ビジョン・クエスト ショート 体験記② 〜いよいよ当日〜
みなさんこんにちは!はちどり屋のコイデです!
さて、5月13日-14日の2日間、参加してきたイベント「ビジョン・クエスト」の体験記 第2弾です。
まだキャンプ場に着いたところまでしか書けていませんでしたので、その続きを。
まずはファイヤーサークルから。
到着後、まずは皆んなで火を囲みます。
キャンプの時の焚き火と異なり、マットを敷いて直に座ります。これがまた、私はとても落ち着くことのできるシーンでもありました。直に座って火を眺める、それだけでも心のざわめきが静かになっていくのを感じました。椅子も良いですが、こういった座り方で火を囲むのも好きだなと思いました。
今回ナビゲートをしてくださるのは、着物で世界を2周したという伊藤研人さん。研人さんは、なんとアメリカの砂漠でビジョンクエストを経験してきたのだそうです。(しかも、本場のビジョン・クエストなので4日間。砂漠の過酷な環境下で、飲まず食わずって。)
そして、ネイティブ・アメリカンの儀式を再現して執り行っていただきました。参加者の皆さんそれぞれの今の想いを共有し、そしてビジョン・クエストに際してのネイティブ・アメリカンの歌を歌っていただいたり、独自のお作法を皆で体験しました。
※伊藤研人さんのWEBサイトリンク
歌は東西南北4つの方向(さらには、天と地、そして自分の心の内面という7つの方向)へ感謝するもの「Four direction song」もありました。それは、そのように全ての方向に感謝することで、自分をとりまく全ての存在に対して感謝の意識を向けることのためのようでした。
ネイティブ・アメリカンは、タバコを重要視しており、皆でパイプを回して吸うというシーンもありました。アメスピに似たような感じのタバコで、一般的な日本のタバコよりもスッキリと、軽いもののように感じました。
タバコをひと吸いすると、なんだかさらに落ち着いて、グラウンディングされるような感覚がありました。
ほかに行なったのは、セージの葉を焚いて自らを浄化し、結界となる麻紐、山のなかで自身や結界を浄化するための「パロサント」の木を授かりました。
鳥たちが、今日の良き日を祝い、歓迎してくれているかのように、絶妙なタイミングで鳴いていました。
結界を授かった後、いざ、今回のフィールドである山へと向かいます。
今回のフィールドである「未開の山」は、主催の山口敬志さんがお祖父様から譲り受けたという山なのだそう。(お祖父様がお亡くなりになられる前にこっそり名義変更されていたのだとか!)
こちらの山への道は1時間ほどの道のりでしたが、私にとっては長い長い道のりに感じられました。
歩きながら、少しずつ「ビジョン・クエスト」への覚悟を決めていくような想いでした。
フィールドに到着。それぞれの結界を決める。
到着後は、それぞれお互いが見えないくらいに離れて、結界を張り、テントを張るなどします。別れ際にはお互いにハグをして、良きビジョンに出会えるよう健闘を祈り合いました。
1日目の昼から夕方、そして夜へ。
結界を張り、慣れないテント設営を行いました。
テントを張り終わってひと段落すると、強烈な睡魔が。。耐えながら過ごすのはナンセンスかと思い、ひとまず仮眠。
一度起きると、まだ外は明るい。時計がないから何時なのかわからないですが、夕方くらいだったでしょうか。
目が覚めてから、目を開けてただただボーッと過ごします。
突如訪れた感覚の異変
気づいたら、また寝てしまい、起きたらもうあたりはだいぶ暗くなっていました。
この時に、私の感覚に異変が起こりました。
徐々に暗くなっていく夕暮れを見て、なんだかとても寂しい気持ちが押し寄せました。同時に、ここから18時間近くもここから出られずに、飲まず食わずで過ごすのか・・という現実に目を向けると、なんとも言えぬ恐怖感が押し寄せました。私の体感としては、時間がものすごく長く感じられ、同時にこの場から動けないということを思うと発狂しそうになってしまいそうでした笑 実際、そのことを考えると辛いので、意識しないようにして無心になるよう心がけました。
恐怖を感じることって、普段生きる中ではほとんどなかった感情。今思えば、そういう感情を感じることなく日常を過ごせていることの有り難さを感じます。
今度は謎の気持ち悪さとの闘い
あたりが真っ暗になると、今度は何だかとても気持ち悪くなってきてしまいました。おそらく、断食の効果が出始めていたのだと思います。日頃、忙しさにかまけて添加物が多い日があったことだろうか、疲労を溜めすぎてしまったことだろうか、はたまた日々の珈琲を飲みすぎていたのか(カフェインを濃縮したような成分が身体をいじめているような苦い感覚がありました)、などと、日頃の自分の行いを深く反省する想いでした。
