自宅の照明などをAmazon「Echo」(アレクサ)を通じて音声などで操作する方法
これまで私は、Amazonの「Echo」、スマートリモコン、照明用リモコン受信機を組み合わせて、部屋の照明を音声でオン・オフしたり、朝の目覚ましと連動して照明が明るくなるように設定していました。
しかし最近、スマートリモコンが正常に動作しないことが増えてきたため、新しくSwitchBotのLED電球を購入しました。これにより、スマートリモコンを介さずに同様の操作ができる環境を整えましたが、いくつか問題点も見つかりました。
そこで今回は、自宅の照明をAmazon「Echo」(アレクサ)や音声操作でコントロールする方法を2つ紹介し、それぞれのメリットとデメリットについて整理したいと思います。
◆スマートリモコンを介して照明などを操作する方法
前記のとおり私はこれまで、Amazonの「Echo」と、スマートリモコンと、照明用のリモコンの受信機を使って、照明・テレビを音声でオン・オフできるようにしたり、朝の目覚ましと一緒に照明が明るくなるように設定をしていました。
具体的な設定の手順は以下のとおりです。
○「ワイヤレスリモコンの受信機」の取り付け
天井の「引掛けシーリング」に「ワイヤレスリモコンの受信機」を取り付け、「ワイヤレスリモコンの受信機」に照明を取り付ける。
○「スマートリモコン(送信機)」の設定
「スマートリモコン(送信機)」のアプリを通じて「ワイヤレスリモコンの受信機」の信号を記憶させる
「SmartLife」というスマホ用アプリを使って設定する手順は、以下の通りです。(やや手間がかかります)
アプリの「マイホーム」画面右上にある「+」をタップ
「デバイスの追加」を選択
「その他」カテゴリーの中から「スマートリモコン」を選択
スマートリモコンを追加する
ホーム画面に戻る
「スマートIR」を選択
「リモートコントロールパネルを追加」をタップ
「ライト」を選択
「一致することを学ぶ」を選択
アプリ上で「ON」をタップ
「ワイヤレスリモコンの受信機」に付属している物理リモコンを「スマートリモコン(送信機)」に向け、リモコンの「切/入」ボタンを押す
○Amazon「Echo」(アレクサ)との連携
「SmartLife」というスマホ用アプリを使う場合
「SmartLife」アプリを開き、画面下の「プロフィール」をタップ
「サードパーティ音声サービス」を選択
「Alexa」を選択し、追加する
「SmartLife」アプリを開き、「シーン」をタップ
「シーンを作成」を選択
「ワンクリック実行」を選択
「デバイスを実行する」をタップ
「ライト」を選択し、オン・オフの設定をそれぞれ追加
スマホにAlexaアプリをインストールする
Alexaアプリを開き、「その他」をタップ
「スキル・ゲーム」を選択
検索バーで「SmartLife」を探し、スキルを追加
再度、Alexaアプリの「その他」を開く
「定型アクション」を選択し、「+」をタップ
「アクションを追加」をタップ
「スマートホーム」を選択
「シーンをコントロール」を選択
「SmartLife」で追加したシーンを選択して設定を完了
上記の設定を行うことで、机に座ったままや床でリラックスしている状態でも、「アレクサ、ライト」と声をかけるだけで照明を点けたり消したりできるようになります。
また、朝は決まった時間に照明を自動で点灯させることで、強制的に起きられるようになり、とても便利でした。
メリット
照明以外の機器も操作可能
スマートリモコンに記憶させることで、テレビやエアコンなど他の機器も音声操作できるようになります。
(ただし、時々反応しないことがあり、ストレスを感じる場合もあります)
デメリット
オン・オフの区別ができない場合がある
照明の受信機によっては、オンとオフの状態を区別できません。
たとえば、「朝7時に照明をオンにする」というスケジュールを設定していても、7時の時点で照明がすでにオンになっている場合、逆にオフになってしまうことがあります。
設定が手間で、トラブル時に再設定が必要
設定が複雑なうえ、スマートリモコンの挙動が不安定になることがあり、その場合は最初から設定をやり直さなければならないことがあります。
さらに、最近ではスマートリモコンの接続が頻繁に切れるトラブルが続いたため、スマートリモコンを介さずに同じ操作を実現する方法として、SwitchBotのLED電球を新たに購入しました。
◆スマート電球(SwitchBotの電球)で照明を操作する方法
SwitchBotのスマート電球は、Amazonの「Echo」(アレクサ)を通じて音声操作が可能で、細かいスケジュールを設定することもできる便利な製品です。
ただし、導入する際にはいくつか問題点も発生しましたので、それらを含めて導入方法について説明したいと思います。
なお、前述のスマートリモコンと比較すると、SwitchBotのLED電球(スマート電球)は設定が比較的簡単で、手間が少ないのが特徴です。
