[制作メモ] パペットの手を操るロッドにハンドルつける | パペットを動かしたそうにウロウロしている
ゆっくりだけど進んでいく、パペット制作。
首元の縫い付けなどはひとまず寝かしておいて、先に腕や手を動かすための棒(ロッド)を仕上げました。
考えてなかなか作業が進まない時は、少しでも気楽に出来そうな所に先に手を付けて、作業の目をちょっとでも前へ向けたい策略です。
いろんなパペティアーさん達が自由自在に操る姿に憧れていた、ロッド。
このロッドの先に、手で持ちやすいように木の持ち手をつけてみます。
とても軽くて柔らかいバルサ材の丸棒が手に入りやすかった(たしか100円ショップで入手)ので、これを適当なサイズに切って、その側面にロッドの先がはめ込めるよう窪みを掘って使ってみます。
バルサ材では少し重さが足りないような気もしますが、まずは見様見真似でこれで具合を確かめてみようと思います。
鉄のロッドとバルサ材の木の接着にはスーパーXハイパーワイドを使って、外れないようその上から木綿糸で巻いてみました。
ハンドルは黒くしなければとの思い込みから、1組はヒバをプロッキーで黒く塗ってしまいましたが、色はそんなに意味がなかったかも?
もう1組は塗らずにそのまま付けました。
うっかりして、ハイパーワイドは乾かしてもいつまでもペトペトしていることを忘れていました。
はみ出していたところがあったので、あとで何かでカバーしておこうかな。
海外のpuppet builderさんの中には、ロッド棒に溶接用の棒を使っているらしいという情報も見かけましたが、自分にはとても扱えないと思って、どうにか自分で曲げられる程度の太さの針金を使っています。
とある日のjim hensonさんのロッド
さてこのロッドですが、プロっぽく絶対にハンドルをつけなくてはと思い込んでいたのですが、先日ジム・ヘンソンさんのマペットの撮影中の様子を記録したビデオを観ていてハッとしました。
動画の中でJim Hensonさんが演じているニワトリのロッドは短めで、おそらく細めの針金かなにかで出来ていて、ウッドハンドルはついていませんでした。
針金の端をクルリと丸めて、指が1本入るくらいの小さな円にしてあって、記憶ではjimさんはそこに人差し指と親指(?)を入れてニワトリの両方の羽を、ラ・バンバのリズムに合わせてパタパタと動かしていたのです。
この動画のリンクを貼ろうとしたのですが、URLが見当たらなくなってしまった**ため、見つかるまで別のニワトリの動画を置いておきます。
マペットのニワトリが好きだから。
なにはともあれ、演じるパペットやシーンによっても、あるいはその場の様々な条件やアクシデントによっても、ロッドにもそれぞれいろんな形があっていいんだと考えさせられました。
プロっぽい外見ばかり真似しようとせず、さらに楽しくお気楽に、柔軟に作ることを楽しみながら、工夫しながらやっていこう。
8じのひつじ
*ハンドルに使った木の種類を間違えて「ヒバ」と書いてしまっていました。正しくは「バルサ材」です。
**ラ・バンバの動画が見つかりました
ちょうどニワトリのハンドロッドがチラ見えするあたりにリンクしています。二羽のうち向かって左がjim hensonさんのニワトリです。
この動画の冒頭には、アメリカ・フロリダのwalt disney worldに現在もあるマペットのアトラクション"muppet vision 3D"に登場するデジタルキャラクターWaldoを操作しているsteve whitmireさんの様子も記録されています。