気持ち悪さは、時間の経過とともに増していきました。吐きたい。でも、なんだか吐く覚悟ができなかったというか。。気持ち悪すぎて、気持ち悪い、気持ち悪い、と誰も聞いていないのに独り言を言い続けている自分がいました。
※後日談ですが、一緒に参加していた女性の参加者の方が、「夜に人のうめくような声が聞こえました・・」ということをおっしゃっていました。うん、それは間違いなく私です。笑 離れてたはずですが、山の夜は静かで聞こえちゃうもんなんですね。
ケモノ出現
そうこうしていると、なんだかケモノのような動物の足音が聞こえてきました。「ゔぅ〜〜〜ゔぅ〜〜〜」と、低い声を出しながら、辺りを威嚇しながら歩く動物。熊なのか?イノシシなのか?などと思いつつ。熊だったらやばいな〜などとまたまた恐怖。しかし、結界に入っている以上は、動物などの脅威から守られる、という言い伝えを聞いていたので、そのことを信じ、ひたすら息を殺してやり過ごしました。しばらくすると足音は遠くなり、安堵を得ました。
※結界についての余談ですが、まさにこの言い伝えの通りのことが今回も起こっていました。他の参加者の方で、オオスズメバチが飛んできたが、結界の手前でホバリングしてそのまま引き返す、という事例を経験した方が2人もいらっしゃいました。これぞまさに、信じる力なのではないかと私は思います。私のところも、ヒルなど自分に害を加えてくる虫や動物とは一切対面することがありませんでした。
気持ち悪さについては、その後も軽くなることがなく、ビジョンどころの状況ではなかったので、すぐさま寝袋にこもって眠り始めました。
やがて迎えた朝
夜中数回目が覚め、そしてやがて迎えた朝。4時台ほど早くはない時間になっていたと思います。
体調の方は、とても軽くなっていました。ほぼ直に地面に寝袋を敷いていたのでやや身体は痛かったもののの、非常にスッキリと目覚めていました。
鳥たちの元気なさえずりが聞こえてきます。そんな声を聴きながら目を閉じ、今までの自分を振り返るようにして意識を内に向けました。
これから僕は、どのようにして生きていくのだろうか。今困っていることは解決するのだろうか、等からはじまり、昨日までに聞いたことで振り返りできていなかったことに意識を向けてみたり。第一弾の記事で記載した方とのお話なども、ここでじっくりと振り返りながら身体に染み渡らせました。
そうこうしているとあっという間に、外の明るさが増して昨日スタートした頃と同じような明るさになっていました。
「そろそろだろうか」と直感的に感じ、「思い残したことはないか?」と自分に問いました。そうだ、まだ「感謝」のことにじっくり意識を向けることをしていなかった、と思い、両親、妻、そしてご先祖様、今までにお会いしお世話になった数々の人々のことを想い、感謝の意識を向けながら時を過ごしました。
一通り終わったかな、と思った頃に、研人さんが迎えにいらっしゃって、約22時間の山籠りが終わりました。片付けをして、皆と再会します。
ここからが一番しんどかった。と思う下山の道。
片付けをしている頃に感じ始めていたのが、喉の渇き。それは帰り道、徐々に増していきました。歩いていてもなかなか体力がもたず、息が上がってしまう。いつもの登山やハイキングではこんなことはないのに。。他の皆さんはまだまだ行けそうな感じだったのですが、自分は必死についていきました。
下山後、再びファイヤーサークルへ。
下山して、すぐさま私は水を飲みました。コップ一杯の水が、身体に染み渡り、普段当たり前のようになってしまっている水への感謝を改めて実感しました。
昨日から燃え続けている火のもとへ戻り、それぞれの「ビジョン・クエスト」を振り返るひととき。
火を囲み感想のシェアをしていると、再び昨夜の気持ち悪さが私を襲っていました。なんとか耐えながら、研人さんによる閉会の儀に同席していました。
最後にネイティブアメリカンの歌を歌っていただき、ファイヤーサークルを閉じました。
その後は、ハーブティーを用意して頂き、それを皆で、無心になって飲み続けました。
その後、やはり私の気持ち悪さは回復せず、限界を迎え慌てて木の影へ。すると身体が勝手に吐き始めました。身体に溜まったあらゆる毒のようなものが、一気に放出されていくのを感じました。それと同時に、とても心身がスッキリしていきました。それまでが嘘のように、すぐに気持ち悪さはなくなりました。
umikazeのスタッフさんが、鍋を持って降りてきました。
スッキリした状態で、おかゆとハーブティーをいただく。緩やかに身体に入っていく温かいおかゆとハーブティー。それぞれの有り難さを再び感じます。
今回の体験を経てのまとめは、別記事にまとめました。
第3弾へ続く・・。
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