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【DTM】プラグイン・機材のセール・無料情報

DTM(デスクトップミュージック)を楽しんでいる方にとって、DAWやプラグインのセールや無料配布情報は非常に魅力的です。

ほぼ毎日のように行われているこれらのキャンペーンを利用すれば、クリエイティブな制作環境をお得に充実させることができます。

しかし、すべてのプラグインに手を出してしまうと、予算が膨らんでしまうだけでなく、管理が大変になってしまうこともあります。

そこで、個人的に「おすすめ」な思うプラグインを厳選して紹介していきたいと思います。

選ぶ際の基準は以下のとおりです。

・有名なメーカーのもの
→将来的にも使い続けられる可能性が高い
 PCの入れ替えの手間が比較的楽

・使っているDTMerが多いと思われるもの
→基本的に多くの人が使っているものがハズレが少ない
 情報が得やすい

※時期的にセールや無料配布期間が終了している可能性もあるので、入手する際にはご注意くださいますようお願いします。



◆無料配布・セール中のプラグイン・機材など



【セール】TOONTRACK 「SUPERIOR DRUMMER 3 」「EZ DRUMMER 3」「EZ KEYS 2」「EZ BASS」 (2024/11/24時点)

TOONTRACKの各製品が現在ブラックフライデーセール中です。

「SUPERIOR DRUMMER 3」は、そのリアルなサウンドと細やかな調整機能から「最強のドラム音源」と評価されることも多い製品です。一方で、「EZ DRUMMER 3」は初心者やドラムの知識が全くない人でも簡単にドラムトラックを作れるよう、多彩な機能が搭載された便利なドラム音源です。

特に注目すべきは「Bandmate」という機能です。ギターやキーボードなど他の楽器の音声ファイル(WAV形式)やMIDIデータを「EZ DRUMMER 3」にドラッグ&ドロップするだけで、それにマッチするドラムパターンの候補を複数提案してくれます。

また、鍵盤音源「EZ KEYS 2」やベース音源「EZ BASS」にも同様に「Bandmate」機能が搭載されています。これらの製品を組み合わせることで、音楽理論の知識がなくても簡単に作曲を始められる点が魅力です。




【セール】Synchro Arts「VocAlign 6 Standard」「VocAlign 6 Pro」(2024/11/20時点)

Synchro Artsの「VocAlign 6」がセールになっています。

「VocAlign 6」は、メインボーカルとコーラスなど複数のボーカルトラックのタイミングを自動で揃えることができる便利なプラグインです。手作業でボーカルのタイミングを調整するのは非常に手間がかかり、時には苦行と感じることもありますが、このプラグインを使えば大幅に効率化できます。

また、ボーカルだけでなく、ギターなどの楽器のダブリングにおけるタイミング調整にも活用可能です。

購入するサイトによって価格が異なるようですが、現時点でお得な方法として、「DTMステーション」さんの記事に記載されているLANDRのバンドル製品購入ページからの購入が良いと思われます。

このバンドルには「VocAlign 6」を含む複数のプラグインが収録されており、「VocAlign 6」を単体で購入するよりもお得だと思います。

「Plugin Bundle」という永久ライセンスのバンドルの他に、「LANDR Studio」というサブスクリプションもセールになっているので、状況や好みの合わせて選ぶのが良いと思います。


【セール】MeldaProduction「PowerStrings」(2024/11/19時点)

MeldaProductionの「PowerStrings」が、2024年11月19日時点で約1,400円と大幅なセール価格になっています。

容量が比較的軽いにもかかわらず音質が良く、演奏方法のバリエーションも豊富で、非常に使いやすい音源です。セール価格で購入すれば、コストパフォーマンスは非常に高いと言えるでしょう。

ただし、以下のようなデメリットもあります

①「M SOUND FACTORY」というプラグインから選択して立ち上げる必要がある
 Native Instrumentsの「KONTAKT」を使い慣れている方にはそれほど違和感はないかもしれませんが、初めての方には少し手間に感じるかもしれません。

② インストール方法が分かりにくい
 インストール手順については別の記事で詳しく解説していますので、そちらをご覧いただければスムーズに設定できると思います。

③ ユーザーインターフェイスが大きすぎる

この点は視認性が良いというメリットの裏返しとも言えます。この点は慣れれば気にならなくなるかもしれません。


【セール】Steven Slate Drums SSD5.5(2024/11/16時点)

Steven Slate Drums(SSD5.5)がブラックフライデーセールで59%オフになっています。

最初から「作り込まれた音」「完成された音」を出すことができるドラム音源なので作曲作業などを素早く進めることができます。

Steven Slate Drumsには待望のGrooveAI機能が追加されました

・オーディオファイルを貼り付けると、それに合ったドラムパターンの一覧を生成する機能(Drop AI)

・キック、スネア、ハイハットなどのパターンをいくつか打ち込むことで、それに合ったドラムパターンの一覧を生成する機能(Step AI)

「EZdrummer」の「Bandmate」や「Tap2Find」などと似たような機能です。




「Steven Slate Drums 5.5」は無料版も配布されています。

↓の公式サイトを下にスクロールして「TRY SSD 5.5 FREE NOW」という箇所からアカウント登録をすると無料版を入手できます。

無料版は使えるドラムキットが一部に限定されていますが、サウンドのクオリティは有料版と変わらないので、現状の無料ドラム音源の中では最高レベルに使えるプラグインだと思います。


【セール】IK Multimedia「Total Studio 4 MAX」(2024/11/10時点)


IK Multimediaの「Total Studio 4 MAX」が2024/11/10時点で2万5000円程度とセール価格になっています。

IK Multimediaの「Total Studio 4 MAX」、膨大なエフェクト類の他、ギター用アンプシミュレーター、ベース音源、ドラム音源、ストリングス音源、シンセ音源、総合音源と、音楽制作に必要なプラグインが入っているので、DAWと「Total Studio 4 MAX」があれば基本的に曲作りに困ることはないです。

