【ベーカーミラーピンクってどんなピンク?】~世界もココロもグラデーションでできている~128
こんにちは 八彩理絵子(やいろりえこ)です。
前回、緊張と弛緩についてのお話しをしました。そして、伝統色は宍色(ししいろ)というピンク系の色をご紹介しました。今回はピンク繋がりでピンク?のお話です。
皆さんの中にはこんな話を耳にしたことがある方もいるかもしれません。刑務所で気の荒い暴力的な囚人たちを鎮めるために、無機質な壁をピンクに塗り替えたところ、みな一様におとなしくなったという話です。今日はそんなお話しになります。
アレキサンダー・シャウス博士
受刑者たちの攻撃性を抑制するために、刑務所内でピンク色を使用するという考えを最初に示したのは、1979年にシアトルの海軍矯正施設で実験を行ったアレキサンダー・シャウス博士でした。
色と生理的・心理的反応について研究していたシャウス博士は、海軍矯正施設で男性被験者に、明るいピンク色のポスターを両腕いっぱいに伸ばして抱えて眺めてもらうという実験の1つを行ったそうです。
すると、青色のポスターを持たせた時とは違い、被験者の筋肉弛緩が見られました。
そして
同施設の独房を明るいピンク色で塗装したところ、囚人たちの攻撃性が減少した。シャウス博士からその報告を聞いた海軍将校ジーン・ベーカーとロン・ミラーは、囚人の行動に劇的な変化をもたらしたそのピンク色を、「ベーカーミラーピンク」と呼ぶようになったということです。
以降1980年代を通して、複数の刑務所でもベーカーミラーピンクは適用されるようになりました。しかし、更なるシャウス博士の実験では、より明るいピンク色は気持ちを落ち着かせる効果を持たないことも判明した。濃いピンクでは赤の刺激が強くその効果は得られないことになります。
ということで
ベーカーミラーピンクの効果については、その後も実験が行われたが、やや明るめのピンク色だったため、2011年にスイスの心理学者ダニエラ・スペース博士が少し淡いピンク色を使って実験を行ったところ、より大きな効果があることがわかった。
「ベーカーミラーピンク」から「クールダウンピンクへ」
2013年には、スイスの30ほどの刑務所内独房にこのクールダウンピンクを適用。壁一面に穏やかな淡いピンク色が塗られたそうです。
刑務所内スタッフは、ピンクの独房内の受刑者らは、通常の独房の受刑者と比べて4年以上にわたり攻撃性が著しく少ないと報告していたり、「通常、受刑者をピンクの独房に2時間入れると、怒りのレベルはわずか15分で減少する」と、クールダウンピンクの効果にかなりの自信を持っているスペース博士は、人間の怒りや攻撃的な感情を抑制する作用を持つピンク色をもっと利用すべきだとして、刑務所以外にも空港の警備エリアや学校、精神病院などでの適用も提案しました。
他にも、クールダウンピンク効果を狙った目的で、現在刑務所以外の施設で適用されているのが、「ドランクタンク」と呼ばれる警察内の留置場です。
逮捕された泥酔者らが、酔いを覚ますまで入れられる留置場をピンク色にすることで、「効果は絶大。すぐにおとなしくなって、ピンク色の部屋でより速く眠りにつく」と警察署員は話しているそうです。
ドイツでは、複数の都市の刑務所がクールダウンピンクを使用している他、2006年にはアメリカのテキサス州の刑務所でも、受刑者の再犯を防ぐ目的として独房だけでなく囚人服やタオル、靴などをピンク色で統一しています。
現在も、スイスの一部の刑務所ではクールダウンピンクが使用されているそうですが、その鎮静効果については、様々な物議を醸しているということもあるようです。
しかし
このピンクは、子宮内膜の色。記憶には残っていなくとも、人間はみな、お母さんのお腹の中にいた時の安心感、心地よさ、優しい愛のぬくもりを、細胞が無意識に覚えていると言われています。壁のピンク色を見て、その細胞の記憶が呼び覚まされて、安心した優しい気持ちになったのかもしれませんね。
みなさんはこちらのピンク色をみてどんな気持ちになりましたか❓
↓↓↓
私はやっぱり穏やか~で、優しい気持ちになりました。
幸せな感じにも・・・
今日はここまでになります。
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