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報道されない台風15号静岡の現場の悲惨さ

2022年9月23日に発生した台風15号で静岡県静岡市は大きな被害を受けました。 
メディアでは報道されず、多くの人が被害の大きさも知らないまま日常生活を送っていたことでしょう。

⁡ 6.3万世帯が断水。記録的な大雨で街は水没。家や道路が流されました。 
メディアは放送されないリアルを届けるため。そして行政や自衛隊派遣が遅れたことから支援が行き届いていない人たちへのサポート。 
二次災害のことも考え、様子を伺いながら現地の方々との連携を災害から5日目現地入りをしました。

9月27日(現地入り前日・災害から4日目) 
SNSで災害について発信。同時に支援物資の購入や復興活動の資金として義援金の呼びかけとチームの形成を行った。 リアルを伝えるためジャーナリスト・カメラマン・情報収集・現地リーダー・SNS発信と義援金の呼びかけ。義援金は401名の方の協力により1,014,534円が集まった。たったインスタグラムのひとつの投稿がこれだけの人を動かし、行政や企業などが動けていない一番肝心な時に行動ができたことは良かったと思う。


9月28日(現地入り1日目・災害から5日目・清水区中心部) 
ハイエースいっぱいに持っていたものはわずか数時間でなくなった。 現地に仲間が多い僕らは機動力があるから各地域に人員配置して常に連携を取り物資購入と配布を進めた。 ⁡現地の方々が家から余ったものを持ち寄っていたり、生活をとにかくつなぐために必死に感じた。子どもからご高齢の方が泥かきやがれき撤去作業を行う姿をよく見た。水が止まっている状況で汗をかきながら作業をする姿に、どうして国のサポートはまだ来ないんだ。どうして報道されないんだ。怒りがこみ上げた。

「誰かが死なない限り、誰も来てくれないよ。」 
「誰も助けに来てくれないし気が付いてもいないのは寂しいよね。」 
涙も見た。悔しい、呆れた声も聞いた。 ⁡

「こんなにも物資を届けてくれてありがとう。」
「本当に嬉しい。」 
沢山の感謝と笑顔にも触れた。 ⁡

9月29日(現地入り2日目・災害から6日・清水区山岳地帯調査・物資配布6箇所) 
常に物資の必要なところへ配布できるように前日に連携取れる・配布してもらえるハブを見つけておいてスムーズに届けることができた。もちろん沢山のハプニングもあった。 ⁡ 
山岳部地域では布沢・和田島・清地に訪れた。清水区からまだ近い場所でもっと山に入ると道路が崩れ車が入れないところもある。 布沢では物資がやっと届いたと。喜んでくれた。沢山届けたけどすぐになくなって、他の仲間に頼んで届けてもらった。
6日目にしてやっと行政の調査と地元記者が訪れた。6日間、街からのサポートは民間だけだ。街も大変だけど気が付いて助けにいく人がいるんだよ。 
よく聞いたことがある。「あそこの地域の方が酷かったから。」「あの方に比べたら僕らなんて。」みんなそう言って、あそこの地域に行ってあげて!あの人の家手伝ってあげて!ってすごい言ってくれるの。 どこも人が足りてないのに、自分も大変な状況なのに。
⁡ 清水の中心街は午後あたりから水が通り出して、朝必要だった水が夜にはほぼ要らない状況になった。 ⁡

僕はまだほんの小さな地域しか見れてない。だけど、そこにある程度絞って取材やサポートを回してた。僕らのできる役割をブレないように。
例えばね、物資を届けるねと約束した場所があって、だけど物資積んでると止められるの、ここ足りてないから下さい!って。そこに渡すと約束してた場所に必要な分だけ持っていけなくなったりする。
シビアだけどリアルな現場。判断力と決断力が本当に必要になる。 僕も何が最善かをずっと考えてたし、同時に駆け付けれない場所が多すぎてまだまだ見えてないことへの不安や限界があることに苛立ちを感じる。 今回は初の災害現場を経験した仲間もいる。きっと整理つけようにもつけれないこと多かっただろう。 ⁡ まだまだ断水や道路の整備が行き届かず物資が必要な人もいる。泥掃除や整備も時間がかかる。国からのサポートはどれだけのものか。そして僕らには何ができるのか。考え続けたい。 ⁡

9月30日〜10月3日(災害から7日以降)
僕は現地を離れたものの、毎日ボランティアスタッフを受け入れて復興作業を進めている。
1,000食を超える食料配布。復興作業に使用する道具提供。現地の方々の負担を減らし、行政や企業などのサポートがまだない時期に大きく活動できたのは皆さんのお力があってこそです。 
物資購入費用 ¥460,402 
移動費用 ¥73,330 
合計533,732 
10月3日地点の使用状況です。

今後も現地の復興団体の方たちの購入品のサポートをさせていただいていたり、自治会の公民館とか公共施設の復活のための資金として使用させて頂こうとしています。
落ち着いたら地域の人を巻き込んだイベントもやりたいです。

今回の被災により、普段の生活がゼロならかなりマイナスな状況が生まれた。僕たちの活動がそのマイナスをゼロに。そしてプラスにもっていけるようにしたいと考えており、そのために義援金は全て現地に還元できるように最善を考え使用させて頂きます。 僕もすぐに現地に入るのでいち早く元の生活に戻れるように動いていきます。

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