春は草木の新芽と共に-山椒
和食の楽しみは、季節の移ろいと共に素材が変わり、自然を満喫できる事でしょう。
特に春は、木の芽で香りを楽しみ、筍でシャキシャキした食感が楽しめます。
山里に生える山椒の若葉のことを「木の芽」と言いますが、
4月〜5月に小さな白い花を付け、その後柔らかな実となります。
収穫時期は、1本の木で1週間ほど。この時期を過ぎ、秋になると乾燥させた堅い実となり、鰻の蒲焼きでおなじみの粉山椒に変身します。
きれいな黄緑色をした実は、見た目にも清涼感があり、和食は勿論、中華料理等様々な料理の香り付けと色合いに使われます。
鉢の木でも、琵琶湖のほとり近江地方で採れた実山椒中心に冷凍保存し、「ちりめん山椒」として通年使用しています。
2014年秋の鉢の木日記には、ちりめん山椒が宇宙食の候補になったという記事があります。 ホント?? (2014年秋の日記はこちら)
山椒にはサンショオールという成分が多く含まれ、青い実をかむと、「しびれ」がきます。それだけ、強力な辛み成分なのです。山椒を触った手で目を触ると大変!! 舌がしびれる成分ですから、くれぐれも気をつけて下さい。
整腸作用も認められており、江戸時代には、将軍家への献上品としても扱われ、日本の料理には無くてはならない脇役となっています。
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