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第8回「現実逃避としてのゲーム」

メールマガジン「B-Search NEWS 2017年12月7日分」に寄稿した文章です。

久しぶりにゲームをしている。「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」だ。

3DS版にしたので、ニンテンドー3DSを中古購入するところから始めた。ところがゲームを始めてみると、初回特典のアイテムをダウンロードするには、3DSへSDカードを挿入しないといけないとメッセージが出た。

慌てて追加購入して、いよいよできるかと思ったが、3DSのWi-Fi設定、さらに本体のソフトウェアアップデートをしてようやくできた。

難儀なものである。こんなに苦労して入手したアイテムだが、序盤の序盤にして守備力が弱くて使えないアイテムになり、「ふくろ」にお蔵入りとなってしまったのである。

こんなに時間とお金と労力を無駄にしているゲームって何なんだろう。はっきり言って、無くてもいいものである。

しかし今回、ドラクエを久しぶりにやってみた思ったのは、我を忘れて没頭できるということだった。夢中になれるように、とても上手く作られている。

そんな折、堀井雄二氏へのこんなインタビュー記事を見つけた。

きっと「現実逃避」なんですよ。これはゲームに限らず小説も映画もそうで、現実で嫌なことを一瞬でも忘れて没頭できるーーまずは娯楽の役割は、ここにあると思います。

引用:http://news.denfaminicogamer.jp/interview/170927/2

我が意を得たり。無駄なものをそぎ落としていく人生にどこか憧れめいたものがあったが、現実は苦しい。そんなとき、ゲームは救いの一つになるツールなのかもしれない。

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