またIK Multimediaが資本力のある巨大な企業ということもありセールが頻繁に行われていて他社製品と比較してコスパが良いのも魅力的です。

「Total Studio 4 MAX」の中に含まれている「AmpliTube」などの個別の製品がセールになることも多いですが、個別の製品を少しずつ買い集めるよりも、最初から思い切って「Total Studio 4 MAX」をセールで3万円程度の時に買ってしまったほうが最終的な出費は安く済む、という人が多いと思います。

デメリットをあげるとすれば容量が膨大なのとインストール時に使う「IK Multimedia Product Manager」の使い勝手があまりよくないので、パソコンを立ち上げっぱなしで数日かけてプラグインのデータをダウンロードする必要がある、というパターンが多いです。

SSDの故障などによりデータが飛んでしまうと、ダウンロードするのにまた時間がかかってしまうのでバックアップをとっておいたほうが無難です。

「Total Studio 4 MAX」の中で個人的に便利だと思うものを紹介したいと思います。

AmpliTube 5 MAX
→言わずと知れたギター・ベース用のアンプシミュレーターです。
 膨大な量のモデリングが入っておりマイキングの調整画面も分かりやすく使いやすいです。

TONEX MAX
→「プラグイン版のKemper」的なアンプシミュレーターで実機のアンプをキャプチャしたサウンドを再現できます。AmpliTubeと使い分けることでほぼ全ジャンルに対応できると思います。
両が膨大なので好みに合うサウンドが見つかるまで忍耐が必要だったりします。バンドをやっているギタリストの場合には、TONEXのサウンドをスタジオやライブハウスで再現できる「TONEX One」や「TONEX Pedal」と組み合わせて使うと便利だと思います。


T-RackS 5 MAX
→膨大な量のエフェクトプラグインです。
良い意味で音がハイファイになりすぎないのでミックス作業が楽です。
デメリットを上げるとすればプリセットが少な目なのでちゃんと自分の頭で考えて調整をしてあげる必要があったりますが、裏を返すとプリセットに頼り過ぎずに適切な調整をする練習にもなると思います。
個人的には以下のプラグインを使うことが多いです。

 「Vintage Tube Compressor/Limiter Model 670」
  →Fairchild 670のモデリングコンプレッサー。
   良い感じアナログ感を与えることができます。

 「Black 76 Limiting Amplifier」
  →1176のモデリングコンプレッサー。
   状況に応じて本家のUADの1176と使い分けています。

 「Opto Compressor」
  →オプトコンプ。ボーカルにかけることが多いです。

 「Saturator X」
  →サチュレーター。種類が豊富です。

 「EQ 73」「EQ 81」
  →Neve 1073、Neve 1081のモデリングEQ。
   ボーカルトラックに挿して高域を持ち上げるとそれっぽくなります。

 「Tape Echo」
  →アナログ感を付与できるテープエコー。
   中音域が太くなるのでギターにも使いやすいです。


 「CSR Hall Reverb」「CSR Room Reverb」
   →センドトラックにEQとセットでデフォルトで入れてます。
    EQで高域と低域をカットしながら使っています。

 「The Farm Stone Room」
   →有名なあのスタジオを再現したリバーブ。


SampleTank 4 MAX
→膨大な量の音色が入った総合音源です。
 使える音色と使いにくい音色の差が激しく曲に合った音色を探すのに苦労することがありますが、マニアックな楽器なども入っていてほぼ全ジャンルをカバーしているので持っていると非常に便利です。

Syntronik 2 MAX
→ビンテージシンセサイザーの詰め合わせです。
 私はベースの音を太くしたい時などに使うことがあります。

Lurssen Mastering Console
→ジャンルを選んで微調整するだけで「音が良くなる」マスタリング用のプラグインです。
 内部でどのような処理が行われているのか謎ですが、動作は重めなので、他に多数のプラグインを立ち上げている状態でLurssen Mastering Consoleを挿すとDAWの挙動が怪しくなることがあります。
味付けが派手な印象で「Lurssen Mastering Console」が合わない曲もあると思いますので、通してみて「良い感じ」になったら採用するという使い方でも良いと思います。

Miroslav Philharmonik 2
→オーケストラ、ストリングス音源です。
 音も良く、使いやすいです。

MODO BASS 2
→言わずと知れた定番のベース音源です。
 動作が軽いのに細かい調整をすことができ、大量のフレーズ集が収録されているのも有り難いです。

MODO DRUM 1.5
→「Superior Drummer」や「Addictive Drum」の影に隠れがちのドラム音源ですが、物理モデリング(録音された音を再生するのではなく、物理的な挙動を演算して音を作る)が採用されていることもあり皮モノのサウンドを細かく詰めることができるがメリットです。


【無料】W.A. Production「Combustor」(2024/11/10時点)


https://sonicwire.com/product/B5478?srsltid=AfmBOopnpbczv0qALN6jmgbosm4Z54dppu2tYg2u69QUa2o5yNhYsAWf

W. A. Productionの「Combustor」というコンプレッサーとサチュレーターを組み合わせたプラグインがsonicwireで無償配布されています。

音に倍音を付加する目的でサチュレーター的な用途で1176などのコンプレッサーを使う人も多いと思いますが、コンプレッサーを挿してみて「倍音が求めているものと違う」という場合には様々なコンプレッサーを差し替える必要があります。

そんな時に「Combustor」を使えばコンプレッサーをかけつつ、サチュレーターも同じ画面で変更できるので時短ツールになると思います。




【無料】MixWave「Overdrive」(2024/11/10)

高品質なドラム音源などで評価の高いMixWaveが期間限定で「Overdrive」という歪み系プラグインを無料配布しています。

見た目はギターエフェクターとして有名なTUBE SCREAMERですが、実際に使ってみると、ドラム用など他の楽器向けのプリセットがあったり、エフェクトの量を調整するミックスというパラメーターがあったりして、サチュレーター的な使い方もできる便利なプラグインです。

MixWaveのドラム音源などもセールになっています。




【無料】Soundtoys「PhaseMistress」(2024/11/02時点)