○SwitchBotのLED電球(スマート電球)を取り付ける
天井の電球用のソケットがあればそのまま取り付けるだけですし、天井に「引掛けシーリング」が付いている場合には電球用のソケットに変換する器具を取り付けた上で電球を点ければOKです。
スマートリモコンを使う場合と異なり、リモコンの受信機を挟む必要がないので楽です。
○スマホにSwitchBotのアプリを入れる
○SwitchBotのアプリでスマート電球の設定をする
SwitchBotアプリを開く
アプリのホーム画面右上にある「+」をタップ
デバイスを追加
「デバイスの追加」を選択し、「スマート電球」を選ぶ電球を認識させる
照明の電源を入れる
アプリの「次へ」を押してスマート電球を認識させる
認識しない場合
照明の電源を一度オフにしてからオンにする
それでも認識しない場合は電球を初期化する(初期化方法は後述)
Wi-Fiを設定する
自宅のWi-Fi(2.4GHz)を選択し、Wi-Fiのパスワードを入力
Wi-Fiがない場合
スマホのテザリング機能を利用して設定可能
○スマート電球をオフにした後に壁スイッチでスマート電球をオンにする設定
SwitchBotのスマート電球は、アプリなどで電球の電源を「オフ」にした状態で壁スイッチを切ってしまうと、次に壁スイッチを「オン」にした時にも電球の電源が「オフ」のままになってしまう設定になっています。
この場合、壁スイッチを「オン」にした後に、さらにアプリやAmazon「Echo」などで電球自体を「オン」にする必要があるので面倒です。
そのため、電球の電源を「オフ」にした状態で壁スイッチを切ってから、壁スイッチを「オン」にした場合には、電球も自動で「オン」になるように設定をしておいたほうが便利です。
○Amazonの「Echo」(アレクサ)との連携
SwitchBotサポート →
「Amazon Alexa (アマゾンアレクサ)の連携方法」
Alexaアプリをインストール
スマホにAlexaアプリをインストールする
スキルの追加
Alexaアプリを開き、「その他」をタップ
画面中央右にある「スキル・ゲーム」をタップ
SwitchBotスキルを検索
検索欄に「SwitchBot」を入力して検索
「有効にして使用する」をタップ
SwitchBotアプリと連携
自動的にSwitchBotアプリに飛び、「連携へ」をタップ
自動的に接続するデバイスが検出され、同期される
デバイスの確認
Alexaアプリの「デバイス」を開くと、スマート電球が追加されている
その後は
Alexaアプリを開く
「その他」をタップ
定型アクションの設定
「定型アクション」を選択
画面右下の「+」を押す
アクションを追加
「アクションを追加」を選択
「スマートホーム」を選択
「照明」を選ぶ
好きな操作方法を設定
例えば「照明つけて」と言ったらオンになるように設定
あるいは、朝7時になったら自動でオンになるように設定
これで、自分の希望に合わせた照明操作ができるようになります。
○SwitchBotのLED電球(スマート電球)の導入の問題点
SwitchBotのLED電球(スマート電球)を導入する際、2つの問題に直面しました。
1つ目の問題
SwitchBotアプリでスマート電球を認識させる画面で、しばらく待っても電球が認識されないという問題が発生しました。
解決方法
電球を取り付けている照明のスイッチを一度オフにしてからオンにする
それでも認識されない場合は、スマート電球を初期化することで認識されるようになりました。
初期化方法
初期化の方法については「SwitchBotサポート」に詳細が記載されています。
SwitchBotのLED電球(スマート電球)を導入する際、2つ目の問題点は、電球が自宅のWi-Fiと接続できないことでした。
公式サポートに記載されている手順を確認し、一つずつ試しましたが、スマホのテザリング機能を使った接続は問題なくできるものの、どうしても自宅のWi-Fiには接続できませんでした。
自宅マンションのWi-Fiには、接続時にログイン画面が表示されることがあります。この部分で接続がうまくいかない可能性があるのかも知れません。
ただ、これまでも多数のIoT機器を自宅のWi-Fiに接続しており、SwitchBot以外の機器は問題なく接続できていたため、SwitchBotの製品自体に問題がある可能性もありそうです。
○SwitchBot LED電球を自宅用のWi-Fiを使わずに利用する方法
前記のとおり、SwitchBotのスマート電球が自宅Wi-Fiに繋がらなかったため、仕方なくスマホのテザリングに接続して使用することにしました。
スマホのテザリングに接続する方法については公式サポートに以下の記載があります。
公式サポートには
「ペアリング完了後、テザリングを切って結構です。」「テザリングが切れたら、完全にWi-Fiのない環境に戻りますが、スマホのBluetooth範囲内なら、アプリにてスマート電球の制御ができます。」
