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お薬紛失日記【0日目】


私はADHDで、病院で治療薬『コンサータ』を処方されている。
今回はそのコンサータを紛失したので、同じ境遇の人の参考になればと個人の体験記として記録する。
コンサータを失って動揺している自分を落ち着かせるために言語化する意図もある。

【0日目】と題しているが毎日書くわけではない。私はADHDらしく継続が苦手なためそれは無理だし、おそらくコンサータを飲んでいない間の状態は日が経っても大して変わらないだろうから。


はじめに



コンサータをなくした。コンサータとは、私が数年間毎日飲み続けている薬である。
ADHDはなくしものが多いという特性があるが、治療薬だってその例に洩れないのである。

紛失に気付いた後、まず私はかかりつけの病院に相談した。再受診したところ、かかりつけ医はこう言った。
「コンサータは規制が厳しいから紛失での再処方はできません」
「仕事がある?早退するか休むかしてください」

無慈悲。
「薬の紛失での再処方は保険適用外で全額自費か…コンサータは薬価が高い(1錠250円越え)から懐が痛いけど、ADHDなら金で解決できることは金で解決しなきゃな…」などとのんきに構えていた私はショックを受け、動揺した。

「コンサータが飲めないだと?大変なことになる!」

しかし規則ならしょうがない。医者に詰め寄ってもどうにもならない。コンサータの規制を厳しくするに至らせた詐病患者と薬の転売屋が憎いが、私は平時は意外と前向きである。ネタにしてコンサータ紛失日記を書くことに決めた。
こうして私はコンサータを飲めない日々を送ることを受け入れ(ざるをえず)、ついに明日からコンサータなしの生活を送ることとなった。


予想されること

今回ほど多くの薬を失くしたことは今までなかったが、1日分をなくしたり飲み忘れたりと言ったことは過去に何回かあった。そのときの様子としては以下である。今回も似たようなことが起こると思われる。

①何をするにも「こんなことをしても意味がないのに…」と感じてしまい、「意味がないなら生きるのをやめたい」と思ってしまう
→過去に久々に「こんなことをしても意味がないのに…」と思い、何かと思ったらコンサータを飲み忘れていたということがあった。

②何をするにも「こんなことをしていてはいけない!もっと意味のあることをしなければならない!」と感じてしまい、しかしもっと意味のあることが見つからない、あるいはできない状況のため、エネルギーがこもってしまい焦燥感に駆られる。

③体が重く、起き上がることができない。鬱のような状態。

④そわそわし、じっとしていることができない。

対策

対策ができないから薬を飲んでいるわけなので対策なんてしようがないが、鬱状態になる可能性があるため以下に気を付ける。

・ご飯を用意する気力がない可能性があるため、調理せずに食べられるものを準備しておく
・調理が必要な食材は調理する
・朝起きられない可能性があるため、コーヒーを枕元に置き、朝起きたらすぐ飲む(私はカフェインがよく効く体質である)

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