Soundtoysのフェイザー「PhaseMistress」が無料配布されています。

Soundtoysのプラグインはどれも性能が良いのでおすすめです。

メールアドレスと名前などを入力するとダウンロード先のアドレスと、アクティべーションコードが送られてきます。

プラグインをダウンロードした上でiLok Licence Manegerにアクティべーションコードを入力することで使えるようになります。


【セール】GetGood Drums(2024/11/02時点)

GetGood Drums(GGD)のドラム音源などがセールになっています。

その中でも「One Kit Wonder」というシリーズは価格も安く音が最初から完成形に近いところまで作り込まれているので、素早くミックス作業を進めたい人におすすめです。

詳細は以下の記事を参考にしてください。



【セール】UAD 各バンドルなど(2024/11/01時点)

UADプラグインのバンドルなどが大幅なセールになっています。

UAD Essentials Edition 83%オフ

UAD Producer Edition 50%オフ


UAD Studio Edition 50%オフ

UAD Signature Edition Version 2 50%オフ

「UAD Signature Edition」に新しく「Dream '65 Reverb」などのアンプシミュレーターや新しいプラグインが追加されたのは良いことなのですが、その分価格も大幅に上がってしまったのが悩ましいところです。


【セール】Techivation 「M-Clarity 2」など(2024/11/01時点)

Techivationの 「M-Clarity 2」やバンドルがセールになっています。

昔であればダイナミックEQで時間を掛けて行っていたような作業が「M-Clarity 2」では一瞬で処理できたりするので非常の便利です。

「M-Clarity 2」 65%オフ

「M-Bundle」 60%オフ

「Full Bundle」 73%オフ

「Full Access」 70%オフ




【アウトレット】ZOOM  H4essential(2024/11/01時点)

ZOOM「H4essential」がAmazonアウトレットで、令和6年11月1日18時の時点で2万0967円になっています。


【セール】BOGREN DIGITAL「IRDX CORE」(2024/11/01時点)

BOGREN DIGITAL「IRDX CORE」が51%オフになっています。

ギター用ののアンプシミュレーターはキャビネット部分にIR(インパルス・レスポンス)という昔からある技術が使われているのですが、このIRの部分はあまり進化しておらず実際のキャビネットと同様の挙動を再現するのは難しいという問題があります。

「IRDX CORE」は詳しい挙動は公開されていないもののの、IRの問題点を修正して自然なギターサウンドに仕上げることを目的としたプラグインのようで、「IRDX CORE」を通すことでギターのサウンドの輪郭にハリが出てきたり、立体感を与えることができたりします。



【無料】Solid State Logic「The SSL X-Orcism II」(2024/10/26時点)

Solid State Logicから「The SSL X-Orcism II」が無料で配布されています。

ハロウィンっぽい不気味なサウンドを作ることができるエフェクトプラグインで、話し声やボーカルに掛けてボイスチェンジャーとして使うこともできますし、楽器や環境音に掛けてFXサウンドを作ることもできます。

Solid State Logic社のプラグインが無料で配布されるのは珍しいと思います。

使ってみたところパラメーターは以下のとおりでした。

Echoes・Crypt Size
→ディレイ

Howl
→ノイズ ジェネレーター

Tombverb
→リバーブ

Ghoul・Wail
→ピッチシフター
(不気味な低い声から甲高い声まで作れる)



【セール】Sonnox「Claro」(イコライザー)(2024/10/17時点)

通常価格2万円ちょっとの高性能なSonnoxのEQ「Claro」が4000円台になっています。

「Claro」は

① PRODUCEセクションでは大まかなEQの調整して

② TWEAKセクションで細かい調整をして

③ MIXセクションで他のトラックとの帯域のかぶりを調整する

という順番で処理をすることができ便利です。

またオートゲインで聴覚上の音量を一定に保ちながらEQを調整することもでき、音質も他のEQに比べると非常にクリアなのも素晴らしいです。

デメリットは「Pro Q3」などと違って、ダイナミックEQとしての機能がない、という点です。

「fabfilterのPro-Qが欲しいけど高すぎて手が出ない・・・」「ダイナミックEQは別に持っている」という人は「Claro」を選択肢に入れても良いと思います。

「Claro」は頻繁にセール価格になっているので迷っている場合には慌てて買う必要はないと思いますが、作曲家で専門学校の講師もされている安⽥先生の「Claro」の解説が分かりやすく、私は以前にこの動画を見てすぐに買ってしまいました。




【無料】UJAM「Finisher MICRO」(2024/10/13時点)

有償製品へと移行する旨のアナウンスがされていたUJAM「Finisher MICRO」ですが、現時点でも同社のニュースレターを購読すると無料で入手できるようです。

「Finisher MICRO」は下のノブでエフェクトを選んで、上のノブでエフェクトの変化量などを調整するシンプルなプラグインで、操作が非常に簡単です。

フィルターなども入っているので、EDMなどで良く使われる上昇音的なエフェクトも簡単に作ることができます。

フィルター以外にもコーラス、フランジャー、ディストーション、ロータリー、ピッチシフター、コンプ、ビブラート、フェイザー、リバーブなど様々なエフェクトを選択することができ、Wavesの「OneKnob」シリーズよりも守備範囲が広いです。

Wavesの「OneKnob」シリーズは基本的に有償なので、ワンノブで操作できる無料のプラグインが欲しいという人に「Finisher MICRO」はおすすめです。

いつまで無償配布しているのかが不明ですが、過去にはUJAMの無償製品が有償に移行したこともあるため、早めに入手しておいたほうが良いと思います。



【セール】UJAM「Virtual Guitarist」(2024/10/13時点)

UJAM「Virtual Guitarist」シリーズが1個あたり3200円になっており、かつ10月31日までの期間内の販売本数に応じてVirtual Guitaristが追加でプレゼントされる、というグループバイキャンペーンが実施されています。

購入者が2000名を超えると、追加で4個のVirtual Guitaristが入手できるので3200円で計5個(Virtual Guitaristの全てのラインナップ)を揃えることができることになります。