との記載がありますが、テザリングをオフにするとAmazon「Echo」(アレクサ)での操作ができなくなってしまいます。
照明をオン・オフするのに、いちいちスマホアプリを開いて、照明を選択して・・・という作業をするのは手間なので、「Echo」(アレクサ)で音声操作したい場合には、家にいる間はスマホのテザリングをずっとオンにしておく必要があります。
またスマホを自宅外に持ち出すと、スマート電球を操作することが出来なくなってしまうので、「外出先で電気を消し忘れたか確認したい」とか「家に帰ると同時に照明を付ける」みたいなことは出来なくなります。
○SwitchBotのスマート電球のメリットとデメリット
以上の点なども含めた上で、SwitchBotのスマート電球のメリットとデメリットを整理したいと思います。
メリット
・スマートリモコンを使う方法に比べると、導入の手間がかからず楽(途中で問題が起きなければ)
・スマートリモコンよりも動作が安定している(ような気がする)
・照明のオンオフだけでなく、明るさ・色などの細かい設定ができる
・自宅にWi-Fi環境がなくてもスマホがあればスマート電球を操作できる
デメリット
・オンオフの反応が少し遅い
(「アレクサ 電気つけて」と言ってから2~3秒後に明るくなる感じ)
・自宅のWi-Fiに接続できない場合には
スマホのテザリングをずっとオンにしておく必要がある
スマホを自宅外に持ち出している時はスマート電球を操作できない(
「電気を消し忘れたか確認したい」「家に帰ると同時に照明を付ける」みたいなことができない)
◆スマートプラグを使う方法
その他に、スマートプラグを使うことで、自宅の照明などを音声やAmazon「Echo」(アレクサ)を通じて操作することができます。
方法は簡単でAmazon「Echo」(アレクサ)に対応したスマートプラグと、コンセントタイプの照明器具を買って、
コンセント → スマートプラグ → 照明(又はその他の電化製品)
の順番で繋ぐだけです。
スマートプラグは「wifi簡単設定」に対応した製品もあるため、自動的にwifiネットワークに接続してくれたり、自動でアレクサアプリに製品を追加してくれたりするので、設定が楽です。
私は間接照明、加湿器、空気清浄機、扇風機などにスマートプラグを接続し、音声やパソコンからオン・オフの操作や、時間指定でのオン・オフ設定をしています。
注意点
スマートプラグを使う際には、次の点に注意する必要があります。
「コンセントでオン・オフできる電化製品に繋ぐ必要がある」
これは、電源ケーブルをコンセントに挿した時に動き出したり点灯したりし、コンセントから抜いた時に停止したり消えたりする電化製品でないと、スマートプラグを使って操作できないということです。逆に、電化製品をオンの状態でコンセントから抜き差しした際に、オフ状態に戻ってしまう製品は、スマートプラグでは操作できません。
そのため、アナログ風の昔ながらの電化製品の方が、スマートプラグとの相性が良いことが多いです。
天井の照明もスマートプラグを使って操作することも不可能ではありません。
天井には通常は「電球用のソケット」や「引掛けシーリング」が設置されておりコンセントはありませんが、「電球用のソケット」を「コンセント」に変換する器具を使うことで、天井にスマートプラグを設置することは可能です。
ただ、この場合は天井からスマートプラグがぶら下がっている状況で、プラグが落ちてくる可能性があり危険なので、プラグが落ちないように何らかの方法で固定をする必要があります。
また、コンセントに接続できるタイプの照明はクリップ式のものが多いので、天井近くにどうやってクリップを固定するかという問題もあります。
(私はメタルラックの上のほうにクリップライトも設置しています。)
◆まとめ
以上のとおり、自宅の照明などを音声やAmazon「Echo」(アレクサ)を通じて操作する方法について整理しました。
現時点では、どの方法も一長一短という感じで、ご自宅の環境によっても上手くいく方法もあれば問題が生じやすい方法もあると思うので、ご自身のご自宅の環境や実現したい内容に合わせて、ベターなものを選ぶしかないかと思います。
とはいえ、音声で照明を操作したり、スケジュールに合わせて自動でオンオフできるのは非常に便利です。
座椅子に座りながらダラダラとDTMや動画編集などの作業をしていると急に睡魔に襲われることがありますが、そんな時も立ち上がる必要なく「アレクサ 電気消して」と言って、そのまま寝落ちできるは幸せだったりします。
また、布団でゴロゴロしながら眠くなったら「おやすみ」と言えば、照明を消した上で加湿器をオンにしてくれたり、寝苦しい夏に扇風機を点けたまま寝落ちして寒くなったら「扇風機消して」と言うだけで手の届かない扇風機をオフにできるのも便利だったりします。
このように照明を自動で操作できる環境は便利なので、ある程度の手間やコストをかけてみる価値はあると思います。