Em
昨年の5月の末から、ギター教室に通い始めた。
不定休の私は、サブスク型の教室に通うことにした。
ある駅の直ぐ近く、狭い階段を上り、ドアを開けるとそこには、すでに何人かの人たちが各々アコースティックだったりエレキだったりを手にして、レッスンをしている様子が目に入る。
あ、同じぐらいの年齢の人もいる。私は、少しほっとした。
初めは体験、とはいえ、するべきこともわからないので、その場の雰囲気を味わったくらい。入ることをすでに決めてきているので、諸手続きを済ませ、家に帰った。
楽器は、レンタルも受けられるそうだが、初めは自分のギターを持っていくことにした。慣れないと、弾きにくいし、このギターで練習したかったから。
今は、ちょっとだけ弾けるようになったので、教室ではギターをお借りしている。重い楽器を持っての移動は、やっぱり大変だったから。
教室に通い、早速、一つ教わる。
いちいち弦を緩めなくて良いこと、長い間弾かない時だけ緩める必要があること。
あっ、だからすぐに弦が切れ、交換回数が多かったのか。
おかげさまで、その後は一度も不用意に弦が切れることは無くなり、弦の消耗が少し気になるようになったら、交換することに。
そして、スタンドも購入。通販での購入。思ったより安い。もちろん一番安価なものを買ったのだけれど。これで、手を伸ばせば、すぐにギターに触れられる。
2回目くらいからだろうか、ローコードの練習ページをいただいた。
1回目は、うーん、あまり思い出せないのだ。きっと練習を始めるまでの手順、チューニング、クロマチック練習等をざっと教わったのではないかと思う。思うって?
まだ教室に慣れない緊張と、周りが気になり、意識散漫だったからだ。
さて、私は、かつて高校生の頃はギターを手にするも、Fコードで挫折、だったはず。ローコードは、指板の左手で押さえる位置さえ覚えれば音が鳴るだろう。が、弦を弾いてみると、聴ける音が出たのは、Emコード‥のみ。
6月、梅雨空の中、私の部屋にはEmコードだけが、その美しい音色を響かせているのだった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?