現時点の合計購入者数は以下のサイトで確認できます。

UJAMメーカー直販ストアや、海外販売店での購入はキャンペーン対象外になるようですので注意が必要です。

Virtual Guitaristに限らないですが、歪み系のギター音源は「人間らしさ」を表現するのが難しく、クリーン系のほうが自然に聞こえる傾向があるので個人的には「SPARKLE 2」や「SILK 2」などが使いやすいと思います。




【セール】WAVES「Chris Lord-Alge Signature Series」(2024/10/12時点)

WAVESの「Chris Lord-Alge Signature Series」が10,780円になっています。

イコライザー(BASSとTREBLE)、コンプ、リバーブなどのノブを上下に調整するだけでお手軽にトラック処理ができるプラグインがセットになっています。

「歌ってみた」やボカロ系のミックスで人気の「CLA Vocals」というボーカル処理用のプラグインの他、「CLA Drums」(ドラム処理用)、「CLA BASS」(ベース処理用)、「CLA Guitars」(ギター用)などが一式揃っているので、「ミックスが苦手」という人には便利なプラグインです。



【無料】Tokyo Scoring Strings Free(2024/10/12時点)

ストリングス音源が無料配布されています。

ポップスやアニソン系の音楽に合いそうなオケ馴染みの良い音源という印象です。

有料音源の機能制限版という立ち位置なので奏法がかなり限定されていますが音は良く使える場面は多そうです。

SONICWIREさんの説明が分かりやすいと思います。
(無料版ではなく有料版の説明ですが基本的な使い方は無料版も同じです)

他のストリングス音源だと演奏の強さを変える時に別のプリセットを選ぶ必要があったりして面倒ですが、「Tokyo Scoring Strings 」の場合「DANAMICS」というノブで簡単に変えられるが便利です。

無料版だとスピッカートやピッツィカートなどの演奏方法が選択できないようになっているものの、MIDIキーボードで鍵盤を短く弾くように演奏する(ピアノロールエディターのMIDIを短く区切る)ことで、弦楽器を短く区切ったような演奏方法をある程度再現してくれるのも便利です。

初心者の方にとってはむしろこちらのほうが分かりやすいかも知れないです。

0円で購入し後に導入の手順が送られてくるのですが、手順が分かりにくくて混乱したので整理しておきます。
※③と④は送られてきた手順で指示があったので実行しましたが、必要のない手順のような気がしています。

①「impactsoundworks.com」でアカウントを作成し「Tokyo Scoring Strings Free」というページから無料で音源を入手する

②登録したメールアドレスにシリアル番号が送られてくる

(③「https://pulsedownloader.com/」から「Pulse」というソフトウェアをダウンロードする?→必要ないかも)

(④ダウンロードした「Pulse」をインストールし「Pulse」を立ち上げてから「Pulse」用のアカウントを作成する?→必要ないかも)

⑤ Native Instrumentsの公式サイトから「Native Access」をダウンロード(Native Instrumentsのアカウントがない場合にはNative Instrumentsの公式サイトで作成する必要があります)

⑥ Native Accessの「Add Serial」②に送られてきたシリアルを入れて、Tokyo Scoring Strings Freeをインストールする


【セール】TOONTRACK EZX シリーズ(2024/10/11時点)

Crypton(クリプトン)でTOONTRACK「EZX」シリーズのうち初期の音源が1個あたり5500円で販売されています。(送料が別途500円かかります。)

「EZX」は『EZ DRUMMER』や 『SUPERIOR DRUMMER』などで使うことができる拡張音源です。

Cryptonのサイトには「本製品をご利用頂くためには、EZ DRUMMER 2 SUPERIOR DRUMMER 2.0のいずれかが必要です。」との記載がありますが、送られてくる製品にはシリアルコードが同封されているので、「Toontrack Product Manager」にシリアルコードを入力することで「EZ DRUMMER 3」などのバージョンでも使うことができます。

初期の音源といっても「EZX DREAM POP」「EZX METAL MACHINE」「EZX POP!」「EZX NASHVILLE」など、今でも主戦力として使える音源などもセールになっているのでコスパは良いと思います。

TOONTRACK「EZX」シリーズは過去のセールでは5000円以下になることもあるので本家のセールを待つという作戦もありますが、本家のセールはごく一部タイトルのみしかセールにならないことも多いので、目当ての「EZX」がある場合には早めに買ったほうが得策かも知れません。

「EZX」が良く分からないという方は以下の記事を参考にしていただければです。



【セール】Xpand!2(2024/10/10)

「Xpand!2」はAvidの「Pro Tools」という業務用のDAWに搭載されていた音源で、動作が軽く安定していて操作もシンプルなので初心者の方でも使いやすいと思います。

他社の最新のプラグインに比べると「少し古く懐かしい感じのサウンド」がしますが、オーケストラルヒット(クイズの出題時や曲中のインパクトとして使われる「ババン!」という音。通称「オケヒ」)が多数入っているので、私はほぼオケヒ専用音源として使っています。

「Xpand!2」は頻繁にセールをやっているので慌てて買う必要はないと思いますが「ちょうどオケヒ音源が欲しいと思っていた」という場合には購入を検討してみるのも良いと思います。


【セール】UJAM 「Beatmaker」シリーズ(241004)

少し前にもセールを行っていたUJAM 「Beatmaker」シリーズが、また「叩き売り」のようなセールになっています。

1000円ちょっとでドラム音源が手に入ると考えるとかなりコスパは良いと思います。

使い方も簡単で鍵盤を1つ押さえるたけでビートを刻んでくれますし、「Sweep」というノブを回すとEDMなどで用いられる「シュワァァァァァ↑」と盛り上がっていくような効果を簡単に再現できるので、初心者の方でも使いやすいと思います。

音色も既に加工が済んで完成したサウンドなので追加の音作りなどの手間もほとんどかかりませんし、操作もとにかく楽なので早く作業を進めたい時にも有り難いプラグインです。

