お薬紛失日記【2日目】
あらすじ
常用しているお薬『コンサータ』をなくした。
規制が厳しいため再処方してもらえず、コンサータなしの日々が始まった。
非常につらい。
コンサータをなくした皆はこの屍を参考にしてくれよな。
今日の様子
昨日カフェインでソワソワを抑えることができなかったため、今日はカフェインなしで挑んだ。
結果、惨敗。
昨日は普段の倍ソワソワしていたが、今日はその昨日の3倍ソワソワしており、というかもはやそれはソワソワなんてものではなくドタバタであり、ひっきりなしに移動しているということであり、大暴れであった。10秒も座っていられない状態が続いた。薬がないことを意識しすぎてしまっている感もあるが、それも含めて座っていられないことに変わりはない。
検証結果:カフェインは効果あり
(ただし私はカフェインがよく効く体質である。また、ストラテラがうまく効かずコンサータがよく効くことから、ドーパミンが不足している個体である可能性が高い。カフェインはドーパミンを増やすそうなので、そのために効いたのかもしれない。)
あとは「運動をすることで覚醒度を上げる」ことも試してみた。
といっても1分程度走っただけだ。
結果、よくわからん。
走った直後は座っていることができたため、たしかに後の大暴れを考えると多少効果があるのかもしれない。起床から30分程度のころに走ったため、ADHD的な眠気とは別の意味で意識が飛びそうになることもあった。引き続き要検証だ。
対応
あたりまえだがこんなことでは仕事にならない。では私はどうしたかというと、早くもチートを使った。
そう、残薬だ!
「これだけ騒ぎ立てておいてふざけるな、まだ薬があるんじゃねえか!」とお思いの方もいるだろうが、違うんです、これは過去に多く処方してもらっていたわけではなく通常分の処方を飲まないことで【災害用】にn年かけて血反吐を吐く思いで創出した命の結晶。こんなくだらないこと(「なくしちゃったーエヘヘ」)で使っていい代物じゃないのだ。
クソッ…使いたくなかった…でも言い訳をするなら、今日突然大きな買い物をする必要が生じ、速やかに処理しなければいけなかったのだ。あのままでは処理もできず、更にはいつも以上に不注意な状態で大きな金を動かすことになって危険だった。あとシンプルに仕事が進まなさ過ぎて(だって座ってられないんだもの)大きな遅延が生じそうだったので飲んだ。
今後の方針
災害用のお薬をかき集めても処方なし期間の半分しか賄うことができない。災害用のお薬はもちろん極力使いたくない。そして使うなら今日のような多動の日ではなく抑うつで起き上がれない、死にたい日に回したい。
したがって今後の方針としては「鬱に寄った日、および仕事が先送りもできず大変なことになりそうな日」には命を削って捻出した残薬のコンサータを飲むこととし、「軽躁に寄った日、休日および仕事を先送りにしながらなんとかできそうな日(そんな日あるか???)」はカフェインと運動で誤魔化し、災害用のお薬は服薬しないこととする。
余談
大暴れしてもうどうにもならないと思い災害用のお薬を飲んだら、15分でいつもの座っていられる自分に戻ったのでお薬って偉大だなと思った。よく「働きたくない」と嘆いているが、実際に座っていられない、働くことができない状態になり、そして薬のおかげでみるみる治ったことで、働けることは幸せなことで私にとっては全くあたりまえのことではないんだなと感じた。
初心を忘れないため、人生にはこのような引きずりおろされる体験が時々必要なのかもしれないと思った。でもみんなはお薬をなくしちゃだめだよ。私ももうなくしません。
もっと今後の方針
しかしADHDである以上、正味どんなに気を付けたって今後も薬をなくすことがあるに決まっている。そこで、―――
(この記録はここで途切れている)