イイシラセ【『太陽の法』魂の真実】（2024/03/26）
こうしてみると、通常、ひとことで、魂と呼んでいる各人の生命体は、はるか高次元の根本仏が、下位レベルで発現したものであることが明瞭となります。つまり根本仏とは、あなたがた以外の別のところにある他者ではなく、あなたがたを存在せしめているところのひとつの高次の意識体なのです。
仏教では人間は仏性を持つという話があります。
人間に限らず山川草木国土悉有仏性。すべての存在に仏性があるといわれます。これは日本の心的風景を作り出す代表的な柱になっているのではないでしょうか。
『太陽の法』では「仏性」について、より具体的に詳細に説明されます。根本仏が私たちを存在せしめている、という関係性と、私たち人間と呼ばれる生命体が根本仏の直系であるという驚くべき霊的事実です。
神話や宗教のなかで「人間」の起源やその性質について語られるとき、暗い面が強調されることがあります。旧約聖書にある楽園追放の物語もそうです。原罪思想はどうしても人間にダークサイドを意識させてしまいます。
確かに人間には課題があります。個性についてもそれぞれのカルマがあり、改善すべき、修正すべき問題はあります。ただその原点において人間が根本仏からの流れを引いている存在である、という人間観は、私たちを多いに勇気づけてくれるものではないでしょうか。
ですから、あなたがたは、自分自身が仏の一部であり、仏の自己実現の一端をになっていることに、誇りと自信をもつべきなのです。これこそが、魂の真実です。
現代では「魂」というと、頭からその存在を否定する人はさておいても、形のないフワフワとした人魂（ひとだま）のような存在としてイメージされることが多いと思います。
しかしその正体は仏の一部が人間（自分自身）として顕れているのだ、と説明されます。
このことに驚かないわけにはいきません。人間は有限の動物の延長である戦争ばかりしている嘘つきの仕方がない生き物なのではないのです。それは自分自身、そして相手の本当の姿を見誤ってしまっている現代人の無明であるのです。
自らも、そして周りの人、ひとりひとりも、仏の自己実現の一端であるを意識するとき、世界は違うものに見えてくるに違いありません。