他のドラムの音源だけだと「何か足りない」と感じた時に「Beatmaker」シリーズの「派手な音色」を少しレイヤーしてあげると良い感じなることもあります。

個人的に好きなのは、ポップスなどに使いやすい「Kandy」とEDM系の「Eden」ですが、同じくEDM系の「Hype」やK-Pop風の「IDOL」なども人気なので公式サイトで試聴をして気に入ったものを選ぶのが良いと思います。




【セール】Reveal Sound 「SPIRE」(241004)

シンセサイザーのプラグインReveal Sound 「SPIRE」がセールで12,540円になっています。

個人的に使用頻度の高い音源ですが、自分が買った時よりも安くなっていますしコスパは良いと思います。

音が「太く」エフェクトの品質も高いので「音が良い」と感じるプリセットが多いです。

負荷もAVENGERに比べると軽いので、クラッシュをあまり心配することなく複数立ち上げて音をレイヤーしていけるのも便利です。





【セール】XLN Audio「Addictive Drums 2」の各ADpakが3,465円(2024/10/01時点)


「Addictive Drums 2」の各ADpakが3000円台で購入できるセールで「1個だけ欲しい」という場合にはお買い得だと思います。

https://h-resolution.com/product-category/xlnaudio/

ちなみに、複数のADpak・MIDIpaksが欲しい人は「Custom Collection」で購入したほうがコスパが良いと思います。


【セール】Softube「Amp Room Vintage Suite」6,600円

Softubeのギター用アンプシミュレーターはクオリティが高く私も使う頻度が多いですが、他社のアンプシミュレーターに比べると1モデル当たりの単価は割高な部類です。

そんなSoftubeのアンプシミュレーターの中からヴィンテージ系の4台がセットになった「Amp Room Vintage Suite」が数量限定で6,600円となっており、1台あたりで計算すると1650円なので好みが合えばコスパは良いと思います。


【セール】Cubase Pro 13 クロスグレード版(22,000円)

40周年記念のセールが行われていたCubaseですが、一部の店舗でセール価格のクロスグレード版の在庫が残っているようです。

クロスグレード版なので他社の特定のソフトウェアのユーザーであることを証明する書類を添付する必要があったりするので注意が必要です。

私はCubase(Nuendo)からStudio Oneに乗り換えた立場ですが、機能の豊富さや付属の音源・エフェクトの種類はCubaseのほうが上なので、Cubaseだけあれば十分なクオリティの楽曲を作ることは可能です。

サードパーティーのプラグインをあまり使わずにDAWだけで音楽制作をする人にとっては22,000円という価格は非常に魅力的だと思います。



【無料】UJAM「UFX REVERB」(2024/10/01時点)

UJAMから「UFX REVERB」というリバーブが無料で配布されています。

効果音的に激しくリバーブをかけることもでき、使える範囲が広いプラグインだと思います。

UJAMは以前にも「DRIVE」というシンセサイザーを無料で配布していたこともありますし、セールの時期にはドラムキットが1個あたり1000円ちょっとで購入できたりするので、お金のないDTMerにとっては有り難い存在だと思います。


UJAM Appというソフトウェアをインストールすることで複数のプラグインを一括で管理できるのも便利です。



【無料】IK Multimedia「Brandenburg Piano」(2024/10/01時点)

「audioplugin」というサイトでIK Multimedia「Brandenburg Piano」が無料配布されています。

IK Multimediaは「T-RackS」「TONEX」「AmpliTube」「MODO BASS」などの定番的なプラグインを多数販売しており、DTMerやギタリストであれば何らかの製品を持っていることが多いです。

そしてプラグインは「IK Product Manager」というソフトウェアで一括管理できるので、IK Multimediaのプラグインが増えても管理に困ったりプラグインが行方不明になることはあまりないと思います。

そのため無料であればもらっておいて損はないかなと思います。





◆(ほぼ)常に無料で配布されているもの


以下は恒常的に無料で配布されていると思われるプラグインです。

※急に有料になったりする可能性もあるので入手する際は無料になっているか表示に注意をしていただければです。


◇ベース音源


【無料】MODO BASS 2 CS

「エレキベースの音源が欲しいけどお金がない」という人は、定番のベース音源の「MODO BASS」無料版の「MODO BASS 2 CS」がおすすめです。

ベースのモデルが限定されており「フレットレス機能なし」「パターン数に制限あり」「パターンのインポート不可」などの制限がありますが、定番だけあって音も良く、普通に使えると思います。



◇シンセサイザー音源


【無料】Vital Audio「VITAL」

無料のシンセサイザーとしてはVital Audio「VITAL」が出音も良くおすすめです。

無料版だとプリセットが75個しかありませんが、自分で音を作っていけば良いので、やる気と時間がある人であれば無料版でも十分に使えると思います。

効果音を作るのにも便利です。

Xfer Recordsの「SERUM」など人気のシンセサイザーと構造が似ている部分もあるので、「VITAL」で音作りに慣れておけば他のシンセサイザーも簡単に扱えるようにと思います。


◇ボーカル音源


【無料】Synthesizer V Studio Basic・各種Synthesizer V ライト版

「Synthesizer V」は、もはや人間の声と判別が難しいくらいにクオリティの高い歌声合成ソフトウェアです。

無料版はトラックの数に制限がある、VSTプラグインとして使えない、レンダリングした時の音質が少し落ちることがある、などの制限があります。

私は素晴らしい技術にお布施をする気持ちで「Synthesizer V」の有料版を買っていますが、オケ音源を一度ミックスダウンした上で「Synthesizer V」に読み込んで使っていますし、ハモリもDAW上で「WAVES Harmony」(有料)を使って作ることも多いので、同じような使い方であれば無料版でもあまり困ることはないと思います。

オリジナル曲を作ってバンドメンバーにデモを渡すという用途などであれば十分過ぎるクオリティだと思います。(場合によっては現実世界のメンバーよりも歌が上手いなんてことも・・・)

