本当にすごいインド医療、でも名医に殺される
退院後、すぐ甲状腺の治療を始めました。
妊娠中は影響のない検査しかできなかったので、本格的に甲状腺専門病院への通院です。
Ami先生の紹介で、テキパキ&ハキハキしたサイババのような女医Shahade先生で、やっぱりいつも見たことないテーラーメイドのドレスを着ていました。常に混雑していて、予約してても2〜5時間待ちだったので近所で人気の院長なんだろうと思いました。
ここで、バゼドウ病だと診断されて、4ヶ月通院しました。
①毎週の血液検査 (1500円/週)
②処方薬 (300円/週)
③甲状腺スキャン (1万円)
便利なことに最初から最後までずっと同じ処方薬だったので飲み忘れも飲み間違いもなく、模範的な患者でした。
(甲状腺異常はよく聞くから軽めに考えてしまいますが、正しい治療を継続しないと突然死もあります。)
体は身軽になり、なんでもできる状態だったので、仕事も復帰し、治療に専念しました。
完治するまでは薬が必要なので、妊娠してはいけないと言われていたので、早く治したい一心でした。
甲状腺以外の症状も落ち着いたので、夫も帰国していたし、私も帰国することにしました。産婦人科での経験があった為、日本での甲状腺医療がどうなのか心配だったので、薬は大量に半年分持ち込んで帰国しました。
最後の診療は粋なShahade先生のおごりで、診療費無料にしてくれました。
何かあったら連絡します!と言って状況が悪ければインドに戻ろうと考えていました。
日本帰国後
住民票も保険証もないので、金銭的に考えてもあまり病院に行きたくなかったのですが、
「お金より健康、1度は確認してね」と夫の言葉で一念発起して薬とカルテを持って東京・駒込の甲状腺専門病院に行きました。
日本の慎重な病院
・5時間滞在
・血液検査と問診 (4万円)
高かった。
そして結果は
「良い状態です、この状態で安定してるか検査するため1ヶ月後また来てください」と言われました。
安堵しました、治療を続けて良かったと心から思いました。安定しているなら同じ亢進症を抑えるくすりは飲み続けない方が良いのかなと疑問に思い、
「今飲んでる薬は飲み続けますか?」と実物を出して伺いました。
「これはバゼドウ病じゃなく、橋本病の薬よ、飲むのやめなさい。」
「………!?」
信じられなかったです。
4ヶ月間、全く逆効果の薬を飲み続けていました。
確かにバゼドウ病なのは間違いなく、Shahade先生バゼドウ言ってたし、カルテ自体にもそう書いてありますが、
まさかの処方の時点で間違ったの出されていた、、、のか?
この先生には、甲状腺に関係ない他の薬、栄養剤すら、
「なにが入ってるかわからないから捨てなさい」と言われました。
治ってよかったです。
ここから病院に行くはやめました。
何を信じたら良いかわからないし、良好なら余計なことをするのはやめようと。
どんなにすごい医療があっても、人的ミスはどうにもならない。
生きてて良かった。
以上が、わたしの死ぬ思いをしたインド妊娠事情でした!
どんなに良い医者、良い医療だと思っても、
自分の命は自分で気をつけなくてはいけませんね。
メモ
インド医療は日本の医師たちに信用されてないなと思いました。
この甲状腺専門病院にたどり着く前に、他の病院も行きましたが、カルテを持ち込んで過去の病緯を説明しても、
「突然こんな英語のカルテ持ってこられてもね〜」と迷惑がられる上、
「インドね、適当でしょあそこ」とカルテも読んでくれない医者に言われました。
日本人に多い印象かと思いました。
アメリカ人の友達に話すと何人かは常識としてインドの方が医療は進んでるよねという共通意識として話せました。