【現役新聞記者による特別授業!】
みなさん、ご無沙汰しております。あっという間に夏休み期間になってしまいました。1学期に対応した授業の様子をこの夏期間にバーっとお知らせできたらと思います!!
【探求は繋がり広がりがある授業】
さて、前回は【1年生の総合探究ハチタン開始!】の投稿でしたね。まだ見ていない!方は是非どうぞ。
実は翌週も特別授業でした! しかも、1学年団の探求学習として企画したものが、校内職員共有によって「2学年団もお願いしたい!」「3学年の一部も参加したい!」になり、講師のご理解とご協力のもと当日を迎えることが出来ました。
【情報の取り方、まとめ方】
今回は、フィールドワーク前の準備として、情報の取り方やまとめ方を知ったほうがいいのでは?「ということで「情報」の取り方やまとめ方について、岩手日報八幡平支局の牛崎想也氏の講話をコーディネートしました。
2コマの授業。2時間講話では寝てしまいます、いや、牛崎氏の講話なら寝る生徒はいないはず!でも眠気には勝てない場合もある!そんなことは、どうでも良くないので、1コマは講話、1コマはワークといった形に構成しました。
1コマ目では、新聞社の仕事と牛崎氏の普段の仕事内容を簡単に紹介して頂いた後、取材の種類、取材で大切なこと、記事の書き方の例、まとめ方について、価値判断、見出しなどの基本的な項目についてを教えていただきました。
☆取材するために必要なこと
情報を得るために取材するのですが、その取材のために準備も必要とのこと。知らないなら、まずは調べる。その基本情報から気になる点、わからない点を引っ張り出す。
ちょっと調べてわかることを聞くのは失礼になる場合もあります。また、何度も同じことを聞くというのもあまり良くないですよね。(不安不明な点を確認する点ではOKですが)。社会に出るとヒシヒシと感じることもあるのではないでしょうか?
情報収集は様々な面で重要になります。様々な角度から質問すること、正しい情報を得る気持ち、そして相手への配慮など
また、「誰に、何を聞くのか」「第二、第三の質問まで想定する」「柔軟な対応」など牛崎氏から情報を得る際のポイントを教えていただきました。途中、普段私たちがよく目にするような事案(事件・事故)を用いて「自分が記者でこれから、取材に行くとしたら」という設定で、取材メモを作るミニワークも提供してくれました。
新聞の場合は、事実や取材したヒトの言葉を曲げないように表現して伝えなければならない部分があるのだなと改めて難しさを知ったのでしたが、目的によっては、そこに対する自分の気持(五感)も大切になるよという点も伝えていただきました。フィールドワークに向けての準備としてとても大切です。
☆まとめる時に大切なことは?
まとめ方については、今回は新聞記者という立場で「新聞」を中心にお話いただきました。レイアウトのイロハ的なお話は、今後新聞を見るうえでも「なるほど!」と気づくこともありました。
記事の書き方では、前文にもってくるといい情報などのヒントもいただけた時間。また、たくさんの情報があふれる中、何を伝えるかの判断として「価値判断」のお話がありました。
☆見出しのチカラ!
さて、情報収集(取材含め)についてはもちろんですが、新聞といったら「見出し」です。人の心を掴む見出しについてもお話しいただきました。
見出しにもちょっとした種類のようなものがあるそうです。
ここでも牛崎氏はミニワークを用意していました。実際の新聞記事に見出しをつけてみようというワーク。
高校生の「真面目さ」だけではなく「面白さ」、そして想像力や言葉の使い方の輝きが垣間見えた時間で、先生方もとっても楽しんでいらっしゃました。個人的にはもっと弾けてほしいなぁ。。。。なんて感じましたけど、まだ一学期ですからね。
【ワークの時間は事前準備や今後の計画づくり】
☆1年生☆
「観光大使になる」がテーマです。観光大使の役割の一つに「誰かにに有益な情報」を伝える役割があります。「誰か」に「知ってもらいたい」「教えたい」情報をどのくらい集めれるかも重要になってきます。
では、どうやって取ればいいのでしょうか。誰に、何を聞いたらいいのか? 第一回目のFWの事前準備として、グループ毎に簡単な取材メモ用紙に書き込むワークをしました。先生方と一緒に牛崎氏と私も加わり、生徒たちに声掛けをして回りました。基本情報がわからなければ、取材項目も考えれないということに直面している生徒もいました。
☆2年生☆
1年間を通して知ってきた八幡平市の中から、それぞれがテーマを絞ってゴールを設定し始めています。このテーマとゴールに向かって、どんな情報が必要なのか、どうやって得ればいいのか、授業時間に限りがある中で次のアクションプランを考えながらの事前準備は大切な時間となることでしょう。
☆3年生☆
市役所に設置されている市内の特産品の展示ブースを「見てもらえる・知ってもらえる展示スペースに」を目標にPOP作りに挑戦しています。ここでも、「みてもらう」「知ってもらう」「興味を持ってもらう」情報とまとめ方が必要です。
【繋がる授業】
ピックアップする案件、取材内容だけではなく、画像も大事。そして見出しも大事。伝える、伝わるまとめ方など、さすが新聞記者さん!といった内容でした。生徒たちはもちろん、先生方もすごく勉強になったとおっしゃってくださいました。 ワークでの生徒たちの感性にこちらが刺激を受けました。これから先の進路、社会に出てから大切なことが散りばめられていたと思います。
そして新聞社さんのお仕事についても触れる機会となり、もしかしたら「記者になりたい」という気持ち芽生えた生徒もいるかもしれません。
総合探求に限らず、平舘高校では学校外の方々が授業や研修に来てくださる頻度が高めだと思います。そしてこのような社会との繋がりがある授業は、キャリア教育にも繋がっていきます。
改まった「キャリア研修」「企業研修」も必要ですが、高校生の興味関心はまだまだ海のごとく広いはず! 自分を知ることもこの授業のひとつのテーマだと思います。
【最後に】
私が高校の頃は外部からいろんな人が来て特別授業なんてほとんどなかった時代です。総合探求いいなぁと大人になった今だからこそ思う授業。平舘高校の探求も「ハチタン」という括りはあるものの、生徒が自由な発想、やりたいことに迎えるようなサポート体制になっています。
1年生は検診やら授業変更やらで、フィールドワーク前の準備がままならなかったですが、一学期には1回目のFWを実施しました。次回はFWの様子をお届けします。2年生はこれから絞ったテーマ、ゴールへ向かってプロジェクトをすすめます。
家政科学科もいろいろ挑戦中ですので、投稿しますね!
探求の時間は、個人的には教科書とノートでモクモク勉強するより楽しい気がしますが、生徒によっては教科書勉強したい子もいるんでしょうね。
だからこそ、特別授業や探求では「教科」に留まらない広がりや繋がりがあることを生徒に知ってもらえる内容を提案したいと考えています。もちろん、生徒がやってみたい授業があればそれもアリですよね。
得手不得手はあれど、進路実現に向かう残りの高校生活、そして社会にでてからのヒントになる授業ということで、今後も役に立つ!スキルも念頭に企画していきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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