とりあえず最初のうちは無料版を試してみて、物足りなくなったら有料版に移行するという方法でも良いと思います。



◇ドラム音源など


【無料】Slate Digital「SSD5.5 Free」

サウンドの品質が良く扱いやすい「SSD」というドラム音源の無料版です。

無料のため使える音色は少ないですがサウンドのクオリティは高く、扱いやすいので、「お金がないけど音が良いドラム音源が欲しい」という人にはおすすめです。


【無料】Slate Digital「Trigger 2 Free」

ドラムの音を差し替えたり、音を追加して迫力のあるサウンドにする「リプレイサー」の機能制限版です。

最近の音楽ではレコーディングしたドラムの音に、別のサウンドを重ねる処理が当たり前のようになってきているので、生ドラムを扱う場合には「リプレイサー」は必須になりつつあります。

また別のドラム音源に音を重ねてレイヤーする時にもリプレイサーがあると便利です。

「リプレイサーを使ってみたいけど、最初から有料の製品を買う勇気がない」という場合には「Trigger 2 Free」を試してみるのが良いと思います。


有料製品を買う場合にはSlate Digitalの製品でも良いと思いますが、私はUVI
の「Drum Replacer」を使うことが多いです。




◇総合音源など


【無料】Spitfire Audio「LABS」


Spitfire Audio「LABS」も昔から人気のある無料プラグインです。

「LABS」という名前のとおり実験的な要素のある音色も多いので、大量の音源の中から自分のジャンルに合ったものを選んでいくという地道な作業が必要になるので、面倒に感じる人もいるかも知れません。

とはいえ、独創的な音楽を作りたい人にとっては魅力的な音色も多いですし、「LABS」だけで曲を作れるくらい幅広い音色が揃っているので、時間がある人は試してみる価値があると思います。


【無料】Native Instruments「Komplete Start」

https://www.native-instruments.com/en/products/komplete/bundles/komplete-start/

Native Instrumentsは「Komplete」というプロ御用達のプラグインのバンドル製品を販売している会社で、昔は先輩方から「DTMをやるならKompleteは持っておくべき」と言われる時代もありました。

現在では他社からも多数のバンドル製品が販売されれているため、「Komplete一択」という状況ではなくなってきていますが、それでも存在感の大きいメーカーで、私は今でもKompleteの有償版を使っています。

無料で入手できる「Komplete Start」の中にも「使える」音源やエフェクトが複数入っていますので、入手しておくことをおすすめします。

「Komplete Start」の中で特に使い勝手が良いプラグインは以下のとおりです。

Raum
→派手な味付けができるリバーブです。
個人的には「Komplete」の中で一番使用頻度が高いプラグインです。
低域と高域をカットしてボーカルやギターなどに掛けると存在感が強くなります。
飛び道具的な使い方もできるためFXを作る時にも便利です。

Jacob Collier Audience Choir
→オーディエンス(観客)のクワイヤ音源です。
コードジェネレーターという機能を使うとコーラス的なサウンドも作れます。

Analog Dreams
→昔から有償版のKompleteに入っていた音源が無料になったものです。
ヴィンテージシンセのアナログサウンドを再現した音源ですが、2種類の音をブレンドしてエフェクトを強めにかけたりすることで現代的なサウンドも作れます。



【無料】Bongo Cat Band

「猫の鳴き声のボーカル」の他に、ピアノ、ボンゴ、マリンバ、ギター、トランペットなど音源が含まれています。

インターフェースがとても可愛くて癒やされますし、楽器の音も可愛いらしい感じなので敢えてシンプルなサウンドを使いたい場合には便利だったりします。

「猫の鳴き声」のような音源は珍しいので、飛び道具的に使ったり、OVox Vocal ReSynthesis(有償)といったボコーダー系プラグインと組み合わせて個性的なコーラスを作ってみるのも面白いと思います。




◇アンプシミュレーター・キャビネットIR


アンプシミュレーターやキャビネットIRについては以下の記事でまとめています。



◇ディレイ・リバーブ


【無料】Valhalla Supermassive

「Valhalla Supermassive」は無料とは思えないくらいにクオリティの高いディレイ・リバーブ系のプラグインで、も評価が高いです。

有料版のディレイ・リバーブ系のプラグインを持っている人でも入手しておいて損はないと思います。



【無料】Integraudio「Deelay」

「Deelay」もクオリティの高い無料のディレイプラグインです。

飛び道具的なサウンドも作れるのも便利ですし、ギターなどに深めにかけて幻想的なサウンドを作ってみるのも面白いと思います。



◇コンプレッサー


【無料】sixthsample「Cramit」

昔から無料で配布されているXFER RECORDSの「OTT」というマルチバンドコンプレッサーがあります。

https://xferrecords.com/freeware

分かりやすく過激に音が変化するため、全てのトラックに「OTT」を挿す中毒者的DTMerがいたりして、OTTばかり使っている人がネタにされることもありました。

その「OTT」を元にして機能を追加したと思われるのがsixthsample「Cramit」です。

「何か音がつまらないな」と感じた時に「Cramit」や「OTT」を挿してみると「良い感じ」なることがあります。

音が分かりやすく変化する一方で、初心者の方は強めにかけてしまう傾向があるので「かけ過ぎ」「使い過ぎ」には注意をしたほうが良いと思います。



◇複数のエフェクトが入っていたバンドルなど


【無料】Techivation Pluginsの一部

Techivationは操作がシンプルでクオリティの高いプラグインを多数販売しており、プロのエンジニアの方でも主力として使っている人も多いです。

そのハイクオリティなTechivationのプラグインの一部が無料で配布されています。

T-De-Esser 2

他のメーカーのディエッサーは削って欲しくない成分まで削ってしまうこともあるため、歯擦音を処理するときはディエッサーではなくダイナミックEQで丁寧に処理をすることも多かったのですが、「T-De-Esser 2」は難しいことを考えなくても「良い感じ」に歯擦音を処理してくれるので便利です。


T-Saturator

サチュレーターは複数持っていると使い分けができるので、取りあえず入れておくと便利だと思います。
私は他のサチュレーターと比べて良い感じのほうを採用したり、場合によっては複数のサチュレーターを帯域を分けて挿したりしています。


