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3.診断されないまま社会人になってしまったADHD(発達障害)の傾向がある大人の生き方 ~なぜ【ADHD】の傾向があると気づいたか~

その1はこちら→https://note.mu/katutomo/n/n853a4871caf8
その2はこちら→https://note.mu/katutomo/n/n65517ece7c84

「なんか、あなたって変わってるね」
大体、みんなにそう言われてました。

私はただ、私なりの「普通」で生きているだけなのに。
おかしいのはそっちでしょ。つまらない。

こんなことを考えていた子供でした。

母親には「なんで他の兄弟は●●ができるのに、なんであなたはできないの!」と叱られていました。
主に家事の手伝いですね。

今思えば家事の手伝いができなかったのは【不注意】によって他に興味が湧き、【衝動性】を抑えられず別の遊びを始め、
【多動性】によって少しやった手伝いもやりかけのまま…なんてことは日常茶飯事でした。

母親はやる気が無い子、と捉えていたようだったのでまさかADHDの傾向があるとは思っていなかったようです。

逆に何が得意だったかというと、運動全般とはじめましてのコミュニケーションはうまかったと思います。

なのでクラス替えによって先生や同級生が変わってもへっちゃら。
どんな子でも物怖じせずにしゃべるので最初は仲良くなれます。

なぜ最初は、かというと、そのうち【衝動性】によって思いついた言葉をそのまま言ってしまい、
それによって相手や先生の怒りを買い、不仲になったり、目をつけられることがままありました。

また勉強に関しても、得意科目である「算数」「国語」に関してはダントツの成績でした。
逆に興味が持てなかった「社会」に関しては空想にふけっていた記憶しかありません…。

なので科目によって多少の揺れはあれど、総合的な成績はよかったです。
【衝動性】による一点集中型の勉強で、私立中学に合格できたくらいでした。

この一部の教科での成績がよかった、運動もできた、最初のコミュニケーション能力は高かったことによって
ADHDを気づかれずに社会人まで生き抜くことになります。

おそらく、今まで診断されなかった大人のADHDの皆様も
「最初の、一見した段階では問題児ではない普通の人」という傾向があったのではないでしょうか。

この最初の外面の良さによって、なかなか判断されないと言うのは辛いですよね。

ただ、この物怖じしない性格というのはとても貴重だと、今ではありがたいとすら思っています。

なので今、ADHDじゃないかと猜疑心を持っている、生き辛さを感じている貴方も
ちゃんと特性があるということ、特性を活かせばより豊かな人生を送ることができると私は信じています。

ただ、何度も記載しますがこの書籍は医療従事者が書いている内容ではありません。
もし、社会的生活を送れないほど苦痛を感じていたり、支障が出ている場合は専門機関へ相談をお勧めします。

■なぜ【ADHD】の傾向があると気づいたか
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さて、この章ではなぜ【ADHD】の傾向があると気づいたのかを記載したいと思います。

ずばり、診断されていない【ASD】、アスペルガー症候群の傾向がある男性、Aさん(仮名)と仕事上で衝突したからです。

詳細な【ASD】の説明は省きますが、よく同じ発達障害として【ADHD】と混合されることが多いです。
ただ併存率は5%と言われていますので、両方備え持った人も一部いらっしゃるようです。

【ASD】の場合、【社会性障害】【言語コミュニケーション障害】【想像力障害】が診断基準として当てはまります。

このAさんとの仕事、結果からお伝えすると2ヶ月も保ちませんでした。

私の【不注意】による無計画さで仕事を請け負ってしまい、
Aさんの【想像力障害】による、通常の業務量を超えた依頼とスケジューリング…

そして、私の【衝動性】による周囲を巻き込んだ不満の爆発、
Aさんの【言語コミュニケーション障害】による認識の齟齬で発生している様々な仕事の不手際の発覚…。

今振り返っても地獄絵図ですね。
この書籍を読んでいる方々には同じようなことにはなってほしくないと心から思います。

Aさんがなぜアスペルガー症候群の傾向があると気づけたのか?
実は私、大学のときに臨床心理学を専攻していたので子供の発達障害にはある程度知見があったのです。

ただ、Aさんは診断を受けているわけではありません。
私の思い込みで、相手を陥れる判断だけは絶対にしてはいけません。
仮に、周囲にその傾向がある方がいたとしても、専門機関で診断を受けていない以上、
一般人がとやかくいうのはおかしな話です。

ただこのときに、周囲を巻き込んだことによって
Aさんも私も仕事の相手を選ぶ人間だ、と認定されてしまいました。

しかし、ここで私は気づきます。
「Aさんが【発達障害の傾向】があるのであれば、他の人よりAさんと合わせることができない私にも
何かしらの【発達障害の傾向】があってもおかしくないのでは…?」

そこでいろいろと調べたところ、【ADHD】の傾向があると判明しました。

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