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手しごとを学ぶ〜竹細工でコーヒードリッパー〜

先日は竹細工でコーヒードリッパーをつくるというワークショップがあると聞き、高尾のカフェ「いまここカフェ杜丸」さんにお邪魔しました。

ワークショップの講師は「竹の音」の戸崎さん。
数年前に、一度栃木でのイベントでお会いして以来の再会となりました。

なぜイベントに参加したか?

それはもう、まずは「コーヒードリッパー」を竹細工でつくるという、前代未聞的な点に興味を惹かれたからです。コーヒードリッパーといえば、プラスチックや陶器が当たり前。工業製品として買うのが当たり前の道具ですもんね。

しかし、竹細工でつくるとしたら、ものすごく愛着を持って長い間大切にできそうだし、ちょうどタイミングも合ったので即申込みをさせていただきました。
戸崎さんのワークショップはいつも大人気のイベントのようで、今回は僕が最後で締め切りとなりました。

さっそく、編みはじめる

最初のうちは、台座となる型をつかって編み始めていきます。
最初が肝心のよう。ここを間違えるとその後編んでいくのもおかしくなってしまいます。できる限り慎重に。

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竹細工は頻繁に霧吹きで濡らしながら進めるのがコツのようです。濡らすことで、竹ひごが滑ってバラバラになるのを阻止できます。せっかく編んでも、乾いていると滑って元に戻ろうとしてしまうようです。

途中、先生にアシストしていただきながら編み続けます。
最初が決まれば、あとは同じ動きの繰り返し。皆、しゃべらず黙々と作業をしていました。

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途中から、ヒゴの太さを変えました。太さが変わることで編み上げるまでのスピードが上がりますもんね。あとは、強度をつけるという理由もあるのかも。

細いヒゴから太いヒゴに切り替えるところを教わりましたが、特になるほど〜です。この方法ならパッと見、つなぎ目はわからないんですね。

太いヒゴに切り替えると、どんどんと仕上がっていきます。みんな一気にスピードアップ。ある程度仕上がったところでランチタイム。

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このらせん、何度も見てしまうくらいに美しい。。ずっと見てられます。

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ランチはカフェ杜丸さんの酵素玄米とビーガンカレー。優しい味のカレー、そしてサラダの梅ドレッシングは身に染みる〜!って感じで、カレーもサラダも美味しかったです。酵素玄米だから、食後に眠くなることもなかったですね。

ランチ後は仕上げに取り掛かります。
仕上げといっても、ここからのほうが時間がかかっていたかも・・?!

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途中、めっちゃ先生ヘルプをお願いしてやってもらってました。
竹細工は「いかに自分の編んだところを押さえるか?」というのもカギのようです。もっと複雑な制作になると、口や足までつかって全身で押さえることもザラにあるとか。

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なんだかんだで、編み上がりの最後の部分が一番時間かかりました。籐を巻いたり、太いヒゴでフチを作るのです。最初も肝心ですが、この最後の編み上がり、仕上げも大事なのだとか。確かに。ここがしっかりできていれば、ほどけることもなくなるだろうし見栄えもしっかりしてくれますもんね。

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フックにかける所をつくり、編み上がり。
ものすごい達成感です。午前中から始めたのにもう夕方でした笑
気づけば初対面だった他の方ともあっという間に打ち解けていました。

竹細工をやってみて思ったこと

コーヒードリッパーをつくるなかで、個人的にはかなりインスパイアがありました。

まず、日常身の回りで使うものを自分でつくるという経験。気持ちを込めてつくったのですから、それを大切に使いたいと思うわけです。このドリッパーを、これから大切に使っていくことと思います。
そしてその「ものを大切に使おう」という意識が日々の生活に落とし込まれる。それだけでなく、その瞬間という時間を大切にできるかもしれない。コーヒーを入れる瞬間さえも、その瞬間を味わうように・・。

もう一つのインスパイア。それは「やってみれば、できる。何事もやってみるかどうか?」だということ。
竹でコーヒードリッパーをつくるって、一見するととても難しく複雑なことのように見える。しかし、今回はこのワークショップがあったからこそ、その世界に飛び込み、やってみようと思えたわけだ。何事もやってみることで、できるかもしれない。もちろんプロにお願いして確実なものをつくってもらうのも良いけれど、ある程度身の回りのことで、DIYができそうなことなら、チャレンジしてみる価値は大いにあると思います。

そしてもう一つ。身の回りの素材で、生活に必要なものをクリエイトできるということを学びました。
竹細工は、文字通り山の中に生えている竹を中心に編み上げて身の回りのものをつくっていくこと。山で暮らしているとしたら、多くの場合竹を入手することは難しいことではないと思います(もちろん良質なものとなると、なかなか難しいのかもだけど)。
身近なところにある竹をつかって、生活に必要なものをつくるということができれば、山の中で暮らしていたとしても、生活の水準を自らの力で高めていくことができるということなのですね。

もちろん多くの時間はかかりますが、しっかりと時間をかけて、将来にわたって使っていく自分のアイテムを作っていくというのは、お金で買えない価値なのではないでしょうか。そんなことを学んだワークショップでした。

今度は、竹かごをつくりたい。畑でとった野菜や山菜を入れて置けるような・・・。妄想は広がるばかり。

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