T-Puncher

トランジェントシェイパーです。
最近の楽曲ではトランジェントの処理は必須になってきていて、トランジェントシェイパーも複数あると使い分けができるので便利だと思います。



【無料】MeldaProductionの無料プラグイン

MeldaProductionは高品質・高機能なプラグインを多数販売しているメーカーですが、多数の基本的なプラグインを無料で配布しています。

MeldaProductionは機能が多い反面で初心者は「とっつきづらい」という印象を持つこともあると思いますが、「こんなプラグインがあったら良いのにな」という時にMeldaProductionのサイトをのぞいてみると、必要なプラグインがあったりするかも知れません。

MeldaProductionのデメリットとしてインストールの方法が分かりにくいので、途中でつまずいた場合には以下の記事も参考にしていただければです。

無料で配布されているプラグインの数が膨大で、しかも高機能なものも多いので、私自身全てを使いこなしている訳ではありませんが、使ってみて便利だったプラグイン(と便利そうなプラグイン)をいくつか紹介しておきます。

MAGC
→サイドチェインの入力にラウドネスを合わせる。 
通常のサイドチェインの逆みたいなことができる。

MAutoPitch
→ボーカル補正ソフト。
「ケロケロ」したボーカルも作れる。

MAutopan
→オートパン。
DAWでPANのオートメーションを書くのが面倒な時に便利かも知れません。

MBandPass
→ハイパス、ローパスフィルター。

MBitFun
→ビットクラッシャー的な激しいディストーション。

MCharmVerb
→音質の良いリバーブ。

MComb
→髪をとかす櫛(Comb)の形のように激しく音を変化させて独創的なサウンドを作ることができるプラグイン。

MCompressor
→普通に使えるコンプレッサー。無料の割に使える機能が多い。
Kneeカーブを自由に設定できる。

MConvolutionEZ
→IRリバーブ。

MEqualizer
→普通に使えるアナライザー付きのイコライザー。
「Subbass」「bass」「Low mid」「Mid」「Hihg mid」「Treble」という名前で帯域を表示できるので初心者の方にとっては分かりやすいかも知れません。

MFlanger
→フランジャー。
特にギタリストであればフランジャーはいくつあっても困らないと思います。

MFreeformPhase
→位相を調整する難易度高めのプラグイン。
帯域ごとにディレイをかけているのかも知れません。
下手に使うと事故音源になりかねませんがバスドラムやベースなどの低音楽器に使うと音が前に出てくるように調整できると思います。

MFreqShifter
→いわゆる「フリケンシーシフター」のようです。
「ピッチシフターとは異なり、倍音関係を維持しない」との説明があります。
不協和音的なサウンドを作れるのでEDMなどで楽曲を盛り上げる部分(ドロップ前のビルドアップ)のライザー、スネアロールなどと一緒にFX的に使うと良いかも知れません。

MLoudnessAnalyzer
→ラウドネスメーターのようですがLUFS(絶対値)ではなくLU(目標値との差を表す相対値)表示になっているようなので、初心者の人にとっては分かりやすいと思いますが、LUFSに慣れている人だと逆に使いづらいと感じるかも知れません。

MMetronome
→メトロノーム。
DAWにデフォルトで入っているメトロノームが気に入らない場合に使うと良いかも。

MNoiseGenerator
→ノイズジェネレーター。
音を分析したり、FXを作ったりする時に使えます。
またノイズ音を聞きながら寝ると寝付きが良くなるので、自分好みの安眠用ノイズを作るのも良いかも知れません。
手持ちのシンセサイザーなどにノイズジェネレーターは入っている人はいらないかもです。

MNotepad
→テキストでメモできるエディター(メモ帳)です。
・音色を選んでている時に候補の音色の番号をメモしておく
・エフェクトの設定を変える前に変更前の設定をメモしておく
・ギターを録音する時にギター本体のボリュームノブ、トーンなどの設定をメモしておく
・ボーカルを録音する時にプリアンプの設定をメモしておく
といった場面で便利です。
DAWに標準で似たようなメモ帳機能が搭載されていることもあります。

MOscillator
→シンセのオシレーター部分を抜き出したようなプラグイン?

MOscilloscope
→ピッチ検出器を備えたオシロスコープ。
「○○Hz」とか「C~A」でピッチを表示してくれます。

MPhaser
→フェイザー。
いくつあっても困らない。

MRatio・MRatioMB
→メインの音色とサイドチェーンをクロスフェードさせるためのプラグインのようです。

MRingModulator
→リングモジュレーター。
リングモジュレーターは使いどころが難しいエフェクトですが、LUNA SEAのSUGIZOさんがリングモジュレーターの使い手として有名なので参考になると思います。

MSaturator
→倍音の調整もできるサリュレーター。

MSpectralPan
→周波数の帯域ごとにパンを調整できるようです。

MStereoExpander
→ステレオイメージャー?
というよりもショートリバーブのような効果で空間を広げている印象。
ハイパスとローパスが付いており特定の周波数帯域だけにエフェクトをかけることができる。

MStereoScope
→ステレオ フィールド アナライザー。
ミッド成分だけ、又はサイド成分だけを表示することもできます。

MTremolo
→変化の形状を調整できるトレモロ。

MTuner
→楽器用のチューナー。
チューナー機能の付いていないアンプシミュレーターを使う場合などに便利です。

MUtility
→シンプルなプラグインですがMeldaProductionの無料プラグインの中で一番使用頻度が高いかも知れません。
ボリューム、インプット、パン、位相など、DAWのミキサーにあるような機能が入っています。
他のエフェクトプラグインを通して音量が変わってしまったような場合に、MUtilityを挿して音量を下げてあげると、後で「やっぱりこのエフェクトを外したいな」という状況になった時にMUtilityをオフにすることで元の状態に戻すことができす。
同じようなことは「GAINMATCH」という有料のプラグインでもできるのですが、状況に応じてMUtilityとGAINMATCHを使い分けています。

