【夜空つながり/鋼色(はがねいろ)】~世界もココロもグラデーションでできている~339
こんにちは
八彩理絵子(やいろりえこ)です。
前回 夏の大三角など夏の夜空に煌めく星についてのお話しをしました。
さて、今回はその夜空を色で見てみましょう。
伝統色「鋼色」(はがねいろ)
灰色がかった青色。青白い色(金属光沢がある)。鉄板などは通常黒い酸化膜が付いているが、 それがない磨いた時の色。
鉄より多く炭素を含む鋼の色から名付けられました。
暗く、色名の響きからか着物などよりも、文学作品で多く愛用されているようです。
🔷宮沢賢治『やまなし』の中で
青く暗い鋼のよう(水底)と表現しています。
🔷石川啄木『病院の窓』の中で
「雲一つない鋼鉄色(はがねいろ)の空」という描写をしています。
🔷こちらの有島武郎『或る女』から
そこだけは星が光っていないので、雲のある所がようやく知れるぐらい思いきって暗い夜だった。おっかぶさって来るかと見上くれば、目のまわるほど遠のいて見え、遠いと思って見れば、今にも頭を包みそうに近く逼ってる鋼色の沈黙した大空が、際限もない羽をたれたように、同じ暗色の海原に続く所から波がわいて、闇の中をのたうちまろびながら、見渡す限りわめき騒いでいる。
(前編の中盤あたりを一部抜粋しております)
☆一部抜粋しましたところを読んでいただけたらなぁ~・・・この「鋼色」という色を克明に表していると感じました。
思いきって暗い夜だった。という表現から おっかぶさって来るかとなど「鋼色」までにもいろいろな表現が重ねられていますが、その後の沈黙した大空、そして同じ暗色の海原に続く所から波がわいてという表現から大空と海原の境がない様子も想像できました。
『或る女』が気になった方
こちらあらすじになります。⇩
今回は『鋼色』についてお話しをしました。「夜空」に関する色名は他にもありますが、それはまたいつか・・・
今日はここまでになります。
ここまで読んでいただき
ありがとうございました。
お・ま・け
見てくださ~い!
最後までお付き合いくださり
ありがとうございます。
皆さまからの「スキ💗」「コメント」「フォロー」たいへん励みになっております。いつもありがとうございます💗
28日分明日?今日?読ませていただきますね。
ごめんなさい🙇
オンラインの時間が長時間でした💦
疲れちゃいました・・・
大切なお時間をありがとうございました。