走りながら解説も自分でやってるし、特にアドリブの話がめちゃくちゃおもしろく(1つ前にやっていたドッジボールのゲームを見て思い出した話を「そういえば〜…」という感じで即興でしてくれたり、普段は発生しないやられ方をしたのにサラッと「ペーパーマリオになりましたね」とコメントしたり)、しゃべりが苦手な自分は、とにかく感心していた。

 プレイ後、とんこつさんに感想を言おうとしたが、既にいろんな人に話しかけられてる感じだったので「よし!自分は後でTwitterで感想メッセージ送ろう!」と心に誓い、観覧エリアを後にした。

廊下にて

 2024夏あたりから、誰でも描いて良いホワイトボードが導入されたらしく、今回もそれがあった。自分は最初は描くつもりはなかったのだが、参加者のみなさんが思い思いに描いてる姿があまりに眩しかったため、自分も躊躇しないでホワイトボードに近寄り、いつも4コマに出しているあんぐり口を開けているキャラを描かせていただいた↓

このキャラ。4コマに出す時はいつもパパッとコピペしているため、こんな簡単なデザインだというのに、描き慣れておらず、スマホで確認しながら描いていた。

 「素敵な絵がたくさん描かれたホワイトボードにこんなよく分からんキャラをねじり込むのはどうなのか?」という議論は別の場でするとして、こういう来場の証が残せる場があるのは、素直にうれしいと思った。

 そんなことをしていたら、ちょうどとんこつさんも観覧エリアから廊下に出てきたので、無事に感想を言うことができた。緊張してだいぶ早口になったが、去年の初めて会った時よりはマシになったと思う。

 【追記】そんなとんこつさんの記事はこちら!数々のスーパープレイの裏に「実はBGMが爆音で聞こえてる時もあった」などハラハラの内容です…!初日の走者さんは大変!

 そして、自分のnoteを見ている方はお待ちかねの、アジーンさん突撃タイムですね(※5)

※5、服部はRTA解説請負人のアジーンさんのファンで、イベントに行くと「これが最後かもしれない…」とブツブツ言いながらアジーンさんに短い感想を言いに行っている。こわっ。

 しかし、今回はRiJ開始直後&自分の滞在時間が短かったというのもあり、設営の人たちがかなりバタバタしている感じで、話しかけられなかったのであった。
 「よし!後でTwitterで応援メッセージ送ろう!(5分ぶり2回目)」と心に誓い、帰路につくファンなのであった。

 上記を読んで「ああ、1年ぶりなのに…アジーンさんに話しかけられなくてかわいそう…」と思った心優しい読者のみなさんに朗報です。noteには書いていませんが、6月のRTAEXPも見に行っており、アジーンさん・とんこつさんにバリバリ話しかけているので別にかわいそうではないのである。

 最後に、この場を借りてお礼を言います。
 運営さん、ボランティアさん、走者さん、解説さん、協賛さん、ラウンジのスタッフさん(←ゲームコーナーで背中を押してくれたり、操作を教えていただいたり、大変助かりました!)、関係者のみなさん、来ていたみなさん、素敵な体験をさせていただきありがとうございました。

教訓

 1日目参加のメリットとして「ちょっぱやでレポート書ける」という点があるが、デメリットとして「設営の人はドタバタしているタイミングなので話しかけづらい」という点がある。また、今回は流行病を考慮して滞在日数・時間を短めにしたが、SNSの楽しそうなエピソードを見ると、やはりもう少し長めにいたかったなぁ…と後悔。そして何度行っても緊張する(←走者じゃないのに)

追記

 アジーンさんのnote「12月25日(1日目)」もぜひ読んでください。ふとホワイトボードを見たアジーンさんが何かに気付いてしまった話が読めます。

 ホワイトボードの話以外はかなりハラハラしながら読みました。すごく読み応えのあるオススメのnoteです!

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