MVibrato
→変化の形状を調整できるビブラート。

MWaveFolder
→倍音を強調したり激しく音を歪ませたりできるディストーション系プラグインのようです。

MWaveShaper
→波形の形を変えることでサウンドを変化させるウェーブシェイパー。


【無料】iZotopeの無料プラグイン

iZotopeは「Ozone」「Neutron」「RX」などDTMerにとってインフラ的なプラグインを販売しているメーカーなので、iZotopeのプラグインを持っているという人は多いと思います。

そんなiZotopeも無料のプラグインをいくつか配布しています。

iZotopeのプラグインは「Product Portal」というソフトウェアでインストール・管理できるので、プラグインが増えても手間はあまり変わりません。

そのため無料のプラグインも取りあえずインストールしておくと便利だ思います。


Ozone Imager V2

サウンドを広げるイメージャーです。

私は今でもWAVESの「S1」を使うことも多いですが、iZotopeのImagerのほうが音の広がりや逆相成分の有無が視覚的に分かりやすいです。


Vocal Doubler

2回録音した音を重ね合わせた時のようなサウンドを再現できる「ダブラー」です。

WAVESのDoublerなどのほうが機能は多いですが、シンプルなダブリング効果が欲しいだけの時にはiZotopeのダブラーのほうが使いやすいかも知れません。




Vinyl

ローファイマシンです。



【無料】Kilohearts Essential Effects


以前からKiloheartsというメーカーが30個くらいのエフェクトプラグインを無料配布しています。

ユーザーインターフェイスはシンプルで「ぱっと見た感じは頼りなさそう」という印象がありますが、実際に使ってみると操作性が良く性能も良いです。

DAWに入っていないエフェクトや、たまにしか使わないエフェクトをKiloheartsのプラグインを使って補う、という使い方も便利だと思います。

Kiloheartsの無料のエフェクトの中で個人的に便利だと思うのは以下のプラグインです。

Formant Filter
→楽器の音を「歌っている」ようにするフォルマントフィルターです。
 たまにしか使わないエフェクトなのに、買うとなると結構な価格だったりするので無料で使えるのは有り難かったりします。

Pitch Shifter
→WAVESのセールで「SoundShifter」を入手した後に「KiloheartsのPitch Shifterでも十分だったかな・・・」と少し後悔しました。


Ring Mod
→リング モジュレーター。ギター用のマルチエフェクターなどに入っていることはありますが、DAW用のプラグインとしては種類が少ないので、1個持っていると便利だと思います。

Tape Stop
→アナログテープの速度を変化させたり、ストップさせたりした時のサウンドを再現できるプラグイン。
 この手のプラグインは他にもありますがKiloheartsの「Tape Stop」はシンプルで難しいことを考えなくて良いのが便利です。

Trance Gate
→音を切り刻むようにしてリズムパターンを作れるトランスゲートです。
 こちらも他社のプラグインと比べてKiloheartsのほうが操作がシンプルなので簡単に使えると思います。

Transient Shaper
→最近のDAWにはデフォルトでトランジェントシェイパーが入っていることもありますが、KiloheartsのTransient Shaperは視覚的に分かりやすく初心者でも扱いやすいと思います。
複数のトランジェントシェイパーを使い分けたい場合などに入れておくと便利だと思います。


【無料】「KONTAKT」で使えるライブラリ

Native Instrumentsのサンプラー「KONTAKT」で使うことができる無料の音源が同社の公式サイトでまとめられています。

Native Instrumentsのサイトの検索画面で「free」などと検索すると情報を得ることができますが、量が膨大なので公式サイトのリンクだけ貼っておきます。

「KONTAKT」には無料版の「Player」と有料版の「Full Version」があります。

音源自体は無料でも「KONTAKTのFull Version」が要求される音源もあるのでFull Versionを持っていない方は注意が必要です。

KONTAKTのFull Versionは単体でも購入できますが「KOMPLETE」というバンドル製品で買ったほうがコスパは良いです。

「Player」で起動できる音源についてはNative Instrumentsの公式サイトからPlayerをダウンロードすればOKです。

https://www.native-instruments.com/jp/catalog/free/?srsltid=AfmBOoqfMgzrbzFvJLWz3vJ1ongbgXVwm02TgdXP3OkL5StxeJxOFqBi





◇便利ツール系


【無料】Bertom Audio「EQ Curve Analyzer」

自分が使っているプラグインの周波数特性を分析することができるプラグインです。

「このプラグインを使うと何か良い感じになる」という場合や、「このプラグインの何か挙動がおかしい」と違和感を感じた場合に、「EQ Curve Analyzer」を使うと原因が分かることがあるので、入れておくと便利です。

ちなみに有料の「Plugindoctor」という分析用のプラグインもあり、こちらのほうが機能は豊富です。


【無料】Genkhord

Genkhordはコード進行の作成を支援してくれるツールです。

コードを1つ鳴らすと、次に自然に進行できるコードを表示してくれたり「 Scratchpad」という画面で王道のコード進行を読み込んだり、自分でコードを入れ替えながら考えたりできます。

コード支援ツールとしては「scaler」(有料)が有名ですが、「Genkhord」のほうはどちらかというと理論的に緻密なコード進行を考えたい人に向いていると思います。


【無料】EarQuiz Frequencies

DTMで音楽を制作していると周波数の帯域が「○Hz」「○kHz」という数値の形で表示されることが多いのですが、初心者の方は数値を見てもどのように音が変化するのかが分かりにくいと思います。

EarQuiz Frequenciesは、どの周波数の帯域が変化したのかをクイズ形式で答える形で自分の耳を鍛えるアプリ(プラグインではなくスタンドアロンで起動)です。

このアプリで耳を鍛えておくと「○kHzくらいの音をブーストしたほうが良さそうだな」とか「○kHzくらいの音が痛いからカットしよう」といったように、効率的にEQ処理ができるようになるので作曲やミキシング作業のストレスを減らすことができます。

必ずしも根を詰めて取り組む必要はなく、時間がある時に気張らしに気軽にクイズに挑戦するつもりで使っても効果はあると思います。




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