【イベントレポート#2】スモールビジネスコミュニティ_先輩起業家トークイベント_8meetsTalk2023.11.17(金)
先輩起業家の十人十色の起業ストーリーから学ぶ
スモールビジネスコミュニティの11月の活動は、田子町出身のにんにく農家みやむ〜こと宮村祐貴さんをゲストにお招きして、トークセッションを実施しました。
既に少し先を歩む先輩起業家から、リアルな起業前後の話を聞くことで、起業に対してのイメージを膨らませて「明日から起業できる」ヒントを得ることを目的として企画しました。
今回は第１弾のスペシャルver.として、宮村さんが生産している有機栽培のにんにくをふんだんに使ったペペロンチーノやサラダなどを食べながら５感で味わうイベントとなりました。その様子をお届けします！
直感で故郷へUターン。未経験からの農業への挑戦
「農家を選んだのは直感でした」
と語る宮村さん。
社会人として就職を機に東京に移住したものの、居酒屋勤めで昼夜は逆転。地元の友人たちとも段々と疎遠になり、都会の生活は心寂しく感じていたと言います。
「父が余命宣告を受けたと母から電話があった時に、東京に出ていた兄と今後について話しました。青森に帰る選択肢もあるんじゃないかという話の中で、祖父母が農家だったことなどもありその場で決めました」
自然栽培に挑戦しようと思った農作業時のキッカケとは
青森に帰省して０から農業を始めた宮村さん。祖父母が残していった農機具などがあったため、通常は数百万ほどかかる初期費用はかけずに始めることが出来たそうです。
試行錯誤しながら農業を習得していく宮村さんにある出来事が起こります。
「ある日、農作業で農薬を撒いていたら頭痛がしたんです。最初は何でだろう？と思ったんですが、もしかしたら農薬のせいじゃないかと。人体に害があるかもしれないものを撒いて果たして大丈夫なのだろうか？と疑問が湧きました」
それから "農薬を使わない農業" を研究し始めた宮村さんは、先輩から聞いた奇跡のリンゴの木村秋則さんの映画を観て、感銘を受けて木村さんの塾に通い始めます。
そもそも農業は、天候・土の状態・害虫・雑草など手入れなど変数が多いビジネスです。ましてやその中でも有機栽培へのチャレンジは、一見すると従来の安定的な生産方法と逆行する取り組みでもあります。
さあそこからどういった変遷で
・みやむ〜ブランディングを構築していったのか？
・農業を通して自分自身に起きた変化とは？
・初めて就農する方へのアドバイス
などなど、起業に役立つエッセンスが盛り沢山の本編はこちら↓の動画をご覧ください！
トークの中から、グッときた［みやむ〜語録］をご紹介
・農業を始めて自然に囲まれながら作業する中で、自分と対話する時間が増えた。食べて生きてるのに、食への大切さやありがたみに気づいていない人が多いことを感じ、その気づきを農業やニンニクを通して伝えたいと思った
・自分にとって大変だと思ったことはない。やるしかない中でどうやったら上手くいくかを追求していくだけ。
(参加者へのアドバイス）まずは手作業で初めて見る。家庭菜園レベルでいい。出来る範囲から、リスクが取れる範囲から始めてみるのが良いと思う。
・マインドとして常にあるのは、「気になることはまずはやってみる」こと。無農薬栽培を始めたとき、周りにはそんなんで出来るわけない、と言われた。確かに失敗や苦労はあったかもしれないが、失敗だと思ったことは一度もない。挑戦の始まりだと思って取り組んできた。
・他の人がやっていないからやってみることは大事。他の人がやっているのと同じことをやっても埋もれてしまう。何事も初めから上手く行くわけがないから、まずは小さく始めてみることが大切。
・農家として起業してからの変化は、YES / NOをはっきり言える。自分の心に正直でいれること。
・人付き合いを大切に。農業の先輩後輩は関係なく何かあれば素直に聞く。そして、必要な時はどんどん自分を頼ってもらう、受け入れる姿勢を大切にしている。
ファシリテーター：野田から一言
実戦に勝る学びは無いとよく聞きますが、体当たりで正直に農業に取り組んできた宮村さんだからこそ話せる内容で、聞き手が納得し共感が生まれるお話でした。ちょっとイベント後は起業トークとニンニク料理の感動の余韻に浸ってしばし感無量でした。（ファシリテーター：野田談）
十人十色の起業ストーリー。初回から本当に熱くて学びの多い回でした。
次回レポートもお楽しみに！
12月は起業に踏み出すための1歩として、自分の強みを発掘するワークショップです！
スモールビジネスコミュニティに興味のある方は、こちらの解説記事もご覧ください。随時メンバーを募集しております！
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