【そばについての基礎知識と豆知識💡】岩手県立平舘高等学校家政科学科
みなさんこんにちは、地域コーディネートI-Attract.アシスタントの小野寺です。今回も外部講師による授業の様子をご報告いたします。
外部講師第5弾!
今回は6月19日、岩手県立平舘高等学校家政科学科2年コミュニティデザインコースの特別授業の様子です。
講師に北舘製麺さんが来てくださいました!
皆さんもスーパーで見たこと、お家で食べたことはあるのではないでしょうか?
北舘製麺さんといえば何といってもお蕎麦!
私も食べたことがあります。あのツルッとした食感に噛めば噛むほど味わい深いお蕎麦!過去に食べたことを想像するだけで涎が出てきそうです…
講師の田口さんはとっても明るくわかりやすく講義を行なってくださいました。
そばの花の不思議
「皆さんは蕎麦畑を見たことがありますか?」
という佐藤さんの問いかけに1人の生徒があると答えていました。
蕎麦畑は八幡平市でよく見かけますね。
では蕎麦の原料となるそばのお花はどうでしょうか。じっくり観察する機会は少ないと思います。このそばの花について詳しく解説して頂きました。
そばの花は雄しべの長い「長注花」と雄しべの短い「短注花」と2種類ありこの長注花と短注花の組み合わせでしか身を結べません。
相手を選んでの受粉は虫だけが頼りで実を結ばずに散る花も多いそうです。
石臼挽き製粉について
北舘製麺さんでは石臼挽き製粉を推奨しているそうです。石臼挽き製粉とは石と石の間に穀物が入り押し潰しながらの製粉方法です。この方法だとそばの「風味や香り」が飛ばない製粉ができるそうです。
また、石臼挽き製粉した粒は微粉や丸い形の粒になるそうで、これを麺にした場合食感がとても良くなるそうです!
そばの種類とそば粉の種類
そばの種類
そばは種まきから刈り取りまで約80日間と短い時間で収穫でき、病虫害の防除の必要がない無農薬の健康食です。
日本各地で作られているのは「普通そば(食用そば)」で三角の実をつけます。三角はめでたい作物とされ年越しそば、棟上そば、引越しそばなど祝う理由の一つはここにあると言われています。
普通そばの他に「韃靼(だったん)そば」があります。普通そばとは違い自家受粉性で花は小さく目立たないのが特徴です。ルチン採取用に有望なそばです。
最後に「赤地利(しゃくちり)そば」という野生の多年生そばがあります。
そば粉の種類
うどんのように白いものもあれば真っ黒なものもあります。
そば粉の割合の差だと勘違いされる方も多いでしょう。
そばの実の中は複雑に分かれていて、黒い部分だけではありません!
中心部のまわりの胚乳は少しグレーをおびていて、その外側の甘皮部分は濃いグレーになります。中心部に近い順に「一番粉」「二番粉」「三番粉」と呼びます。
実際に上の写真のように、そばの色を見て何割そば粉が含まれているのか考える様子もありました。
濃い色のそばであったため、先生や私たちも含め高い割合を答えたところ…何と2%程度しか含まれていないことにびっくりしました!
というように、たとえ十割そばでもどの粉を使用したかによって色は全く異なるというわけです。
そばの栄養価
そばは栄養バランスが比較的良く、特に血管を強くし血圧降下の働きを持つルチンが含まれています!
しかし、そばだけそのまま食べてしまうと栄養価もそのまま排泄物と一緒に流れてしまうマイナス面もあります。そこでビタミンCとともに(オレンジジュースなど)食べると胃の中で滞在時間が増えるので効果的です!皆さんも試してみてはいかがでしょうか?
国内産そばの現状
そばの産地といえば岩手県、富山県、長野県が有名ですが国内そばの生産高は圧倒的に北海道が一位です。気候に適していることや広大な面積があることが理由の一つでしょう。
では世界的にみてはどうでしょう。なんと旧ソ連地域が生産量一位だそうです。次に中国、北米、日本と並ぶそうです。
実践してみよう〜おそばを試食してみよう〜
では学んだことを思い出して、様々な形や色のそばを茹でて食べてみましょう!
今回、北舘製麺さん全面協力の元、茹でるおそば達です!
生徒達は1人一種類ずつ茹でていました!
さすが家政科の生徒の皆さん、慣れた手つきで調理器具を扱っていて圧倒されてしまいました…笑
そして完成したのがこちらです!
やはり、色の違いや麺の太さなどがぱっと見でもすぐ分かりますね!
それでは、いざ試食!
美味しさはもちろん、歯応えなどそばの種類によって違いを見つけていた生徒もいました。
また北舘製麺さんが提供してくださった様々な種類の麺つゆにつけて味の違いも楽しんでいるようでした。
おかわり自由なので全種類制覇している生徒が多く微笑ましかったです。
生徒の皆さんが時間いっぱい、そばを頬張っていて心が暖かくなりました。
私もおそばを頂きましたが、どれも美味しく喉越しが良くお腹いっぱいになりました(笑) もちろん、形や色の違い、太さの違いをそれぞれのそばで感じることができました。
今後生徒の皆さんもこの授業をきっかけに、そばやその他の八幡平市の特産品に目を向ける良い機会になると信じて私からの報告は以上で終わりたいと思います!
読者の皆様はどんなおそばが好きですか?
今回、閲覧していただいた皆様が少しでも八幡平市のおそばや特産品等に興味を持ってくださると嬉しいです!
以上、地域コーディネートI-Attract.アシスタントの小野寺でした!
次回もお楽しみに!